この世に客にきたと思えば
新卒ではいった人材会社は、割とハードワークな職場であった。多少のやりがいを除けば、我慢を金に変える日々。
その人材会社にはシルバー雇用という制度があって、それは気づきの宝庫でもある。となりの席の杉山さん(仮名)は、米軍の技術コンサルタントを定年退職した人物だ。
口癖のように「楽しくなければ仕事じゃない」と唱えていた。「苦しみを換金する」場では!? と思いつつも、どこか的を射ている気がしてならなかったのを、よく覚えている。
「この世に客にきたようなものだ」― 誰の言葉か思い出せないが、至言である。ということは「人生は観光」に他らない。
観光なんてもんは、したいからする、したくなければしないものだろう。
日々スタートアップでハードワークをこなしている。すると「金!」「成長!」「差別化!」に、頭がのっとられてしまう。気がつけば忍耐に忍耐にを重ね「苦しくなければ仕事じゃない」と信じ込むようになる。
悪いの反対は良いだ。金・成長・差別化を追い求めるのが「悪い」なら、反対を見ればいい。押してダメなら引いてみる。改めて思い直す。すると「この世に客にきた」のだから、楽しくなければ仕事じゃない! 事に気がつく。
そろそろ眠い。おやすみなさい(-_-)zzz