【おみくじ結びますか】福丸小糸にとっては偉大な一歩である。【シャニマス】

新年あけましておめでとうございます。

2021年は福丸小糸の年になる。絶対。

※このnoteには【おみくじ結びますか】のネタバレが大きく含まれてます。【ポシェットの中には】W.I.N.G.共通コミュのネタバレも小さく含まれてます。

まず早速いつものやり取りから始まる二人。

自分は小糸の頑張りって「自分が周りより劣っているという自信のなさの表れ」だと思ってて、シャニPもなんとなくそれを察してるんじゃないだろうか。そんなネガティブな気持ちで頑張って欲しくないから、「事務所まで競争しよう」という提案をしたんじゃないかと思ってる。

また、一貫して「小糸がどうなりたいか」を問うてるのも、他人の基準で自分の価値を決めてほしくないからじゃないだろうか。
前に書いたけど、小糸は自己評価の低さから価値基準を他人に委ねてしまう傾向にある。ランニングの為に蝶々結びにした靴紐のように、小糸の考え方は固く結ばれてるんじゃないかと。ただ、蝶々結びというのは正しい手順を踏めば簡単に解けるわけで、今回Pはそんな小糸の思いを解いていく手助けをしていた。

それはそうと、小糸の着物、爆裂可愛い。お団子に可愛い花簪、さらに【ポシェットの中には】を思わせるうさぎ。

実際に撮影が始まり、中学生モデルを見てふと「いいな…」と漏らしてしまう小糸。大人っぽいと褒めるも地雷を踏み抜いてしまったらしく中学生モデルから辛辣な一言をもらってしまう。

どうやら中学生モデルは元子役で、成長したことで子役を続けられなくなったことを嬉しく思ってなかったらしい。小糸がその子を羨んだように、その子も小糸の姿を羨んでいたかもしれない。

結局小糸はいつまでも“後輩”である自分から抜け出せていなかった。幼馴染3人と一緒にいて、いつも自分だけ取り残されているという感情を肯定してしまい、周りが見えていなかった。

小糸の感情はある種ニーチェのルサンチマンに近かったんじゃないだろうか。小糸は弱者であり、周りにいる強者に対する劣等感（嫉妬）から、そこに近づこうと努力するようになっていた。ニーチェの言う弱者は他人に価値基準を求める人であり、強者とは確立した価値観をもつ人だという。今回の中学生モデルは、ある意味自己を確立した強者の見本として表れていたと思う。正直自分もこういう感情には心当たりありまくりで読んでて辛かった。

（ニーチェについてはこのサイトが一番分かりやすく解説してました。）

ニーチェ・哲学早わかり

ただ、そんな小糸が他人には他人の価値基準があって、自分との優劣なんてその人次第だということに気づいたのは大きな一歩だと思ってる。

W.I.N.G.では自分みたいに居場所が無い人に元気をあげたい、と言っていた小糸が、今回の仕事を通して大きく世界を広げたのはまぎれもない成長だった。こんな立派なこと言えるようになったのか……。

正直、この一歩は他の人にとっては小さな一歩かもしれないけど、小糸にとっては大きな一歩だったと思ってる。これをきっかけにノクチルに対する小糸の考え方も変わるかもしれない。小糸は自分と比べて幼馴染3人を大きく見てしまっているけれど、透が抜くところは抜いていたり、円香も透に対して小糸と似たような感情を持っている（形は真逆だけど）ことに気づいて、アイドルユニットとして大きく変化することが出来るかもしれない。
今回のコミュ、小糸が一歩踏み出して成長してくれて、めちゃっくちゃに感動した。こんな小さな成長も喜べるアイドルってめちゃめちゃ素敵じゃないですか。だから自分は小糸担当やってるんだと大きく実感したコミュだった。

余談だけど、今回出てきた中学生モデルの子モブで出すには勿体ないくらいめちゃくちゃ良い設定だと思う。元子役だけど成長することで自分の望む仕事が出来ないギャップに悩むアイドルとか絶対好きになる。今年もさなぴーみたいに良いモブが期待できそうでよかった。

それでは。