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身体の変化 乳頭バンザイ編

昨夜、お風呂でいつもの通り乳房をマッサージしていたところ(※快楽のためではなく、妊婦は母乳がよく出るように乳房と乳頭を絞る事が推奨されている)初めて乳頭から何か垂れた。

オユかな?と思い再度目を凝らしながらギューギュー絞る。やはり乳頭の特定の部分から玉のように汁が出ている。乳白色で、触ると少しとろみがついている(アイボントロ〜リ目薬くらい)。

バンザイ!

マッサージというと耳あたり優しいが、実際には結構な力を入れてひねり上げる必要がある。助産師さんからは「爪が白くなるくらいの力で、三本指で乳首をひねる」よう指導されており、これが毎度結構痛い。乳を刺激すると子宮収縮も誘発されお腹が張って痛くなる。痛いだけでなく、ホルモンの働きのせいか結構テンションが下がるっていうか悲しくなって沈んだりもする。日々、嫌だな〜と思いながらなるべく心を無にしてギューギューやっていた。

その努力が結実した!

汁が出たのは左の乳頭だけ、さらにその一部分のみだが(乳頭が開通するとシャワーのように何箇所か出る穴があくらしい)、初めての開通体験で何にしろめでたい。

これまでの35年間、自分の身体は自分のものだった。それがついに、自分のためだけのものではなくなった気がした。育成モードに切り替わりつつある私、その第一歩。それはとても、あれこれ想像していたより意外にも心地よい感覚だった。

トロ〜リ分泌液をみた瞬間、バンザイ!と思った。脊髄反射で、好ましい!と脳に喜びが走った。何ていうか、言語野を通らずに突き上げるような野生的な喜びだった。

乳から汁が出ただけで喜びに沸いた私、私を沸かせた女性ホルモン。変わってゆく身体と精神。きっとこれからの出産や育児も野生的な喜びや驚きに満ちていくんだろうから、なんか細かい心配はアレコレしなくていいのかもと思えた。そんな妊娠9ヶ月、秋の日の風呂。

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