不安でたまらない
2024/11/15
11月も中盤に入り、朝晩はかなり冷え込むようになりました。朝の出発時には車に朝露がしっかりとついております。さすがに秋の深まりを感じますね。
さて、先日は症状が変わり、転院をされる方のお手伝いをさせていただきました。長期入院をされていた方で、お盆とお正月はご自宅に数時間の一時帰宅をされる際に何度かご利用いただいておりました。
今回は強い不安を感じるようになり、大きな声が出たり、じっとしていられなくなってしまったとのことで、専門の病院へ移ることになったとのことでした。はじめにご依頼をいただいた際にはご家族様だけが同乗されるとのことでしたが、直前になって看護師の方も乗られるとのご連絡をいただきました。
お迎えにあがると車椅子の両脇にスタッフの方がついている状態で、大きな声で不安を訴えていらっしゃいました。私を含めスタッフの方もご家族様も、「大丈夫ですよ。」とお声掛けをするも、どうしてもおさまりません。看護師の方が手を握ったまま隣に乗車し、ご家族の方も乗車して出発です。
出発してもなお大きな声が出てしまいます。時々フッと落ち着くこともありますが、どうしてもその不安をぬぐい切れず、看護師さんの手に噛みつこうとする行為もあり、その都度ご家族様が「俺の手を嚙め、俺の手ならなんぼ噛んでもよかばい。」とおっしゃいます。ご本人様にとっては不安でたまらず、周りのすべてが化け物に見えるというような発言もありました。看護師さんも大変ですし、それを見ているご家族様もつらいことでしょう。何よりご本人様が一番つらい思いをされているに違いありません。
病院に着くと皆さま専門のスタッフの方なので、とても落ち着いていらっしゃいます。数人で身体を抱えて車椅子を移っていただきました。
早く症状が落ち着くといいですね。またご自宅に帰ることができる日が来ることを願っております。
ありがとうございました。
写真は新町漁港からの可也山です。
久しぶりに来たら全面アスファルト舗装がなされていてびっくり仰天でした。
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