成行・指値・逆指値の違いとは?FXの注文方法を解説

FXの取引方法には「成行注文(なりゆきちゅうもん)」、「指値注文(さしねちゅうもん)」と「逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)」の3種類があります。これらの違いを理解しないと、意図した通りの取引ができなかったり、取引のタイミングを逃したりすることがあります。大切なお金を扱うため、基本的な注文方法を理解しましょう。


成行注文と指値注文の違い

「成行注文」と「指値注文」の違いは、取引したい通貨ペアの価格を自分で決めるかどうかです。

成行注文と指値注文の違い

「指値注文」は、希望する価格を指定し、その価格で取引が成立します。
例えば、1ドル=110円で取引したい場合、指値注文を使えばその価格で取引が成立します。

「成行注文」は、現在の市場価格で取引が成立します。
成行注文の場合、取引相手(FXブローカー)が提示する価格で即座に取引が行われます。

「成行注文」のメリット・デメリット

成行注文の最大のメリット

取引が迅速に成立することです。市場価格で即座に取引が行われるため、急な価格変動に対応できます。例えば、大きな経済ニュースが出たときにすぐに反応したい場合、成行注文が有効です。

成行注文のデメリット

約定価格が予測できないことです。市場の流動性が低いと、予想以上に不利な価格で取引が成立することがあります。例えば、現在の価格が1ドル=110円でも、流動性が低い場合、1ドル=111円で約定することもあります。

「指値注文」のメリット・デメリット

指値注文のメリット

希望する価格で取引ができる点です。指定した価格で取引が成立するため、損失を最小限に抑えたり、利益を確保したりできます。例えば、1ドル=109円で買いたい場合、指値注文を使えばその価格で取引が成立します。

指値注文のデメリット

指定した価格に到達しない場合、取引が成立しないことです。市場がその価格に到達しない限り、取引は成立しません。

逆指値注文とは

逆指値注文は、指定した価格に達したときに取引を行う方法です。例えば、「1ドル=108円以下になったら売る」「1ドル=112円を超えたら買う」といった注文です。

この注文方法を使うと、取引のタイミングを逃したり、損失を拡大させたりするリスクを減らすことができます。忙しい人でも、市場の動きを気にせずに安心して取引ができます。

逆指値注文と指値注文の違い

逆指値注文(Stop Order)

  • 説明: 指定した価格に到達すると、成行注文または指値注文が発動される注文方法です。例えば、「USD/JPYが109.00円以下になったら売る」「USD/JPYが112.00円を上回ったら買う」といった注文です。

  • 目的: 損失を最小限に抑える、またはトレンドに従って取引する際に有効です。

指値注文(Limit Order)

  • 説明: 指定した価格またはそれより有利な価格で注文を執行する方法です。例えば、「USD/JPYが110.00円になったら買う」「USD/JPYが115.00円になったら売る」といった注文です。

  • 目的: 取引を有利な価格で実行するために使用されます。

逆指値注文と指値注文の違い

まとめ

FXの基本的な注文方法である成行注文、指値注文、逆指値注文を理解し、それぞれの特徴を活かして取引を行いましょう。これにより、リスクを抑えつつ効率的な取引が可能になります。各注文方法のメリットとデメリットを把握し、状況に応じて使い分けることが重要です。

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