《今週のプリンス読書会 #90》1984 Week 39: キャット(Cat Glover)
Duane Tudahl さんの本(『PRINCE AND THE PURPLE RAIN ERA STUDIO SESSIONS: 1983 AND 1984』)を1週間分ずつ読む《今週のプリンス (What Did Prince Do This Week?) 読書会》で聞いたことのメモと感想です。
2024/9/28配信分。読書範囲は、SUNDAY, SEPTEMBER 23, 1984 - SATURDAY, SEPTEMBER 28, 1984
CAT
De Angela さんは同志のファム数人と協力して2017年からシンポジウムを開催しています。2017年はサイン・オブ・ザ・タイムズ30周年 で#SOTT30BK (Peach + Black) が、2018年は Lovesexy 30周年で、#Lovesexy30BK が開催されました。Lovesexyシンポジウムの基調講演に登壇したのが イングリッド・シャヴェイズ、Dr. フィンク、そしてキャットでした。
キャット登場のダンスを捉えたベストアングルとして De Angela さんが引用したつぶやき。
そして、2020年に Michael Dean さんがキャットにインタビューした Podcast がこちらです(Prince Podcast)。
シンポジウムの動画とポッドキャストを視聴して感じるのは、話しているだけでも伝わるキャットのパワー、歯に衣着せぬ物言いの爽快さ、それから、底抜けにフレンドリーなところです。
シンポジウムではイングリッド・シャヴェイズはおっとりとした雰囲気であまり喋らず、キャットばかりが喋っているのですが、イングリッドのポエムのことをすごく褒めたりして、ラブセクツアーのインターミッションのポエムとダンスのことなどを語ってくれたりします。Dr. フィンクのことも、他のメンバーのことも、プリンスのこともすごくよく見ていて、話す時間が足りないくらいに感じました。それぞれキャラが違うので話している時間に差はありましたが、それぞれから貴重な話が聞けて、進行もすばらしいし、お互い気を配り合っていたんだろうと思います。
読書会の中で De Angela さんが話していたのですが、キャットは参加者と一緒に写真を撮ってくれたり、SOTT映画視聴の時間には客席で周囲の人に解説していたり(Dr. フィンクも離れた場所で解説していたそう)り、そして、基調講演のあったのと別の日のセッションも含めてシンポジウムのプログラムを全て聴いてくれたそうです。シンポジウムを運営する De Angela さんには、それらが本当に嬉しかったそうですし、大好きなキャットの前でプリンスやキャット自身をテーマにした発表などを聞いてもらえたのも良かったと言っていました。
シンポジウムでもおもしろい話で盛り上がっていましたが、Michael Dean さんのインタヴューは、豊富な裏話で濃くて濃くておもしろかったです。なんとなく聞いたことのある話もある気がして、あとで確かめると、KIDさん、はせともさんの記事で読んだことも含まれていて、読み直してとても参考になりました。
あと、キャットは、自分の意見を非常にはっきりと言っていて、ポッドキャストに載せられないことまで出てきてしまい、いったんオフレコ編集も入りました。
かなりお腹いっぱいになるインタヴューでしたが、ともかくキャットがプリンスや他のメンバーと親密に交流しながら、ダンスやラップなど、いくつもの面で曲作りやツアーのパフォーマンスに貢献していたのだろうと感じさせる話でした。
キャットが持ち込んだ踊りや音楽やラップであったり、クラブやハウスの雰囲気というものは、具体的には知識不足で分からないのですが、今回しっかり覚えたのは、キャットはシカゴでフランキー・ナックルを師匠として仰いでいたことでした。
その他、変なエピソードで、イングリッドと仲良くしているという理由でプリンスからクビにされたという話がありました。コントロール・フリークのプリンスは、自分がつきあう女性とつるむのを嫌ったということらしいです。実際にはクビになっていないのですけれど、そう言われたという話です。イングリッドと仲良しだったようで、イングリッドのことを beautiful soul と言っていました。
読書会 Week 39 でもキャットについてしっかり時間がとられ、上記の動画や Podcast もひっくるめて、たくさんの話を聞いたので、またキャットの時代の音楽を聴いたり、ライブを観たりしたいと思います。
Rest In Power, Cat💜
読書範囲は、「赤・白・青」(シンシナティでのサプライズ・ライブ)、Purple Rain シングル・リリース、Tamborine、Our Destinyなど
盛りだくさんでした。
シンシナティのライブは、プリンスの名前を直前まで伏せていて、チケット代も安く設定し、会場も小さめで、パープル・レイン・ツアーに向けた衣装リハーサルなども兼ねたライブと理解しました。De Angela さんが、当時の新聞記事などやライブの写真をたくさん用意してくれました。プリンスのライブであることは、 MTVニュースで直前に発表があったと思う、と、Ricky さんが言っていました。
“Purple Rain”シングルについては、もっと違う曲を出して欲しいというファンの気持ちと、マーケティング的にみてここは“Purple Rain”というのは理解できる、という意見が交わされました。
パープル・レイン・ツアーも始まりますが、“Tamborine”の録音や“Our Destiny”などのストリングスなどなど、イベントが盛りだくさんで、消化しきれません。
読書会の動画(1984 Week 39)
https://www.youtube.com/live/pyltwB80sLg?si=QUOgcdCbi6TLxUGg
読書会プレイリスト(1984 Week 39)
https://youtube.com/playlist?list=PL6YE_-qkWwSkzo5h0Z729DDnOJm7zySXZ&si=vYf753CzC-VIJ-kY
読書会のサイト
https://www.polishedsolid.com/what-did-prince-do-this-week/
https://bookclub.polishedsolid.com/
Duane Tudahlさんのサイト
https://www.duanetudahl.com/welcome
https://www.duanetudahl.com/prince-book
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