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【全文無料】シティリーグでトゲキッスVMAXを握った経緯【デッキ解説】

 はじめまして!初めてnoteで筆を取らせていただきます、ちさこと申します。ポケカはフュージョンアーツから始めました新参者です…!🙇‍♀️

 3月13日(日)に開催されましたシティリーグに初めて参加してきました。
 結果から言うと2勝3敗の36位で、思うような結果を残すことはできませんでしたが、自分の中で納得のいく構築を1から理由を考えながら組めたこと、あまり見ないポケモンを採用しているデッキであること、そして自分自身の備忘録としてnoteに残そうと考えました。
 シティリーグの環境を考察しながら頭をひねって考えたデッキですので、もしお時間がある方は是非読んでいただけたら嬉しいです!コメント・質問も大歓迎です、励みになります🤗

 まず環境の話から入りますので、デッキの内容だけ教えてくれ!という方は2から読むことをオススメします!

1.環境考察・トゲキッス採用の経緯

(1)環境考察

 環境を考える上で主にTwitterで情報収集を行いました。特にポケカ飯(@pokekameshi)様やおすぎ(@osgggg)様のまとめやデーターを参考にさせていただくことが多かったです。仮想敵の把握や自身のデッキ構築に関してはビオラ(@Viola_pokeka)様のnoteを参考にさせていただきました。いつもまとめてくださり、大変助かっています。ありがとうございます!

 以上の情報を含め自分なりに考察した結果が以下の3点です。

①環境デッキが不安定である

 まずはこちらの3つのツイートをご覧ください。

 このツイートはポケカ速報@ポケモンカード探し(@pokecamatomeru)様がまとめてくださったスターバース環境、バトルリージョン環境1週目、2週目の入賞デッキのシェア率です。
 
ミュウVMAX の台頭をはじめ、バトルリージョンで初登場となったヒスイダイケンキVSTAR 、アルセウスの弱点をつくことができサイドレースを有利にすすめることのできるれんげきウーラオスVMAX 、そしてアルセウスVSTARを中心とした環境であることは、皆さんもご存知の通りだと思います。
 しかし、常に一定のデッキのシェア率が固定されているわけではなく、上記であげたデッキのシェア率の変動が激しいことがわかります。これは、ミュウは連撃ウーラオスの弱点を、ダイケンキはミュウの弱点を、連撃ウーラオスはアルセウスの弱点をつけることから起こっていると考えられます。
 現在の環境は、これらの環境デッキの中で、どのデッキが多いのかを読むことが大切だと思いました。ジャンケン何出せば勝てるかを何週間も考えている気分です。

②高HPを一撃で倒せるようなデッキの減少
 
少し前まで割合が多かったゲンガーVMAXをはじめ、1ターンで高火力を叩き出すことのできるポケモンが減少している印象でした。

③頂への雪道が刺さるデッキが多い
 ゲノセクトVの「フュージョンシステム」、アルセウスVSTARの「スターバース」、ダイケンキVSTARの「ザンゲツスター」をはじめ、採用が増え始めたかがやくゲッコウガ、かがやくルチャブルといった特性もちのルールを持つポケモンが増えてきているという傾向があると感じました。

(2)トゲキッスVMAX採用の経緯

 以上の環境考察を踏まえた上でトゲキッスVMAXと環境を照らし合わせてみます。

①環境デッキが不安定である
 トゲキッスは雷弱点であり、現環境だと弱点をつかれにくいです。また、闘抵抗も持っているので連撃ウーラオスにより倒されにくいというメリットも持ち合わせています。最近の連撃ウーラオスのシェア率増加も鑑みて、強く出れると考えました。
 耐久という面ではハピナスVと似たデッキのように思いますが、ここがハピナスと差別化できる点の一つだと思います。

②高HPを一撃で倒せるようなデッキの減少
 
おおきなおまもりを持つことでトゲキッスVMAXのHPが340となり、1ターンで倒すためのハードルが高くなります。
 例えばダイケンキVSTARだとガラルジグザグマの特性「かんしゃくヘッド」(10)+こだわりベルト(30)+特性「ザンゲツスター」(40)+むじひなやいば(220)+かがやくルチャブルの特性「ビッグマッチ」(30)とフルパワーで動いても330しか打点がでず、さらにジグザグマを出すか回収ネットで再び出すか…という選択を迫られます。
 また、倒せたとしても「ザンゲツスター」は一度しか使用できないので、2匹目を倒す要求値はさらに上がります。

③頂への雪道が刺さるデッキが多い
 
雪道が貼られることで本来想定していた動きができなくなった…という経験をしたことのある方は沢山いると思います。自分自身プレイ経験が浅く、臨機応変に対応することに慣れていないということもあったので雪道の影響を受けづらいポケモンを採用したいと考えました。

 以上の考察から、3条件全てを満たすことのできるポケモンはトゲキッスVMAXだ!!と考え今回のデッキを握ることにしました。

2.デッキ内容・採用の理由など

(1)デッキ内容

 以上の考察を踏まえて完成したデッキがこちらです。

画像クリックで公式サイトに飛びます。

(2)採用したカード

 一部のカードは画像を添付してますのでそちらもご参照ください!

・トゲキッスV・VMAX 4ー3枚

なぜかたねの時は逃げエネが1
毎ターンスターバース打っている気分になります

 このデッキのメインカードです。基本的にチェレンで回収→ベンチのVを進化という行動を繰り返すので、もしかしたらここまで枚数を採用する必要はなかったかもしれません。

・ミルタンク 4枚

チルタリスとジュナイパーが泣いてるよ😭

 このポケモンがいなければトゲキッスを軸にしたデッキを作ることができませんでした。
 特性ミラクルボディで相手が動けないターンや、無理やり動くターンを作る役割を担っています。ミルタンクを突破できないデッキに対してはあえてトゲキッスを出さずにミルタンクのみで動くこともあります。
 3枚採用を考えたのですが、対応の幅を広げるためや、ミルタンクスタートをしたいこともふまえて4枚採用です。

・イベルタル(はかいのさけび) 1枚

フュージョンエネルギーを3枚剥がした時は脳汁がドバドバでます🤤

 初手スタートしてしまう危険性はあるものの、ミュウに対してフュージョンエネルギーを3枚割ることで勝ち筋につながることの恩恵の方が大きいので採用。
 チェレンのきくばりでトゲキッスを回収したあと、トゲキッスについていたダブルターボをそのまま使えるのも良い点だと感じました。

・ハイパーボール、しんかのおこう 4ー1枚
 基本的にトゲキッスVMAXをもってくる用に採用。しかし進化ポケモンがトゲキッスしかいないので4ー1採用にしました。

・ぐんぐんシェイク 4枚

イーブイヒーローズに収録されています

 主に1ターン目に使いたいため4枚採用です。
 トゲキッスVのHPは200とお世辞にも高くなく、現環境だとワンパンされてしまう可能性があります。特に先行トゲキッスVでスタートした場合、相手の後攻1ターン目に技を打たれて(主にメロディアスエコー)気絶、たね切れ負けという事故を減らします。

・博士の研究、マリィ 2ー3枚
 捨てたくないカードが多い+妨害を含めてこの枚数で採用。後半はチェレンの気配りやモミで回復するのであまり使いません。どちらにしろダイグライドで好きなカード持ってこれるようになるしね!

・ネズ 1枚
 イベルタルを持ってくることももちろん、エネルギーを直接サーチできる所が優秀な1枚です。

・チェレンの気配り、モミ 4ー2
 必須カードです。トゲキッスを一撃で倒せないデッキに対して回収・回復することでサイドを取らせないことをはじめ、相手が無理やり動くターンを要求させます。
 トゲキッスのダイグライドで持ってきた後、相手にマリィされても引けるようにチェレンは4枚採用しています。
 モミは一度に場のトゲキッス複数体を回復できることが非常に魅力的ですが、トラッシュしたエネルギーを回収する術がないので2枚採用としています。

・頂への雪道 4枚
 初手から雪道を展開したいことに加え、張り替えられてもまた張り替えせるようにすることを考え4枚採用。本当につよいカードです。

(3)不採用となったカード

・クロバットV、ネオラントV
 先述したように1ターン目から雪道を貼り、それ以降も雪道を貼り続けたい関係上、自分自身も使用する隙がないので不採用です。
 同時に、これらのポケモンがベンチにいることで相手に容易にサイドを2枚とらせてしまうきっかけを作ってしまうことのデメリットが大きかったことも不採用となった理由の一つです。

・マナフィ
 連撃ウーラオスVMAXが動いたとしても、トゲキッスが闘抵抗なのでダメージを受けにくく、回復が間に合うので不採用。
 ただ、今の環境を考えるとかがやくゲッコウガの技「げっこうしゅりけん」のケアで採用も検討して良かったのかもしれません。

・ノコッチ
 雷ポケモンが環境に多くないと考えたので不採用。

・ポケモンいれかえ/あなぬけのひも
 ボスなどで縛られたミルタンクを交換する手段にはなり得ますが、トゲキッスVMAXが逃げエネ0であること、ミルタンク自体にも役割があるので入れ替えるメリットが相対的に低く感じたため不採用。

・ポケモンキャッチャー
 後半回復しながら相手のベンチのポケモンを呼ぶ動きは理想であるものの、コイントスに成功しないと意味がないこと、採用するカードが他にあることを鑑みて不採用。ただ、枠が残っていれば採用したかった1枚です。

・すごいきずぐすり等の回復グッズ
 グッズで回復することでサポート権を残せる恩恵は大きいですが、仮にすごいきずぐすりを使用したとしても次の攻撃で気絶する場合がほとんどで、恩恵をあまり感じられなかったので不採用となりました。

・ツツジ
 バトル終盤で打てると逆転のチャンスが生まれることがあり強いカードですが、このデッキは後半チェレンやモミで回復することでサポート権を消費してしまいます。使う隙がないため不採用。

・セイボリー
 相手のベンチを乱しつつドローできることが魅力ですが、こちらのデッキが低火力な関係でシステムポケモンやネオラント、クロバットを殴ることも多いのでむしろ相手が有利な状況を提供してしまう可能性もあることから不採用。

(4)デッキの回し方

大まかな流れとして
序盤:トゲキッスVMAXやミルタンクを立てる
中盤:回復しながら相手のリソースを切らす
終盤:疲弊した相手のポケモンを倒しに行く
という流れになります。

①序盤
 初手でぐんぐんシェイクとトゲキッスVがあれば文句はありません。そこに大きなおまもりやエネルギーがあると尚更良いでしょう。
 雪道もあればアルセウスVSTARのスターバースやゲノセクトVのフュージョンシステムに対する牽制になるのであると嬉しい一枚です。
 ミルタンクは常に2体置くようにし、あなぬけのヒモのケアを心がけましょう。

②中盤
 バトルの主導権を握りにいきましょう。ダイグライドで回復サポートを持ってきつつ、トゲキッスが倒されないように動きます。ミルタンクをバトル場に出すことで、相手のボスを強要したり、ダイグライドで持ってきた手札を流すために相手にとって恩恵の少ないマリィを使用させたりして、相手のリソースを減らします。

③終盤
 リソースが尽きたところをちくちく殴っていきます。場合によっては、山切れを狙うこともあります。

(5)デッキの強み・弱み

①強み
相手の動きを縛ることができる
 (4)の②中盤でも述べたように、無理やりサポートを使わせたり、特性を無理やり使ったりするなど複数の要求を押し付けることができます。

相手による動きの差が少ない
 基本的にどのデッキに対してもやることが一緒なので考えることが少なくプレイミスを減らすことができます。

弱点をつかれにくい
 記事で何度も述べていますが、弱点がつかれにくいことは倒されにくいことにつながります。

②弱み
青天井のダメージを与えるデッキに弱い
 こくばバドレックスVMAX、レックウザVMAX、ラプラスVMAX、ライチュウVなど、一度に大ダメージを与えることのできるデッキに対してはこちらの動きが通りません。

△動きがゆるやかである
 うらこうさくやクロバットVを採用していないので、序盤はいかに素引きできるか、またドローサポートを引くことができるかにかかっています。また、同じカードを4枚採用していることが多いので、手札が同じカードで溢れかえることもたまにあります。ポーカーかな?
 同時に時間切れとの勝負も常に付き纏っています。実際に時間があれば勝てた試合もありました。

△ジュラルドンVMAXに弱い
 
採用しているエネルギーが全て特殊エネルギーなので雪道がないとジュラルドンVMAXの特性「まてんろう」の影響で殴れません。また、キョダイフンサイによって悠々とミルタンクが突破されてしまうので準備のターンが限られてしまうのがとても辛いです。雪道を貼り続けてなんとか粘りましょう。

△火力がない
 
チェレンの気配りやモミで回復することが前提なので、ダブルターボエネルギーを活用することがほとんどです。そうするとただでさえ120ダメージしかでないトゲキッスVMAXのダイグライドが100ダメージしかでず、3〜4回の攻撃で一匹倒すことになってしまいます。
 ミルタンクも同様、ダブルターボで攻撃すると相手のベンチに5体ポケモンが並んでいたとしても90ダメージしかでません。いかにパワフル無色エネルギーを貼った状態で殴れるかがカギとなってきます。

△進化ポケモンである
 ぐんぐんシェイクを採用しているとはいえ、初手で引けなかったり、チェレンの気配りを打つタイミングで進化できるトゲキッスVがいない場合はテンポが遅れてしまいます。ただ、ミルタンクがいることで大きなデメリットにはならなかったです。一応紹介しておきます。

3.おわりに

 以上が自分の思う最強のトゲキッスのデッキ解説、採用の経緯です。
 残念ながらミュウやれんげきウーラオスなどの環境デッキとはほとんどマッチングできなかったのですが、練習の段階では勝てる試合が多かったです。特にれんげきウーラオスやダイケンキには練習では全勝できていただけに今回の結果が悔しいです。
 ただ、それだけ様々なデッキへの対応力が必要であることに気づくことができたので、今回のシティリーグの参加はとても良い経験ができたと実感しています😊また次回のシティも楽しくできたらと思います!

 先日新たなスタジアム「シンオウ神殿」が発表され、トゲキッスに向かい風が吹きつつありますが、このnoteを読んでくださったあなたが少しでもトゲキッスに興味を持ちデッキを組もうと思ってくれたのならば幸いです!

 長文にも関わらずここまで読んでくださりありがとうございました!今後も作成したデッキを紹介していきたいと思いますので、よろしければSNSでの拡散や「スキ」ボタンを押してくださると、活動の励みになります🙇‍♀️

↑当日のマッチと感想です。Twitterもありますのでもしよろしければ仲良くしてください…!!🙇‍♀️

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