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「すざく」という名前

みなさんこんにちは。
日本プロ麻雀協会のすざくです。

『すざくって本名?』
『名前の由来は?』
と聞かれることが多かったので、今回は自分の名前の由来をお話します。

付け加えて、この名前で苦労したことや自分の名前の思い入れについてもお話します。
今回のnoteで名前にコンプレックスがある方の励みになったら幸いです。


「すざく」という名前は本名です。
ひらがな3文字で「すざく」です。
そのままプロネームにしました。

名前の由来は中国神話に出てくる「朱雀」です。
玄武、白虎、青龍、朱雀でそれぞれ東西南北を守護する四神で、朱雀は南の守護神です。

「朱雀」という名前に決めたのは父でした。
父は手塚治虫作品が好きで「火の鳥」という作品からも影響を受けたと言っていました。

さらに麻雀が好きで「朱雀」という漢字に麻雀の「雀」の字が入っていることも気に入ったのかもしれません。

「火の鳥」は不死鳥のような存在で、死にかけても火に飛び込むと復活します。

そのため私のすざくという名前には
"落ち込んでどん底になっても火の鳥のように復活してたくましく生きてほしい"
という意味が込められています。

しかし、私が生まれた2000年当時、人名に「朱雀」という漢字が使えず、泣く泣くひらがな3文字「すざく」にしたそうです。

今はもう使えるらしいので改名しようと思えばできますが、名前を書く時ひらがなの方が楽なのでそのままにしています。

なんとなく「朱雀」よりも「すざく」のほうがやわらかい雰囲気で親しみやすい気がするというのもあります。


こんな父の思いがあって四神のうちの「すざく」という大層な名前をつけてもらいましたが、思い返すと生まれてから名前で苦労をした経験が何度もありました。


小学生の時は、名前で虐められて庇ってくれる先生も友達もいなくて、1人校舎の外の流しで顔を洗うふりをしてよく泣いていました。

中学生の時は、女子3人組が私のロッカーを指差して『この子、変な名前だよね』と嘲笑っているのを見てしまいました。

就活中のある面接では、名前をフルネームで言った瞬間、50代くらいのおじさん面接官が吹き出して笑いました。当然その面接は落ちました。

中には褒めてくれる人もたくさんいました。
でも、それと同じくらい酷いことを言われ傷ついてきました。

そんなこんなで大人になってからも自分の名前を好きになってあげられませんでした。
親には悪いけど、なんでこんな名前つけたんだろうって。

『変な名前』
『こんな名前つける親は頭がおかしい』
『名前がすざくじゃなければよかったのに』

こんなことをたくさん言われてきました。

でも、私の名前にはちゃんとした意味があってつけられていることを知っていたので、その人たちに言い返すことはしませんでした。

そういった人たちとは自然に距離を取って、名前を褒めてくれる人たちだけと付き合うようにしました。
今も仲良くしてる人たちはみんな名前を認めてくれた人たちで、少しでも首を傾げた人たちとは誰1人仲良くしていません。


こんな感じであまり名前で良い思いをしてこなかったのでなかなか名前を好きになれない私でしたが、最近好きになりつつあります。

好きになった、は少し言い過ぎですがこの名前であることを認めてあげられるようになってきました。
これは麻雀を始めてからそう思えるようになったんだと思います。


フリー雀荘に遊びに行き
『お名前なんて言うの?』と聞かれて
『すざくです』と答えても、
嫌な顔をする人は不思議といませんでした。

むしろ『かっこいい』『イーソウ!?』
と珍しがってくれる人が多かったです。

雀荘で働いていても名前で気に入ってもらえることが何度かありました。
『いい名前だね、麻雀打ちっぽいよ』
と面白がってくれるスタッフの方もいました。

女性で雀荘に1人で遊びに行くのも珍しい中、名前の珍しさも相まって一発で名前を覚えてもらったのも、Xで名前を覚えてもらっていいねやリプをしてくれたり、直接会いに来てくれたりしたのもすごく嬉しかったです。


ただ、このnoteを目にしてもなお
『変な名前だ』
『こんな名前をつけた親はおかしい』
と思う人が何人かいてもおかしくないと思っています。

でも、憐れみの気持ちを向けなくていいです。
この名前で生まれてこの名前で生きることを私は自信を持って選択しました。

麻雀プロとして活動していくにも名前を覚えてもらうことは大切なことです。
客観的に見て ”変わった名前” の方がすぐ覚えてもらいやすいです。

本名でひらがな3文字「すざく」はなかなかインパクトありますよね。

インパクトがある分「すざく」という名前で麻雀弱かったら名前負けしてしまうので麻雀は強くありたいと思っています。

第一印象で大人しそうとか気弱そうと言われますが、それは間違いでかなり気が強く、常に闘争心を燃やしています。
まるで火の鳥のように燃え続けています。


「すざく」という名前の由来の通り、どれだけ麻雀で下振れてしまっても、天鳳のポイントを減らして降段しても、必ずどん底から這い上がってやるという気持ちでこれからも精進していきます。



今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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