見出し画像

Cloreen Bacon Skin

何かの言葉を検索していていたら、こんなブログがみつかりました。ブログを少し読んでいるうちに何を探していたのかすっかり忘れてしまったのですが、気づいたら5年も前のクエストラヴのショーを聴き始めてしまいました。こんなすごいライブイベントが配信されていたのですか!

KIDさんのサイトにもこのイベントについての記事がありました。

クエストラヴによる解説

ライブイベントの全容はマニアックすぎて理解できませんが、とりあえず、MixcloudにあったDANCEmuseSickという2日目のライブを途中まで聴いていたら、大好きな「クロリーン・ベーコン・スキン」が始まりました。

次の曲はちょっと説明するね、とクエストラヴによる解説が入っていました。なんとなくしか聞き取れていませんが、分かったところだけメモします。

「クロリーン・ベーコン・スキン」はスタジオでのジャムセッションが録音された曲で、モリスがドラムを演奏し、プリンスはベースを弾きながらジェイミー・スター風の声で歌います(歌かな?)。『クリスタル・ボール』の2枚目に収録されています。


何かの都合か気分でモリス・デイにドラムを叩かせることがときどきあった
とくにザ・タイムのレコードでは

プリンスは新しい曲を録るときは、たいていはまずドラムから始めるんだ
まだ十分にできてなかったのか、
モリスに8分くらいドラムでビートを叩くよう頼んだのかも
コーチが必要だったりする
そもそもモリスによるリズムトラックを録るのが目的なんだ
そのビートにあわせてプリンスは曲を書いていて
モリスが10分くらいこんなドラムのリズムを叩いているあいだに
ベースやキーボードでメロディーなんかを作るんじゃない?

そして、ちょくちょくモリスにコーチをするんだ
マイクもセットしてね
モリスにインスピレーションを与えるようにベースを弾いていく
もともと作るつもりだった曲に使うドラムトラック以外は
マイクで録った声もベースもぜんぜん使うつもりはなかったんだよ
……
でもともかく、プリンスはたぶん、もともとの曲を別のものに変えてしまったんだろう
このドラムからまったく新しい曲ができたということかもしれない
コーチングがファンキーになりすぎてしまったのかもしれない
だからプリンスはこれ(このジャム)をそのままキープした
このトラックからは、曲を作るプロセスがわかるよね

モリス、シンバル行け
ここでジャングルだ

こういう“プレイブック”が曲になった
プリンスは“プレイブック”をリリースした
まさに“プレイブック”だ
モリスのドラムがうまく進むようにプリンスがガイドした
モリスはこのときクリック・トラックを使ってない
それでプリンスがモリスのクリック・トラックになったんだ

ちょうどニュースにもあったクリック・トラックのことも説明がありました。

クリック・トラックはガイドみたいなものだ
僕はドラムを叩くときドラム・マシンをメトロノーム代わりに使うこともある
テンポをキープできるようにね
DJだったらミックスするときに曲がバラバラにならないように使うんだ
クリック・トラックはふつうカチッカチッとなるのもあるよね
でも、カチッカチッだとファンキーさが足りない
プリンスはフィーリングを足しているよ

もちろん、クエストラヴはその場にいないので、クエストラヴの解釈による説ではありますが、きっとこういうことなんだと思えました。ガイドしているだけだったのに、ファンキーすぎてガイドもろとも発展して曲に昇格したのかもしれないと。

“Cloreen Bacon Skin”は大好きです。また聴く楽しみが増えました。危険なくらいファンキーだと思います。

トゥダールさんの本では

曲の初めのほうで、モリスのドラムが止まってしまうのはヘッドフォンが落ちてしまったからなのだと、トゥダールさんの本に書いてありました。これはスーザン・ロジャースの言葉。モリスはヘッドフォンでプリンスの指示やベースを聴きながら叩いていたのですね。(スタジオでは普通のことでしょうかね)

記録では、スタジオにいたエンジニアはペギー・マックですけれど、スーザン・ロジャースも知っていたようです。いや、それとも、音を聴いたら何が起こっているのか手にとるように分かるのでしょうか?

1983年3月27日(日)にベーシック・トラッキングがされた(推定)。




いいなと思ったら応援しよう!