単に「新入生」を勧誘すればいいわけじゃない。慶應義塾體育会ラクロス部女子から学ぶ戦略的な新歓方法とは?
こんにちは!!CSA関東支部メンバーのりこです😙
「活動自粛期間で気になる取り組みをしている体育会にインタビューしよう!」をテーマに様々な体育会にお話を伺っております。
私たちはこんな取り組みしたよ!記事にしてほしい!という体育会のみなさま、記事にさせていただきますので、下記ツイッターアカウントまでDMください😌
https://twitter.com/csa_connect
そして、記念すべき第1回目の今回は、慶應義塾體育会ラクロス部女子です🥍
このインタビューでは、例年とは違った新歓方法で3つ大事なポイントを、スタッフである池田萌果さんに教えて頂きました。その中で私が、一番印象に残ったのは、
「新入生」という漠然としたターゲットに絞らず
今年は、1年を通した新歓をする。
という言葉です。これは、活動自粛中に、改めて新歓方法を見直したからこそ、思いついた施策だと思いました。ぜひ体育会の皆さんに参考にして欲しいです。
では早速インタビューに入ります!
活動自粛中の新歓方法
Uber LAX
ーUber LAXでは何をしていたんですか?
新入生のお家の近くまでクロスを渡しに行きました。その後にzoomを用いて、クロスの使い方を教えたり簡単なゲームも実施したりしてました。
ーUber LAXを実施した理由を教えてください!
直接的な新歓ができない中で、新入生にラクロスの楽しさを伝えたかった。そこで早稲田大学女子ラクロス部さんがクロスの貸し出しを行っていて、その企画を取り入れようと考えました。でも、話題性がないと注目されないと考えたので「Uber Eats」の名前を使わせていただきこの企画を実施しました。
ー話題性を考えたこの企画を通して、何か反響はありましたか?
この企画を通して確実に5〜6人は新入部員の方が入ってくださいました。また、この企画がどの企画よりも一番反響が大きく、NHKさんにも取り上げて頂きました。
ーこの企画での課題は何かありましたか?
ラクロスを知らない子に、ラクロスを全て言葉で伝えなくてはならないことが難しかったです。新入生も聞くだけではイメージが湧きずらかったと思います。これがオンラインでの新歓の一番の課題でした。
今の現状だから取り組んだこと
手作りマスク
ー手作りマスクの企画を実施しようとした理由を教えてください!
この企画は4年生の方が提案してくださいました。マスク不足がニュースで取り上げられていた時期に、時間のある私達がどのようにチームとしてこの世の中に貢献できるのかを考え、介護施設の方に連絡をしてこの企画を実施しました。
ー132枚のマスクは全て部員の方が作ったのですか?
そうです。3年生が中心になり、全員で協力して取り組みました。1人約1〜2枚は作りました。この企画は、考えてから2〜3週間で作り終えることができ、2回目になると1ヶ月半くらいで完成しました。
活動自粛中の他大との交流について
オンライン練習試合
ーオンライン練習試合を実施した理由を教えてください!
1番の理由は、練習や試合ができなくなっている期間でも部員全員が頭の中でシミレーションができる状況を作ろうと考えたからです。そして、フィールドに戻った時にこの企画が役に立つと考えました。
ーオンライン練習試合は具体的に何をしましたか?
3〜4人の少人数のグループを作り、ディフェンスチームとアタックチームの対決をしました。過去の試合を見た後に、あるシーンで動画を止めます。そのシーンを見て「どうやったら自分たちだったら攻めるのか」や「どうやったら守るのか」をその場で話し合い、コーチの方が判断してディフェンスチームとアタックチームの勝敗を決めていました。
自粛期間を振り返る
ー例年とは違った新歓を通して何が重要だったと思いましたか?
以下の3つが重要だったと思いました。
1.早めの準備(コロナウイルスによって新歓ができなくなるかもしれないという予測をして準備したこと)
2.部員がいつでもアイディアを出せる環境を作る
3.ターゲットを絞る
ーこの中で特に何が重要だと思いましたか?
ターゲットを明確化することです。
毎年「新入生」という漠然としたターゲット設定で行っていたSNSでの新歓を、今年は、新入生の心境を時期別に分けて考えてみました。具体的には、迷いの時期と、最終決定をしようとしている時期です。些細な違いに見えるかもしれませんが、新入生の立場になって考えるということが重要だと思います。
ーターゲットを絞るとは具体的にどうやって絞っていましたか?
はじめに、慶應義塾女子高等学校のラクロス部とは元々交流があるので、そこにアプローチをしました。
次に、新入生が迷っている時期にSNSでの新歓を積極的にはじめました。そこでは、プレイヤー向けの発信になりがちでスタッフの獲得不足になっていたので、スタッフを獲得するためのSNS発信も取り入れていました。
最後に、新入生が最終決定をする時期には、アプローチの仕方を変えていました。具体的には以下Twitterのように、新入生が検索するワード(#春から慶應)のタグを加えながら、新入生に向けて「まだ間に合う」と後押しする言葉をかけていました。
ー最後にこの新歓方法を振り返り今後どのような企画に挑戦したいですか?
今回の新歓で成功したことを活かして、今後は広報に繋げたいです。言葉で言ったら、1年を通した新歓をやろうとしています。今年は広報のチームを作り1年中私達に興味を持ってくれている人たちにアプローチをしていきたいと思っています。
今回のインタビューを通して
池田さんから新歓でのポイントを3つ教えて頂きました。そこで、ターゲットを細かく絞ってSNSで発信することの重要性を知ることができました。新歓では「新入生」という漠然としたターゲットになりがちですが、今回のインタビューを通して得たこのノウハウは、全ての体育会で来年からの新歓で取り入れられるものだと感じました。
この度はインタビューに協力してくださりありがとうございました。
⬇︎今回協力して頂いた慶應義塾體育会ラクロス部女子さんの各種SNSアカウント
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