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救いの手

今日も復活できず、ほぼ寝たきりの状態でした。
心も身体も立ち直れる兆しが見えない中、サリー(犬)との触れ合いだけが唯一の救いです。
なぜ、サリーと気が合うのかを考えてみました。
すると、いくつかの共通点がありました。
例えば、頑固なところ。喧嘩っ早いところ。眠りを大事にすること。病気と戦ってるところetc
中でも、助けてくれた人が、血の繋がりがあるのでは無いこと。つまり、血族から見放されたことです。
サリーはお母さんが引き取られ、サリーは保健所に残されました。
今でも、保健所の薄暗いゲージの中にいたサリーを忘れることができません。
サリーを見つけたのは、犬を飼いたいと願い、ホームページを見ていた時に、何かを感じたからだと思います。
それは保護犬だからと言うのでは無く、強がって写真に写ってる姿だったと思います。
そして、私も血の繋がりのある人たちから見放されました。
『助けてください。』と伝えても見捨てるのが血族だと知った時の絶望感は今でも忘れません。
なので、私はこの木城に移住し、暮らして行くことを決めました。
木城には地縁、血縁はまったくありません。
それでも、私の身の回りの世話から、友達のように遊んでくれる近所の子供達がいます。
孤独を癒す自然もあります。
それは静かな環境です。
サリーに私の境遇を重ねたのかも知れません。
今では、サリーが近所の人気者です。
そんなサリーと一緒に眠れるのが、台風や大雨の時です。
すでに2回程、玄関で寝ましたが、サリーも私もぐっすり眠れました。
言葉では無く、心の部分で会話ができるから良いのだと思います。
そして今日は『倉庫の番人』さん(鳥)が挨拶に来ました。
久しく見かけませんでしたが、何事も無かったように、無言で私の方を見ていました。
よく考えると、私は申年です。サリーは犬です。倉庫の番人さんは鳥です。となれば、あとは桃太郎が居れば完璧です‼︎近所の子供たちが桃太郎なのでしょう。
鬼退治には行きませんが、本当の優しさを探しに行くのだと思います。
それは、救いの手だと思います。
私の住む児湯郡には、 #石井十次 先生が生誕されています。
私は石井十次先生にはなれませんが、子供たちと向き合うことはできると思います。
子供たちの未来のために、サリーと私はここにいます。

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