お題ガチャの使い方備忘録

 Twitterの一部界隈で大人気の「お題ガチャ」。自分も作りたい!と思った人は多いことだろうと思います。
 そしてネタを作って、いざガチャを作るぞ!となったときに、使い方が今ひとつ分からずウンウン唸った人も多いことだろうと思います。
 自分もそうだったので。

 自分は、小一時間いじくり回してようやく使い方が分かりました。やはりツールは触って覚えるのが一番ですね。
 ただ、自分のように困っている人に「触って覚えろ」というのもちょっと酷な話です。自分もメモしないと忘れそうですし。

 というわけで、いじくり回した本人もいずれ忘れるであろう、
「ちょっと具体的な操作方法」
を、備忘録としてここに書き残しておきます。

 ※備忘録です。使い方の説明は非公式、同人レベルです。


0.「お題ガチャ」編集画面

 「ガチャを作る」のボタンを押すと、まっさらな編集画面が出てきます。
上から順番に、
■タイトル(必須)
■説明文
■テンプレート(必須)
■入力項目
 ・[input 1](必須)
■ランダムスロット
 ・[slot 1](必須)
■タグ
■公開の仕方
■表現について
■結果の更新方法
■ツイート時のハッシュタグ

となっているはずです。計10項目。(必須)となっているところは本当に必須なので、ここに何も入力しないままだとプレビューもできません。
 必ず入力!

0-1.編集画面の、それぞれの項目の説明

■タイトル
 一番上にでっかい文字で出る、ガチャのお名前。
■説明文
 ガチャについての説明文。
 かなりの文字数が書けるが、Twitterに上がるときは最初の99文字分しか表示されない。
■テンプレート
 必須。[input 1]と[slot 1]がすぐ挿入できるようボタンが装備されている。
 出力される結果に必ず入る文章はここに入力する。
■入力項目
 ガチャを回す側の人が入力する部分。「最大で100個まで追加できます」と書いてあったけど、200項目まで増やせた。ちゃんと機能するかどうかは分かりません。
 (必須)となっているが、右端の小さいバッテンで入力項目ごと消せる。
■ランダムスロット
 ランダムな値や文字列を出力するスロット。
 改行することで結果を増やすことができる。1つのスロットにつき500まで増やせる。
 ここに[input 1]や[slot 1]のボタンは装備されていないが、入力は可能。
 [slot]の入力は、ループのおそれがあるので上級者向け。
 お題ガチャの一番面白い部分なのだが、これもバッテンで消せる。
■タグ
 ガチャを検索するときに便利なタグ。
■公開の仕方
 「公開する」のスイッチで、公開・非公開の設定ができる。
非公開にしていると、ガチャのタイトル横に鍵マークが付く。
 「作者名を隠す」のスイッチで、作者名の公開・非公開の設定ができる。
作者名を公開すると、同じ作者の別ガチャが探せるようになるメリットがある。Twitterアカウントも辿ることができるようになる。
■表現について
 R-18またはR-18Gの場合はスイッチを入れる。これによりガチャのタイトル横に赤い四角の「S」が付き、お題ガチャのトップ画面には表示されなくなる。
■更新方法
 毎回ランダムに変化・日替わり・結果固定の3種類から選択。
■ツイート時のハッシュタグ
 「#お題ガチャ」は自動で付くので、そのほか追加したいハッシュタグがあれば入力する。


1.「お題ガチャ」の使い方


1-1.超シンプルなスロットを作る方法

 たぶん、求めているのはコレではないと思いますが、基礎の作り方なので備忘録に残します。

 ①「テンプレート」に[slot 1]を入力。
 ②「入力項目」をバッテンで削除。
 ③「ランダムスロット」に出力結果を入力。
   
※改行で結果を増やせます。
 ④プレビューで試し運転。

 結果が1つだけ出力されたはずです。

1-2.「777」みたいなスロットを作る方法

 1-1と作り方はだいたい同じ。超かんたん。

 ①「テンプレート」に[slot 1] [slot 1 1] [slot 1 2]を入力。
 ②「入力項目」をバッテンで削除
 ③「ランダムスロット」に1~9の数字を入力。
   ※必ず数字1つごとに改行をします。
 ④(結果の重複を許可)のスイッチを入れる。
 ④プレビューで試し運転。

 3つの結果がバラバラに出力されたはずです。
 肝となるのは手順④の(結果の重複を許可)のスイッチを入れるところ。これを入れずにガチャを回すと、絶対に揃わないスロットマシーンになってしまいます。インチキ!
 なお、「テンプレート」に[slot 1][slot 1][slot 1]と入力すると、今度は同じ結果が3つ出てくるようになってしまい、スロットマシーンになりません。常に「111」とか「777」とかが出ます。ヤッター!

 「テンプレート」の説明にもあるとおり、[slot 1]と[slot 1 1]は同じ「ランダムスロット」の結果を参照しながら異なる結果を出力することができます。[slot 1]から[slot 1 19]まであるので、同じ「ランダムスロット」から20種類まで選んで出力をしてくれます。もし「ランダムスロット」に入れた結果が20種類以下の場合は、結果の重複を許可しなくても勝手に重複させて出力されるようです。

!そのほか、こういう作り方も可能
 ①まず「ランダムスロット」を3つに増やす。
 ②「ランダムスロット」それぞれに同じ内容の出力結果を入力。
   ※[slot 1]に1~9の数字を入れたなら、
    [slot 2]と[slot 3]にも同じように1~9の数字を入れます。
 ③「テンプレート」に[slot 1] [slot 2] [slot 3]を入力。
 ④「入力項目」をバッテンで削除。
 ⑤プレビューで試し運転。

 少し煩雑な手順となりましたが、この作り方でも、上記と同じように3つの結果がバラバラに出力されたはずです。

1-3.お題要素を出力する方法

 「フォロワーからイメージもらって絵を描く」みたいなお題ガチャを作成する方法です。

 ①「テンプレート」に[slot 1]から[slot 1 4]までを並べて入力。
   
※これで5つの要素が出力されます。……5つでは足りない?
    [slot 1 19]まで入れれば20種類出力できます!
 ②「入力項目」をバッテンで削除。
 ③「ランダムスロット」に出力結果を入力。
 ④プレビューで試し運転。


 お題が重複せずランダムに出力されましたか?この場合はお題が重複してしまうと困るので(結果の重複を許可)のスイッチを切っています。

1-4.10連ガチャを作る方法

 1-3を応用すれば10連ガチャも作成できます。「お題ガチャ」の用途としては少し外れるので、なんちゃって10連ガチャ程度ですが。

 ①「テンプレート」に[slot 1]から[slot 1 9]までを並べて入力。
 [slot 1]
 [slot 1 1]
 [slot 1 2]
 (中略)
 [slot 1 9]
   
※改行込みで、このようにすると結果が見やすくなります。
 ②「入力項目」をバッテンで削除。
 ③「ランダムスロット」に出力結果を入力。
 ④(結果の重複の許可)スイッチを入れる。
 ⑤プレビューで試し運転。


 無事に10連ガチャが出力されましたか?
 結果の重複を許可しているので、ダブったものもあったはずです。

 レアリティによって出力される頻度を変えたい場合ですが……、
 「お題ガチャ」は仕様上、結果がすべて同じ割合で出力されるようになっているはずです。出てくる割合を調整できる機能はついていません。
 どうしてもといった場合には、
・「レア以上確定!」として高レアの出力結果のランダムスロットを[slot 2]など別で用意する。
・レアリティの低いものを出力結果に大量に複製しておく。
など工夫次第で頑張れるとは思います。

 (余力のある方は2-2を見ると少しヒントになるかもしれません)

1-5.診断メーカーを作る方法

 キャラクターの名前を入力して、勝手に診断をするガチャの作り方です。「お題ガチャ」を「診断メーカー」にすることができます。

 ①「テンプレート」に『[input 1]は[slot 1]です。』と入力。
 ②「入力項目」の[input 1]に『キャラクターの名前』と入力。
 ③「ランダムスロット」に結果をいくつか入力。
   
(例)『能天気な性格』『9月生まれ』など。
 ④プレビューで試し運転。

 『推しキャラは能天気な性格です』のように出力されたら成功!
 [slot]の種類を増やせば、性格、瞳の色、髪の色、等々の診断もできます。

1-6.シチュエーションを出力するガチャを作る方法

 「キャラクターが縁側でのんびりしている」や「お菓子を食べているキャラクター」などのような、出力される結果がランダムな長文であるガチャを作成する場合です。

 ①「テンプレート」に[slot 1]のみ入力。
 ②「入力項目」に『キャラクターの名前』と入力。
 ③「ランダムスロット」に結果をいくつか入力。

   (例)『[input 1]が縁側でのんびりしている』
      『お菓子を食べている[input 1]』
   ※[input 1]という文字列を人力で打ち込む必要があります。
   ※文章の途中で改行はしない。
 ④プレビューで試し運転

 
キャラクターの様子が出力されたら成功!

 「テンプレート」には[input 1]のボタンが装備されているので、わざわざ打ち込まなくてもボタンを押せばすぐ入力できましたが、「ランダムスロット」にはボタンが装備されていないので、その都度入力します。
 「ランダムスロット」は改行によって出力結果の数を増やしていきます。文章の途中で改行すると、改行の前半と後半とで別の出力結果と認識されてしまうので注意です。

 文章の長さには制限は無さそうですが、あんまり長いとTwitterに上がったときに文章が途中で切れてしまいます。
 もし「#お題ガチャ」以外にハッシュタグを付けるとなれば、なおさら表示できる文章の長さは短くなっていきます。ガチャを回す人が[input 1]に入力する文字の長さにも左右されてきます。

 一文が[input 1]などを含めて100文字以内を目安にすると良いかもです。

 

1-7.2名以上のキャラクターを動かすガチャを作る方法

 1-6を応用すれば、2名以上のキャラクターが登場するシチュエーションガチャも作成できます。

 ①「テンプレート」に[slot 1]のみ入力。
 ②「入力項目」を2つに増やす。
  『キャラクターAの名前』『キャラクターBの名前』と入力。
 ③「ランダムスロット」に結果をいくつか入力。

   (例)『[input 1]と[input 2]がゲームをしている』
      『[input 2]にとって[input 1]は大切な人だ』
 ④プレビューで試し運転

 2名のキャラクターの様子が出力されたら成功!


2.研究中の使い方

 もっと上手く使いこなせる方はコッソリ教えてください。

2-1.入れ子スロット

 ①「テンプレート」に[slot 1] [slot 1 1]を入力。
 ②[slot 1]に出力結果を入力。その際、出力結果に[slot 2]を足しておく。
 ③[slot 2]に出力結果を入力。

   ※[slot 1]は入れない。入れるとループしてしまうため。

 「テンプレート」に[slot 1]だけ入力しても、[slot 2]の出力結果は出ずに、[slot 2]という文言まんまが出てきてしまいます。ぐぬぬ……。

 ところで、この方法で入れ子スロットを作ると[slot 2]の出現確率が[slot 1]よりも下がります。[slot 1]を参照したときに[slot 2]を引かなければ、[slot 2]の結果は出てこないからです。
 たとえば[slot 1]に「9個の結果と[slot 2]」の10パターンを入れた場合、 [slot 2]が選ばれる確率は[slot 1]の中に入れた他9個の結果と同じ確率になりますが、[slot 2]の中に入れた出力結果は[slot 1]で[slot 2]が選ばれて初めて抽選されることになります。[slot 2]の出現確率を多くしたければ、[slot 2]の抽選確率を上げなければなりません。
 [slot 1]と[slot 2]が同じ割合で出現するためには、[slot 1]に入力する[slot 2]の数を増やします。[slot 1]に結果を9個入れたら、同じ数だけ[slot 2]も入れます。計18個。これで[slot 1]と[slot 2]は平等です。

 ……それじゃ意味がない?

 でも、応用したら10連ガチャの出現頻度の操作もできそうです。
 レアリティの高いものは[slot 2]の方へ入れてしまえばよろしい。[slot 1]の中の[slot 2]の数の増減で確率の操作ができるのならば、レアリティの高いものの出現頻度を下げることもできるでしょう。

 実は試したことがないので、理論上の話です。
 もし実現した方はコッソリ教えてください。

2-2.出力結果を500種類以上にする

2-1の応用。
 ①「テンプレート」に[slot 1] [slot 1 1]を入力。
 ②[slot 1]に出力結果を入力。その際、出力結果に[slot 2]を足しておく。
 ③[slot 2]に出力結果を入力。

 [slot 2]の出現確率は下がるけれど、結果は999種類にできます。[slot 3]や[slot 4]にも出力結果を入れればいくらでも増えそうです。

 ただ、「テンプレート」に[slot 1]だけ入力しても、[slot 2]という文言まんまが出てくるのだけが厄介。ぐぬぬ……。
 上手く回避できた方はコッソリ教えてください。


3.おまけ情報

「プレビュー結果が生成できませんでした」が出る

 → 入力が(必須)となっている場所に入力していない可能性。

ガチャのタイトル横に出る数字は何?

 → ガチャが回された回数。

ガチャのタイトル横のマークは何?

・赤い四角の「S」
 → ガチャ編集画面の「表現について」の
   (性的・暴力的表現を含む)のスイッチが入っている。
・鍵マーク
 → このお題ガチャは非公開になっている。

4.ここまで読んでくれてありがとう

 趣味で備忘録書いた人間です。

 自分は、トライ&エラー・試行錯誤・プレビュー画面とにらめっこ……。小一時間いじくり回してなんとか扱えるようになりました。
 扱うにあたって難しい操作は無く、作成画面の説明も決して不親切というわけでもありません。自分の求めていたのは「応用の使い方」だったので、試行錯誤をしなければ作れなかったのです。

 きっと使い方が今一つ分からず困っている人の中には、私と同じように「応用の使い方」を求めている人が何人かいるかもしれません。このnoteがそういう方のお役に立てたなら光栄です。

 とはいっても、これは自分用の備忘録なので……、どこか説明が不足していても何卒ご容赦ください。

 良いお題ガチャライフを!

 そして、お題ガチャという素晴らしいサービスを創ってくださった
@nerikeshi_k様に、この場をお借りして最大級の感謝を申し上げます。

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