CSAサポートを始めたわけ
初めまして。
2020年10月から夫の三度目の駐在に同行し、
アメリカ西海岸のワシントン州で2人の子育てをしながら
現地のCSA(Community Supported Agriculture)の
サポート活動をしています。
今日は活動を始めるに至った経緯を少しお話ししたいと思います。
仕事中心生活から、一転専業主婦へ
もともとは夫と同じ総合商社勤務。
仕事も乗ってきた時に妊娠&出産。
育休時に夫の駐在が決まり、海外で子育てもいいよね、
くらいの軽い気持ちで同行。ただ、育休は永遠には続かず、
2人目を授かるタイミングが合わずに育休が切れることに。
悩んだ末、家族が一緒にいることを選んで退職。
もともと駐在が多い職場なので、子供が小さい時、
家族と離れて1人駐在をするケースも多く。
戻って一緒に住めるようになってからも、子供が父親として
認めてくれるのに時間がかかった、という話を聞いていて、
夫に同じ経験をさせたくないという思いもありました。
ただ、それまで前進・達成感・承認という価値感の中に
どっぷりと身を置いていたため、育休時にも子育て・主婦業が
自分には合っていない気がして、仕事がしたい!といつも
強烈に思っていました。
急に決まった帰国で復職を選べず・・・
当然、駐在が終わったら復職するはずだったのですが・・・
まだ1年はいる予定だったのが急遽帰国命令が出て、
突然1ヶ月後に帰国することに。
当時2歳半だった長男に、駐在中と同じようにケアしたいと思い、
まずはそのまま主婦をしてみることに。
そしてそのまま復職のタイミングを失い、帰国2年後に再度駐在が決定し、
同行することになります。
何かしたい!
駐在自体はとてもいい機会だと思います。
なかなか自分ではできない海外生活ができ、海外で子育てするのも
とても貴重な経験。
一方で息子はもうすぐ7歳。ということは私の仕事のブランクも7年。
このままでは何もできなくなるのでは、という焦りはどんどん募ります。
でも、通常駐在時は妻は仕事はできません(一部例外もありますが)。
でも駐在が終わるのを待っていたら、もっともっとブランク期間は
長くなってしまう。。。
何か始めるのであれば、夫の移動の度にやめるか考えなくてはならない
会社員ではなく、自分の力で何かやりたい。。。
そこで行き着いたのが、いつもお世話になっている、農家さんの
サポート事業でした。
コミュニティーの一員として、一人の人間として
現在2021年。
なかなか新規でコミュニティーに溶け込んでいくのが難しい
時代だと思います。一方でSNSなどで繋がりやすくなったのも確か。
それを利用して、駐在時なかなか溶け込めないコミュニティーの
一員として、何か地域に貢献できるのでは、と活動を始めました。
やってみると農家さんもたくさん参加して来てくれて、シェアすると
ありがとうと言われて。
母親になると、どうしても家族や子供が優先になりがちです。
ちょっとした意思決定すら自分ではなく子供や家族を考えて、
となる。何を食べるか、どのタイミングで出かけるか、
いつお風呂に入るか・・・・
それを積み重ねているうちに、だんだん自分が本当はどうしたいのか、
どう考えているのかが、分からなくなる。
1人の人間として自分の足で立てていないような不安。
視野も子供や家の中に集中しがちになり。
それが、ちょっとしたことでもやってみるとぱあっと視界が
広がったりします。
少し個人的なことも多くなってしまいましたが、
そんなこんなで始めたCSAサポート活動も1シーズン終了。
学びもいろいろあり、現地ならではの取り組みもたくさん。
現地で肌で感じられたことをご紹介できればと思います。