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TRN TE Pro【レビュー】


あまりにもコスパが良すぎる画面付きDAC

5000円~8000円くらいのDACが欲しい→これ買え
1万5000円~2万円くらいのDACが欲しい→これ買え
記事作成時点で12950円の10%引きなので、機能・性能に対してかなりお買い得

アリエクとAmazonで価格が大して変わらず、国内Amazonの保証が使えるので安心して買えるのもメリット

音質

ぶっちゃけ、1万以上2万以下は大体同じである
その中ではやや中高音の解像感がよく、低音が籠もらず広いという印象がある感じ
しっかりとホワイトノイズのカットをしてくれるので、それに弱いイヤホンや、低音質の配信などをいい音で聴くことが可能になる

操作性・機能性

操作のキレは良く、OLEDはパッキリとした表示
ドット表記でありながら安っぽさを感じず、解像度が高いのでむしろ未来っぽさすらある
画面の明るさ調整も可能で野外でも使えるし、夜中に電気を消した部屋でも眩しくないように暗く設定してもいい

ローゲイン・ハイゲインや、左右の音量振り分けや、デジタルフィルターなどをアプリを使わず設定できるので、誰でもどんな環境でも微調整がしやすく、同価格帯の中では結果的に満足の行く音が出しやすい

音量も表示されているので、スマホ側では常に最大音量に設定し「DAC側の音量が◯◯だった場合、このイヤホンに適した設定である」という感じで覚えておけば「鳴らしにくいヘッドホン等を使用した後、感度が高く鳴らしやすいイヤホンを使用して爆音で流れる」みたいな事故を防げる

画面が点きっぱなしというわけでもなく、操作をしないでいると消灯するが、その時間も調整可能
消灯してもMキーをダブルクリックで再点灯できるので、画面が無駄にスマホから電気を吸い上げるという感じではない

これらのメリットが、同価格帯で一人勝ちさせる要因となっている

ビルドクオリティ

アタッシュケース感のあるアルミボディ

この正面のデザインを野暮ったいと捉えるか、シンプルと捉えるか、若干の放熱効果を期待できると見るかはそれぞれ
しばらく使ってもほんのり温かくなる程度なので、熱管理はよく出来てる様子

また、他の機種より内蔵ソフトがよく仕事をしている感じ
一部のスマホで見られる画面操作・通信時に入るノイズや、抜き差し時のノイズを抑制しているので、丁寧な印象が強い
曲切替の無音時に一旦遮断し、ポップノイズを抑制するといった設定も内蔵されている

打って変わって背面は中々に厳つい

基盤丸見え強化ガラス張りの背面

小窓が付いていて内部のDACチップを覗き見ることが可能な機種はいくつかあるが、基盤丸見えは珍しい
この面を上にして置いておけば、ヤバいハッカーか何かに見られること間違いなし
見せる前提だからなのか、黒い基盤に金のパーツが少しだけ使われていて上品な豪華さがある

スイッチは丸型で押しやすいのだが、やや隙間があってチャキチャキと鳴る感じ
遊びがあって壊れにくい構造か、単純に工作精度が低いせいなのかは今の段階では分からない

嬉しい編み込みケーブル

編み込みケーブルはいいものだ

付属品は少なめだが、太くてしなやかな編み込みケーブルが付属する
一度このしなやかさを体感すると、イヤホンのリケーブルも芯数が多い編み込みケーブルを選びがち
端子の持つ部分はやや長めで抜き差ししやすいのもグッド

どんな人にオススメ?

今1万円以下のDACを探しているか、2万前後で画面付きのものを探している人にはこれ
超ハイインピーダンスのものにはややパワー不足になるかもしれないが、そんなヘッドホンを持っている人は据え置きアンプとかで使うだろうし、イヤホンのために買うならこれ

誰かさんみたいに、半端なものを買ってメルカリに売り飛ばして少しだけステップアップなんてのを繰り返す前に、これをいきなり買って満足してしまおう
これ以降は青天井の世界だし

大半のヘッドホンもこれ1つで行けるし、ノートパソコン用に使うのもあり

総評

これ以上機能性を求めるならバッテリー駆動の無線対応モデルとかになって寿命問題が出てくるし、音質を求めれば超高額の世界になってしまう
それを避けてできるだけ良い物をとなると、このTE Proだ

価格に対して得られる音質が非常に良く、おまけに便利な画面まで付属する
そのシンプルなお得感が魅力だ

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