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2019年10月26日ルヴァン杯決勝で感じたとても個人的な想い。

2019年10月26日。

私はこの日を一生忘れることはないと思う。


     *


コンサドーレができて23年目のシーズン。

私が産まれて24年目の年。

振り返れば私の人生の隣にはいつもコンサドーレがあったように思う。


物心ついた時には両親にスタジアムに連れて行かれていた。

小学校の時は、「サッカーのルールもあまりわからないし、ゴール裏の応援はずっと声出しててうるさいし、私はサッカー観るよりゲームしたいんだけど!」とかって思いながら、ゴール裏で試合中すらゲームボーイアドバンスをしているクソガキでした。(今してる人が悪いとは思ってない)

小学校では「コンサドーレってめちゃくちゃ弱いじゃん!」とか「勝たないし、ダサい」とか「弱いのになんで応援してるの?笑」とか言われ続けてた。

まして男じゃなかったから、サッカー観てるなんてイレギュラーすぎてバカにしかされてこなかった。周りに野球観てる子が多かったのもあるかもしれない。仕方がないんですけどね。

それもあってコンサドーレを応援するのが「恥ずかしい事だ」と思っていた時期もあった。

初めは嫌々ながらも両親が行くからって理由だけで通っていたゴール裏。何度かアウェイにも連れて行ってもらって、徐々にサッカーの面白さ、応援の楽しさがわかってきて、チームに対する愛着が湧いてきた。

選手の名前や背番号を覚えて、

気付いた時にはゲームなんてほっぽり出して、

声を枯らすように叫んで飛んで。

小さい頃から通っていたから、チャントは覚えようと努力するまでもなくすぐに歌うことができた。(両親の英才教育に今では感謝しかない。。。)


高校生になる頃には、自分がコンサドーレ札幌が大好きでずっと応援してきていることを周囲の人に話すようになった。

いままでサッカーに興味を示さなかった友人も「昨日勝ってよかったね」と(もちろん気を遣ってくれているのだけど)結果を気にしてくれたりして、それだけでも嬉しかった。

周りにサポーターがいたわけでもないし、未だに知り合いのサポーターはいないけれど、好きなものを好きだと言えることがとても幸せだった。

サポーター歴は人それぞれなのでそこでマウント取るつもりもさらさらないのだけれど、それでもやっぱり徐々に徐々に興味を持つ人が増えてくれるのは嬉しいことで、子供の頃から一生をかけることができるものに出会えて良かったなととても思う。


大学生になり更にホーム戦に足繁く通うようになるといつかアウェイに行って応援したいと思うようになった。

今までは連れて行かれていたアウェイに自分の足で行ってみたい。そう思っていた。

実際のところは大学生といえど自分はそれが難しかったので「明日チームがなくなるわけでもない、いつか行こう」とホームに全力を注いでこの数年しばらくアウェイには行くことはできていなかった。


けれど2019年10月。ルヴァン杯決勝進出が決まった日。

それより前から決勝に行くのなら絶対に現地に行きたいと思っていたから無理矢理日程を組んで埼玉スタジアム行きを決めた。こんな機会逃したら一生後悔する、そう思って。


遠征に行くのは久方ぶりで、台風の影響で飛行機は遅延するわ鉄道が死んでホテルにはたどり着けないわ空港泊になるわでてんやわんやの金曜だった。あれも今ではいい経験になったと思う。笑


試合当日埼玉スタジアムに行けば、赤黒のユニフォームを身に纏ったサポーターがあふれるほどたくさんいて。

ああ、みんなこの日のために色んな想いでここまでやってきたんだろうなぁって思って。

Twitterを介して色んな人が色んな手段でスタジアムまでやってきて、中には当日欠航便が出てこれない人もいて、そんな中でもなんとかきた人もいて。自分が応援してきたクラブがこんなに愛されているクラブなんだなぁと改めて実感した。


そして何より試合前練習の一発目のスディング。

あの埼玉スタジアムに札幌サポーターの声がこだまして、ピッチには赤黒の選手が立っていて。

鳥肌がたって、思いがけず涙がこぼれそうになった。魂が震えるって言葉の意味がわからなかったんだけど、ああこういうことかと思った。

(ラグビーW杯で見た国歌を歌って泣いている人の気持ちが心の底から理解できた)

ここまで来たんだなと、あの時やっと決勝に来たという実感が湧いた。

けれどここがゴールじゃないとも思ったし、何が何でもオールコンサドーレで勝ちたい。いや、勝つ。そう思って持てる限りの力精一杯振り絞って応援し続けた。

先制して、追いつかれ、勝ち越され、追いついて。延長までもつれ込んで、最後にはPKまでなって。

面白い試合は今までもあったけど、ここまで心が揺さぶられるような試合は、たぶん私の記憶の中ではないなと思いながら……ダメだ詳細を思い出したら今でも泣きそう。

追いつかれる度に一瞬心がポキっとなりそうで、

それでも現地に来れなかった人の分も、

何より選手が目の前にいて戦っているのに、

私たちが一番初めに諦めるなんて絶対に許されないと思って、120分以上飛び歌い続けた。

あんなに応援できたのは初めてだったかも。元々体力も筋力もないけど、いつも以上に、たぶん人生で一番、声が出たしとべたんだよな。どうしてだったんだろう。


それでも、最後のPKが止められた時。

それまでに何度も何度も目の前に見え隠れしていた「優勝」の2文字。

こうも呆気なく手の中をスルスルとすり抜けていくものなのかと。

確かにそこにあったのに。

気付いた時には反対のゴール裏で歓喜の声がして。

悔し泣きなんて、この歳になってするとは思っていなかったなぁ。

悔しくて苦しくて、涙が止まらなかった。

タイトルを獲ることはそんなに簡単じゃない。

わかっていたつもりだったけれど、わかっていなかったんだなと自らの浅はかさを呪ってやりたくなった。


表彰式で川崎の選手がカップを掲げた光景。

川崎の選手とサポーターが喜びを分かち合う光景。

あの光景は、たぶん一生忘れることはない。

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2019年10月26日。

北海道コンサドーレ札幌を応援し続けて、私の覚えている限りでは一番に悔しい試合だった。


いろんな想いがあると思う。

全部が全部切り替えられるほど大人じゃない。

この想いは一生忘れない。


けれど小学生だった頃の自分に15年後にナビスコ杯の決勝でコンサドーレ札幌は戦うんだって言っても、きっと信じられなかったと思う。

応援するのが恥ずかしいなんて思っていた子供はもういない。

このクラブを応援することができて誇らしい。

この地に生まれてこれて本当に良かった。

地元にサッカークラブがあって本当に良かった。

北海道コンサドーレ札幌をずっとずっと応援し続けてきて本当に良かった。

今では心からそう思う。


きっかけはなんだっていい。今回の決勝で少しでも興味を持ってくれる人が増えたら幸せなことだなぁと思う。


いつだって、コンサドーレは私に新しいことを教えてくれる。

新しい景色を見せ続けてくれるこのクラブを

これから先もずっと私は愛し続ける。

楽しい時期も辛い時期も全て全てひっくるめて、

それでもやっぱり大好きなんだと、

そう思わせてもらえる、そんな決勝だった。


     *


なんだか思ったことを感じたままに、子供の頃の話なんかもしてしまって、一体全体なんなんだって感じだし、何が言いたいとかは特にないです。

ただこの日を忘れたくなくて今までを振り返って改めて今の気持ちを書き留めておきたかったのでノートにしてみただけ。

支離滅裂でどうしようもないけれど、いつかこれを見返して、そんなこともあったなと、これがあったから今があるんだなと、笑ってタイトルを手にできるその日まで。。。


とあるサポーターの自己満日記でした。

クソポエミーなのはご愛嬌。。。完全に自己満足ですから。。。

万が一ここまで暇潰しにでも読んでくださった方がいたら駄文ですみません、お付き合いいただきありがとうございます。