自分の爪を「知る」ことの重要性
現代は、さまざまな情報が簡単に手に入る時代です。
だからこそ、自分の体、特に爪について「知る」ことが何より大切です。
この記事で爪のケアの重要性について考えるきっかけになれば嬉しいです。
爪の負荷の違いを理解する
ネイルサロンが一般的になり、ジェルネイルやマニキュアが手軽に利用できるようになったことで、爪の補強や修理を行う場所や道具も身近なものとなりました。
しかし、日常生活で受ける爪への負荷と、野球のボールを握ったり投げたりする際にかかる爪への負荷は、大きく異なります。
そのため、野球選手の爪には、一般の方がネイルサロンで受ける施術と同じ材料や技法を使用すると、逆に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
専門家の助けと自己管理の重要性
爪のトラブルが起きた際に、信頼できる専門家に相談することは非常に重要です。しかし、最終的に自分の体を守るのは自分自身であることを忘れないでください。
自分の体を理解し、適切にケアするための知識を持つことが、長期的な健康維持には不可欠です。
爪の役割と応急処置のリスク
爪は指先の骨を支え、その上にかかる負荷を軽減する役割を果たします。
また、爪は受けた力を適切に発揮するために柔軟に動く必要があります。
例えばボールを投げるなど強い負荷を受ける際に、アクリルやジェルのような爪を動かなくしてしまうような硬い素材で応急処置を行うと、爪の土台に過度な負担がかかることがあります。
応急処置は一時的なものであり、長期間その状態を維持することは、爪にとって良い環境とは言えません。
ケア用品の選び方に注意
マニキュアタイプの爪コート剤には、硬い皮膜を形成する成分が含まれています。薄く一度塗る程度であれば問題はありませんが、何層も重ねることで爪の柔軟性が失われてしまいます。
瞬間接着剤やジェルネイルも同様に、材料や技法によっては、爪本来の柔軟性を超える硬さになり、それが長期間爪に付着していることでトラブルを引き起こす可能性があります。
おわりに
爪のケアを行う際は、まず自分の爪の特性をしっかり理解し、適切なケア方法を選択することが大切です。
爪を健康に保つために、必要な知識を持ち、適切な対応を心がけましょう。
参考文献
・爪管理士®三和田 恵, 「爪のトラブルを防いでスポーツ離脱を防ぐ!!」, 『輝け甲子園の星』, 2020年.11月号掲載PDF