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自然と多文化の街バンクーバー:その魅力

バンクーバーといえば、大都会でありながらも海や山に囲まれた美しい街。

人口は264万人(2023年)、トロント、モントリオールに次いで、カナダで3番目に大きい都市。

その美しい景色や多様な文化、快適な生活環境から、世界で最も住みやすい街ランキングで上位5の中に入っています。

私たち家族がバンクーバーで過ごした2年間は、豊かな自然と多文化の生活環境に支えられ、忘れられない思い出がたくさんできました。

日本に戻ってからちょうど4ヶ月。
友人や知り合いから「バンクーバーの生活はどうだった?」と聞かれることが多く、そのたびにこの街の魅力を思い出します。

そんなバンクーバーでの生活を振り返りながら、私が感じた魅力を改めてまとめてみました。


1. 日本との時差の利便性 

バンクーバーでは日本との時差が17時間、サマータイム中は16時間。

VANCOUVER TIME TO TOKYO TIME CONVERTER

まだコロナ中のリモートワーク時期が終わっていなかったのもあり、会社に2年間のフルリモート勤務の承認を受けられました。
もちろん、上司の理解、そしてメンバーやパートナーの皆様の協力があってのことですが、問題なく働くことができました。

日本の営業時間16時までオンラインミーティングに対応可能で、
ヨーロッパとUSチームが参加する全体ミーティングはバンクーバーの朝8時台に行えました。ヨーロッパやカナダ東部と比べて、日本向けのリモートワークに適した環境です。

バンクーバーでの生活では、昼から午後にかけて自由な時間を持つことができ、とても有意義に過ごせました。

中でも金曜日が特に良かったです。バンクーバーでは金曜日、
子どもたちは学校に通い、日本は土曜日にあたるため、
1人でゆっくりと過ごせる時間が持てたのは最高の贅沢でした。

Port of Vancouver
Canada Place

2. 多国籍コミュニティと教育環境

バンクーバーは世界中から移民が集まる多国籍な街で、小学校も多文化的です。

そのため、英語を話せない子どもたちも多く、子供たちは言語の壁を感じることなく自然に馴染み、学校生活を楽しむことができました。

日本やアジア諸国の教育プログラムとは異なり、バンクーバーの小学校低学年では、野外授業が充実しており、森や海での散策が頻繁に行われます。

最初の頃、寒い雨の中の森の散歩で、子供が風邪をひいたりはしましたが、すぐに慣れました。

また、宿題も最低限に抑えられているため、子どもたちはストレスなく楽しく学ぶことができました。

さらに、コミュニティセンターではさまざまなスポーツやダンス、バレエなどのクラスが充実しており、子どもたちは新しい趣味を見つける良い機会にもなりました。

小学校
区の小学校の陸上競技大会
コミュニティセンター

また、バンクーバーには多くの日本人が暮らしており、日本の補習授業校で子どもたちが日本の小学校と同じカリキュラムで授業を受けることができます。

子どもたちは補習校で日本人の友達を作ったり、図書館から好きな本を借りたりして、とても楽しんでいました。また、親たちがお餅付きやバザーの開催など、子供たちのための様々な活動を行っています。

この場所は、子どもたちにとって非常に貴重で、クラスメートや先生との別れはとても寂しいものでした。

運動会
運動会

3.自然豊かな環境と気候の快適さ

バンクーバーは、海と山に囲まれた街で、自然を身近に感じられる環境が整っています。

近くの公園ではリスやキツツキといった動物たちを見かけることができ、
散歩やピクニックを楽しむのに最適です。

Stanley Park 
たぬきもこんなに近くで
Jericho Beach

また、都会の中心部には美しいビーチが広がり、高層ビルと太平洋の青が織りなす景色はとても綺麗です。

特にEnglish BayやKitsilano Beachは夏になるとリゾート地のような雰囲気に包まれ、多くの人が日光浴を楽しんでいます。

少し暖かくなると、折り畳みの椅子やシートを持ち寄って過ごす人々の姿が見られます。

Kitsilano Beach (Summer)
Sunset 
English Bay (Spring)
Jericho Beach (Summer)

バンクーバーの気候は、1年を通して穏やかで、冬は雨が多いものの、寒さは東京とあまり変わりません。

夏は平均20度と涼しく、乾燥した空気が、どこかモンゴルにも似ていて、とても快適です。

紅葉や桜といった日本を思い起こさせる季節の楽しみもあり、四季折々の美しさを満喫できます。

Wesbrook Village @UBC
Vancouver Cherry Blossom Festival @David Lam Park

多くの家庭ではバーベキュー器具が備えられており、
マンションでは共用のバーベキュースペースが用意されています。

公園でも誕生日パーティや季節のイベントが行われ、家族や友人との集まりを楽しむには絶好の環境です。

Barbeque space @our apartment

4. アジアの食文化の豊かさ

毎日の食事は、家族滞在にはとても大事ですよね。
バンクーバーはアジア系住民が多いため、アジアの食材が手に入りやすい環境が整っています。

中国系の大型スーパーT&Tや韓国系のスーパーH Martだけでなく、
一般のスーパーでも日本の調味料や食材が簡単に手に入ります。

さらに、本格的な中華料理店、寿司屋、ラーメン屋など多様なアジア料理のレストランが揃っており、外食時にも家族全員が満足できる食事を楽しめるのが魅力です。

子供達が大好きなラーメン屋
中華料理

5.子どもたちに人気のイベントとスポーツ観戦

バンクーバーの小学校では、ホリデーやイベントが盛んに行われ、
子どもたちは毎日を楽しんでいます。

パジャマデーやカルチャーデーといったユニークな行事が多く、
子どもたちの好奇心を刺激します。

Halloween candy seekers @Acadia Park

また、学校だけでなく、さまざまな場所でハロウィーンのイベントが行われます。中でも子どもたちが一番楽しみにしているのは「キャンディ集め」です。

近所の公園近くにある住宅街を回りながら夢中でキャンディをもらう子どもたちの姿は、家から家へと走り回るほど熱心です。
その後を追いかける親の方が大変だったほどです。

このキャンディ集めは、私にとってモンゴルの田舎で過ごした旧正月の思い出をよみがえらせるものでもありました。

モンゴルの田舎の小さな街では、子どもたちが街中の家を回って旧正月のキャンディや文房具をもらう風習があります。

また、バンクーバーではサッカーやアイスホッケーといったプロスポーツ観戦も楽しむことができます。

Ice hockey game UBC Thunderbirds - Doug Mitchell Thunderbird Sports Centre

私たちはブリティッシュコランビア大学(UBC)の近くに住んでいたため、UBCチームのアイスホッケーやバスケットボールの試合を頻繁に見に行きました。

週末には、近くのスタジアムで大学チームによる野球、ラグビー、フットボールなど、多彩なスポーツイベントを楽しむことができます。

Basketball game - The War Memorial Gymnasium
UBC Baseball Rose Indoor Training Centre
Dug Mitchel Thunderbird Sport Centre 
Rugby tournament
Vancouver Whitecaps FC soccer game

バンクーバーは、東京に比べると少ないと思いますが、
スポーツ施設から博物館、図書室など、子供が楽しむ施設に充実しています。

Science World
Vancouver Public Library
Richmon Olympic Oval

バンクーバーでの生活は、家族全員にとって豊かな経験となりました。
忙しい東京での日々に戻ってきた今、バンクーバーで過ごした穏やかで自由な時間が、いかに大切だったかを改めて実感しています。

東京でも、自然を楽しみながら日々の中に余裕の時間を取り入れることが、心の豊かさに繋がると感じています。

#VancouverDays


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