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久比のワークショップ

2月のことですが、4回目の久比訪問をしてきました。
農泊ワークショップで、久比のまめなを拠点に行われました。
広島県呉市とびしま街道の豊島にある集落で島の人口は200~300人くらい、
集落を散策して気づいたことを話し合い、地元の食材で自分たちのごはんを作ったり、集落のおばあちゃんたちと炊き出しをしました。

あーでもない、こーでもない。。。わいわいと進む炊き出し準備


具だくさんのうどん汁や農床野菜の漬物


自由参加で畑にじゃがいもを植え付けたり。聞けば、この地域では農床といい、家庭菜園だけれど地域の方となんとなくつながりあえ、命と食を支える大切な仕事になるそうです。
また、農家さんの柑橘畑を見学させてもらい、宿泊地である社団法人まめなのお話、関連して集まってくる仲間との交流などもありました。柑橘栽培が盛んでしたが久比も少しずつ減っているそうです。2泊3日のなかで、初めて出会う人と交流しながら、自分たちの日々の生活と久比の生活の違いや農に携わる面白さや大変さを感じたりしました。コンビニやスーパーがほぼなく、病院や学校、図書館、公共の施設は遠い。2日ほどすると、ないことへ気にならなくなる自分も感じました。

農床で(キッチンガーデンみたいなもの)大根引いてきて、洗って切って鍋にというめちゃくちゃリアルに土とつながって、炊き出しという、火をおこして、大鍋いっぱいに汁物を一気に作りました。大量の食材を囲んでわいわいがやがや、豊かなコミュニケーションがあるものだなと、圧倒されたのです。

切り方を確認したり、教えてもらったり、味付けもどのくらいがいいか、入れるタイミング、火から下すタイミング。教えたり、教わったり、味わったり、直したり、食事の準備をすることがいろいろとハーモニー生みだしていくようで楽しい時間でした。

柑橘がとてもおいしい久比、農家さんすばらしいです!いつも元気をもらってます。

5月には、この地域に魅力を感じた学生、若者たちが、小さな芸術祭「くびげえ」に参加できたので、これが5回目の訪問。

古民家に農具や島の写真、地元の方の声の録音が流れる。
それが悠久の時間を思わせ、土地への想いを馳せる。

集落を回って、東の谷と西の谷の語り部さんからお話を聞き、季節になると磯遊びもして、暮らしはこうだ、昔はこうだったというようなことを聞き、グループワークでは日ごろの自分がここでどんなことを感じているかシェアし合いました。10数人の参加者でシェアし合うことはさまざまな見方が交差するいい経験でした。

何回か集落を訪れ、暮らす人々の話をきくうち、私自身いま中年になって、久比で思うことは、わたしがまだ若手だってことでした。
島で70代は若手なんだっ、わたしは子ども世代に近いともいえるんだと。

ここからは雑感もありますが、こころのままに書いておきます。
子育てがおわったからといって、すぐに年を取ったなぁと感じてる場合じゃなかったのよね。そして、この人生だって、いつ終わるかもわからない。時間は案外ギリギリなのかも。以前はゴールを目指して生きていく感じだったけど、この位置関係からいって、ゴールですらまだまだ先になるわけで、バトンを渡すことを意識し始めた今、いまを生きなきゃねって。

静かに黙って自分と向き合うことと、結果が見えなくても精一杯今日をいきていたいと思う。自分のためにも誰かのためにもなるんだろうなって、なんというかわたしという存在をしっかり使わなきゃねってなったのです。

みかんの花の香りは島中にあって!今回も蒸留水を作りました。
はじめてきいた鳥の鳴き声を急いで残したくて録音しはじめたけれど、とうとうかなわず。けれど同時にその声を潜めていたら自分の呼吸を感じて、深く感動しました。おもわぬ収穫!

「ただいま おかえり」

いってきます いってらっしゃい
ことばあそびをたのしんで

いま おかえり
いま わたし
いま たからもの

すこし わらう
ちいさなこえで しゃべる
ゆめを みる
くんくん においをかぐ

なんだろ 
いま わたし
わたしがいる
わたしに おかえりなさい
わたしが わたしであることを
ただただ みたして ね

そうすると
背筋がのびる
心地よくなる
うれしいみたい わたし

そんなことだけを 
シンプルなことで
いいみたい

深呼吸している。。。
そんな今 だから
伝えたい 
たいせつなこと
たいせつなひと