ブランク後の復職がつらい看護師の方へ。乗り越えるために大切なこと
「ブランク後の復職、覚悟はしていたけど思った以上につらい……」そんな思いを抱えていませんか？
せっかく復職したのだから頑張らないと！と気を張ってしまい、心身ともに疲れ果てている看護師の方はとても多いのです。大切なのは、健康に無理なく長く働くこと。
今回は、ブランク後につらさを感じている看護師の方に向けて、乗り越えるために大切なことをご紹介します。
ブランク看護師の復職！なぜつらいの？
ブランクを抱えていると、復職したときになぜつらく感じるのでしょうか？
① 技術的な不安を抱えている
ブランクを経験した看護師がぶつかる壁の一つは「看護技術への不安」。電子カルテや最新の医療機器など、基本的な使い方から覚えるのでかなりの負担を感じるはずです。
採血や注射の経験が少ない人は、患者さんに迷惑をかけたくない思いも強いプレッシャーとなります。「上手にできないから、つらくて辞めてしまいたい……」と悩んでしまう大きな原因です。
② 職場の人間関係に悩んでいる
職場の人間関係に悩んでいるブランク看護師も多いのではないでしょうか。さまざまな年齢の看護師がいる環境で、どのようにコミュニケーションをとればいいのか困ってしまうケースもみられます。
ブランクがあると年下の看護師に業務を教えてもらうことも多く、年の差ゆえに人間関係が上手につくれずつらい思いをすることも。
忙しい職場で人間関係がピリピリしていると、わからないことを聞くのも遠慮してしまう人もいます。
③ 家庭との両立がつらい
ブランクから復職すると、自分と家族の生活がガラッと変わります。そのため、家庭と仕事との両立に悩む看護師は少なくありません。
家族の病気や通院などで仕事を休まなければならないと、職場に気を使うのでストレスの原因になりやすくなります。家事や子育てを満足にできない自分を責めたり、復職を後悔したりしてしまうのです。
看護師がブランクを乗り越えるために大切なこと
「こんなにつらいなら、看護師を辞めてしまおう……」と思う前に、まずは一度立ち止まってみてください。せっかく勇気を出して復職したのです。ブランクを乗り越えるために、できることを考えてみましょう。
① まわりの人に相談する
つらいと感じている感情を、まわりの誰かに話せていますか？家族や友人など、自分の気持ちを話せる人につらさを吐き出してみましょう。
もし、同じ看護師として働いている友人がいれば、ブランクの壁を乗り越えたエピソードやアドバイスがもらえるかもしれません。看護師ならではの悩みも共有できるでしょう。
まわりに話せる人がいない場合は、日本看護協会の相談窓口が活用できます。看護職や臨床心理士などの資格を持ったスタッフが相談にのってくれる電話・メール相談です。
悩みを誰にも話せなくてつらい人は、ぜひ利用してみてくださいね。
② 家事や子育ての負担を減らす
家事や育児の負担をできるだけ減らすのも長く働くためのコツです。罪悪感を感じる必要はありません。家族や友人に頼れる部分は任せて、空いた時間を心身のセルフケアにあててみましょう。
家族にあまり頼れない人におすすめなのは、地域の家事・子育て支援です。
たとえば、地域の生活協同組合などで提供されている家事代行やハウスクリーニングを利用するのもおすすめ。掃除や整理整頓、買い物代行などを手伝ってくれます。
子どもを預かってくれるファミリーサポートセンターも、働くお母さんの強い味方です。仕事や用事だけでなく、親のリフレッシュのためにも利用できます。
ブランク看護師はストレスがたまりやすいもの。休日の家事や育児がつらいときに、ぜひ活用してみてください。
③ 転職も選択肢に入れる
復職した職場の状況によっては、転職も選択肢の一つです。人間関係がつらかったり、忙しくて残業が多かったりする職場では、無理して続けると心身のバランスを崩すことも。
病院やクリニックだけでなく、勤務が規則的な介護施設や訪問看護などを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。自分のライフスタイルにあった、パートや時短での復職も可能です。
いざとなったら転職しよう！と思うだけでも、気持ちに余裕が生まれます。一つの職場にこだわることなく、自分にぴったりの仕事をみつけるのも大切なことです。
看護師がつらいブランクを乗り越えるために
ブランクから復職した看護師は、慣れない環境のなかでつらい思いを抱えがちです。
一番大切なのは、心と体の健康を保ちながら長く働き続けること。つらさを少しでも解消できるように、自分ができることを試してみましょう。
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