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【『コーアクティブ・コーチング』のメリット】 その5
コーアクティブ・コーチングがもたらすメリットは「人生で見えなかったものが見えてくる」ともいえるかもしれません。
なぜなら、コーチングは、コーチとクライアントが創り出す一定期間続く即興的な対話だからです。
一定期間続くからこそ、クライアントは定期的に自分の日常で、自分を俯瞰して人生の軌道修正する機会を持つことになります。より日常で意識的に判断(選択)することにつながり、自分の人生の主導権を自分で握ることになっていきます。
即興的な対話だからこそ、日々変化するクライアントの人生にも沿うことができます。毎回のコーチングセッションの始まりに、終わる時点で2人がどんなところにいるかは全く予測不能です。
予測不能とはいえ、ただ、話の流れに身を任せるわけではありません。
本気で取り組むことを決めたクライアントとコーチが出会い、定期的に対話をすることで、そこにクライアントの人生に関する様々な発見(見えなかったものが見えてくる)が立ち現れる、そんな独特で特別な関係がコーチとクライアントの関係です。
「人生の主導権を自分で握る」と何が良いのでしょうか?
「人生の主導権を握る」とは、「世界を意のままに支配する」とは全く別物です。支配するどころか、世界は思うように行かないことで溢れています。
コーチとの継続的な対話の中で、以下のイラストのように、自分が気になっていることの優先順位を自分で見極め、意志を持って行動に移すだけでも自信がつきます。
思うようにいった時も、そうでない時も、等しく「さて自分はどうする?」と問いかけ、今回のことから分かったこと、今存在している自分の内側のリソースや、周りに存在しているリソースを洗い出し、優先順位に照らして次の行動を意識的に選択していくことが、「人生の主導権を自分で握る」ことになると言えるでしょう。
その道すがら、自分には無いと思い込んでいた能力が開拓され、力強く感じることもよくあります。予想外の援軍が現れたと感じることもあるでしょう。
「人生の主導権を自分で握る」とは、新しいリーダーの形と言えます。そういう意味では、「コーアクティブ・コーチ」は、クライアントの「内なるリーダー」をエンパワーしているとも言えます。
青木聡美(いろり)@ファカルティ
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