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いとうさんへ 2020/11/30

今年も残すところあと1ヶ月となりましたね。
「12月は2021年のことを考える」と先日のお手紙に書いてありましたね。どんなことを考えてらっしゃるのでしょう。
いつも全速力で走っている私たちですが、新しい年を迎える前にいちどゆっくり深呼吸しなくちゃ、ですね。

私といえば、10月から11月のこの季節は本来ならば滋賀県彦根市と埼玉県羽生市で開催されるご当地キャラのイベントに遠征しているはすです。でも今年は両イベントがコロナの影響で中止となりました。そして中止になってはじめて「彦根ロス」「羽生ロス」と言ってもいいくらいに、その土地や人々が恋しくなってしまっている自分に気付いてしまいました。

毎年会える全国のキャラさんたちに会えないことも寂しいのですが、同時にキャラクターのファンのみなさんや、スタッフのみなさんに会えないことも同じくらい寂しいです。そしてそれだけではなく、イベント会場の早朝の街の匂いや、羽生の公園の霜柱の上を歩くサクサクという音や、遠くから聞こえてくる聴き慣れたイベントのテーマ曲などが思い出されて、少し切ない気持ちにもなりました。

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上の写真は昨年の羽生のイベントです。大雨でしたがたくさんの方が会いにきてくださいました。イベント終了時になって雨があがり空に虹がかかりました。それを会場にいたみんなで一緒に見たのも思い出になりました。


今年はそのかわりに、オンラインのイベントがたくさん開催されました。
11月21日と22日は、羽生から「世界キャラクターさみっとin羽生」のかわりとして、Youtubeで24時間番組が生配信されたのですが、たくさんのキャラクターさんたちが参加し、その配信を全国の本当にたくさんのファンのみなさんが観ていました。真夜中でも視聴数800超え。すごいです。ファンのみなさん同士がお互いにコメント欄で挨拶されたりしているのもとても印象的でした。みんな離れていても繋がってるんだなぁとしみじみしててしまいました。

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今回の配信イベントを観ていて思ったことがあります。
私は仕事柄「ゆるキャラブームはまだ続いているのですか?」とか「もうブームが終わったのでは?」というような質問を受けることがあります。今回、その答えがはっきりわかったのです。「ブームは終わってる。逆に、完全にひとつの文化として定着してしまっている。」ということです。それぞれのキャラさんに、それぞれのファンがついているだけではなく、そのファンのみなさんの中でもしっかりとしたコミュニティーが形成されているのは確かです。

そして、今年会えなかったことは「会いたい」という気持ちをもっと強くしてしまいました。完全に遠距離恋愛状態です。「来年は会いたいね」「来年はハグしようね」そんな言葉がたくさん飛び交っていました。

最近仕事でもオンライン会議が増えましたね。そんな中「オンラインで会えるから会ってない気がしないね」と言われたことがあるのですが、ちょっと違うなって思いました。

それってその人とその人の関係性によると思いませんか?
本当に大好きな人とか大切な人とはオンラインで顔を見るだけでは全然足りないのです。実際に会って、握手したり、くっついたり、寄っかかったり、ハグしたりしたいです。オンラインで顔を見れば見るほどもっと会いたくなっちゃいます。キャラクターファンのみなさんの気持ちもきっと同じだろうな、って思います。
あ、いとうさんにもずいぶん長い間会えてないですね。早く会って、肩を並べてお酒飲みたいです。同じ空気の中で同じ音楽に包まれたりしたいです。美味しいものも食べたいです!

今夜は夜更かしをしてしまいました。明日は日曜日。ゆっくり朝寝坊が確定です。それではお返事楽しみにしています。
                            かのうひろみ