かのうさんへ 2020/12/15

お元気ですか？今年も残るところあと半月になりましたね。銀杏散る町をあっちこっち走りまわりながら過ごしています。「12月は来年のことを考える」と前回書いたものの、毎日のタスクに追われていて、たぶんアッという間に年末になってしまうのだろうと想像しています。
先週、メイン事務所の引っ越しを行いました。同じビルの同じフロアなので大した引っ越しではないのですが、換気がよくなりました（コロナの時代には大事！）。そして空が広くなりました。窓からの景色が少し変わるだけでずいぶん気分が変わるものですね〜。

さて、前回のお手紙ではオンラインイベントのお話をありがとうございました。大好きなキャラクターにリアルに会えないことはファンにとって遠距離恋愛状態という言葉は、しみじみ胸にささるものがありました。その距離があきらめを生むものでなく、好きな気持ちを強くするものであるようにと願わずにはいられません。

そうそう、今月の活動についてはもう一つご報告があります。weworkの方からキャラクターワークの展示をしないかとお声がけをいただき、渋谷のスクランブルスクエア39階の受付横のスペースで展示を行っています。キャラクターワークだけを集めて展示するのは初めてなので、面白い経験となりました。作家さんが展示をするのとは違って、私の仕事の場合は取引先とのコラボと言えるものや、チームで行うものも多いです。設定から発信の戦略や制作までトータルで担当している案件から、アドバイスだけの案件もありますし、広告だけ担当しているもの、ストーリーの提供だけのものなど色々あります。

コロナ禍がなければ、かのうさんにも直接見ていただきながら意見交換ができたのにな〜と思うとちょっと寂しいですね。去年の今頃は、丸の内でお酒を飲みながら、2020年の計画についてワイワイとお話ししていたことを思い出しました。

この件に限らずですが、オンラインだとちょっと雑談がしにくかったりしませんか？時間内に議題をきっちりこなすことに終始してしまうんですよね。でも、雑談の中に色々なヒントがいっぱい詰まっていたり、変化球が飛んできて面白い化学反応が起こったりするじゃないですか〜。コロナが教えてくれたことの一つに、雑談の大切さがあると思っています。CSPのイベント企画もウェブサイトも、雑談しながらだとスイスイ進む気がしています。って、進めていない言い訳に聞こえるかもしれませんが（笑）。そんな訳で、リアルでお会いして「ちょっとゆっくり」「何かのついでに」「飲食しながら」雑談をいっぱいできる時間を、来年はたくさん持てますようにと願っています。

ではでは。2020年もあともうひと踏ん張りですが、楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ。　　　　　　　　　

いとうとしこ