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2022年 ベスト音楽総まとめ(アニソン部門)

 どうもです。

 2022年の総まとめ的な記事、第5弾。
最終的に「2022年 ベスト音楽総まとめ」記事に反映される「アニソン部門」です。正確には2022年のアニメ作品のOP・ED・主題歌・挿入曲から10曲選出。今年は豊作だったので、5曲増加。別途キャラソン部門はあるんですが、今年もここで既にキャラソンは多くなるかと思います。好きなので。

 ということで早速、完全主観で選び尽くした10曲を紹介していきます。


#1『unified perspective (variation)』/ agraph

 2022年冬アニメ『平家物語』EDから。作詞:ANI(スチャダラパー)、作編曲:agraph。
 『平家物語』では劇伴も担当した牛尾憲輔さんのソロユニット"agraph"、大ファンなので、3rdアルバム『the shader』から実に5年半ぶりとなるリリース自体がまず嬉しかったですね。トラップやアンビエントなどトレンドの匂いも放つボーダレスかつアブストラクトなトラックに、フィーチャーリングゲスト"ANI"のライムが切れ味抜群に絡み合った1曲でした。センス良すぎてひたすらカッコいい。無機質なスタイルのままかと思いきや、1:57~の急展開も特徴的で、ここで驚異的な中毒性に拍車を掛けてると思います。


#2『はじまりのセツナ』/ 蠟梅学園中等部1年3組

 2022年冬アニメ『明日ちゃんのセーラー服』OPから。作詞作曲:杉山勝彦、編曲:杉山勝彦・谷地学。
 歴代キャラソン名曲に名を連ねて良いレベル。サビで始まる曲大好きなんですよね。その時点で加点。んで、2番はサビ繰り返しせず(ラスサビへの溜め)、間奏~Cメロ展開なのも好き。要するに自分のツボを抑えててありがとうのお気持ち。基本は軽快なステップを連想する様な曲調なんですが、Bメロでドドドドドドってスネア走り始めるの堪らん。高ぶる気持ちが連動しているみたいで。大事なトコでギターとドラムがちゃんと力強い。サビでストリングスが前に出てくるのも推せる。けど、合唱曲を彷彿させる清廉さで曲全体は優しく包み込まれていると思います。彼女達の声も相まって。歌詞も彼女達の実在感を底上げする純朴さが閉じ込められてて、聴く度にアニメで描かれた美しさを思い出させます。


#3『Paper Bouquet』/ Mili

 2022年春アニメ『処刑少女の生きる道』OPから。作詞:Cassie Wei、作曲:Cassie Wei ・ Yamato Kasai、編曲:Yamato Kasai, Yukihito, Shoto Yoshida。
 今年は結成10周年記念アルバム『Key Ingredient』もリリースした"Mili"。『ゴブリンスレイヤー』以降、たまにアニソン担当してくれる様になりましたが、歌詞で物語に寄り添いはしつつも自分達の世界観を絶対に崩さない(崩せない)から本当に信頼できる。ダークな雰囲気の中、バンド感のあるサウンドを装飾するストリングスの美しさが目立つ印象ですが、やっぱりMiliの強みはピアノだなとイントロから思わせる。ピアノだけでMiliだ…ってなる。終始エグいカッコイイ。2番~ラスサビの展開も面白くて好きですね。あとは何と云ってもボーカルCassieの素晴らしい表現力。可愛らしいのに圧がある歌声。あと初っ端から登場する声の数、左・正面(メイン)・右の3パターンか?コーラス含めて声重なるトコ大好きすぎる。


#4『花の塔』/ さユり

 2022年夏アニメ『リコリス・リコイル』EDから。作詞作曲:さユり、編曲:宮田'レフティ'リョウ。
 作品自体も凄い人気になりましたが、それ以上に近年稀に見る名曲アニソンだったなと。どんな場面にも合わせていく最強イントロに、ピアノとギターが理想的なバランスで進行していき、力強く駆け抜けてくれるサビメロ。歌声の音域広すぎんだろ。そんで、半音上げ転調かと思えば2番サビは転調無しでバグり散らかす激エモ変態転調パレードの妙。ラスサビ直前の無音もズルすぎて感情爆発する。加えて、"歪なくらいがさ きっとちょうどいいね 世界の端と端を結んで"、って歌詞も完璧で本作の全ての答えだったなと想ってます。さユりさんと云えば「平行線」のイメージでしたが、本当に良い曲作るなぁと改めて。アルバム『酸欠少女』も良かったです。


#5『機械仕掛けの賛歌』/ シャノワール

 2022年夏アニメ『プリマドール』挿入曲から。作詞作曲:麻枝准、編曲:MANYO。作中の黒猫亭から生まれたユニット"シャノワール"の5人が歌唱。
 まず、ヘブバン以外でも麻枝さんの曲を聴けた事にまず感謝しかない。元々この曲のティザーが公開されたのは2020年11月30日だったので、そこからアニメでこうも綺麗にハマると思わなかったと嬉しい驚きがあったのもデカイです。歌詞や歌割りについても物語とよくリンクしており、最終話での流れるシーン・タイミング共にバッチリでした。"賛歌"と云うタイトル通り、重厚で力強く突き進む様な展開ではあるけど、シンセのオリエンタルな雰囲気が曲全体を優しく包み込んでいるなと思います。5人の可愛らしい声ながらサウンドに負けじとコーラスを交えて歌っているのも癖になる。


#6『かたち』/ 安月名莉子

 2022年夏アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』OPから。シンガーソングライター安月名莉子の9thシングル、作詞:タナカ零、作編曲:eba。
 サビへ入る瞬間、目の前が開ける感じが本当に最高。抑えきれないワクワク感の先で見た景色との対峙、好奇心をパワーへと変えていく様なサビの力強さは『メイドインアビス』と云う作品にも非常にマッチしているなと。2番後間奏~Cメロ~落ちサビ~ラスサビまでのクライマックス感には胸が躍ります。因みに、同盤に収録されている「灯火」の作編曲はMANYO。ストリングスのフレーズが完全にMANYOさんのソレで最高でしたし、幻想的で温かみもあり、徐々にその温度が上がっていく様な展開が好きです。


#7『No Man's Dawn』/ 前島麻由

 2022年夏アニメ『オーバーロードⅣ』EDから。作詞:hotaru、作編曲:睦月周平。
 MYTH & ROID時代から前島さんの歌声が好きすぎるので昨年に引き続き、今年も新曲聴けて良かったです。重厚感溢れる壮大なロックバラードで、彼女の力強い歌声が遺憾なく発揮されています。Aメロとサビがわかりやすいですが、感情の込め方が何パターンかある気がしていて、その立体感ある歌声も聴き応えあるなぁと。あとは、ストリングスの入れ方ドラマティックすぎて鳥肌。歌詞については、オバロ4期がラナー王女の物語だったなと個人的に解釈しているのもあり、楽曲テーマ以上に彼女の気持ちを歌った側面は大きい気がしてます。因みに、睦月周平さんは今年『プリマドール』と『リコリス・リコイル』の劇伴も担当されてましたね。アイマスシリーズは勿論、VTuber楽曲も提供されているので割と聴く機会は多いお方。


#8『誰彼スクランブル』/ halca

 2022年夏アニメ『Engage Kiss』OPから。作詞作曲:田淵智也、編曲:川口圭太。
 アニメ自体は序盤で切ったので見てないんですけど、OPは速攻でハマった1曲。シングルのもう片面「あれこれドラスティック」も田淵さんで大変良いんですが、どっちか選ぶなら断然「誰彼スクランブル」。曲調も歌詞も田淵節全開でヤバすぎて笑いながらひっくり返ったもの。halcaさんはよく歌い切ったなと心の底から想います。ベースとドラムが変態なのは置いといて、疾走感溢れすぎロックチューンのクセに平然と洒落たピアノを入れるな!(褒め言葉)。そんで掛け声多いし早すぎでオタクに要求されてるレベルが高くて笑うw Cメロ~Dメロはライブで化けるの必至でオタク歓喜、流れる様なギタ―ソロも好き。サビ前転調に加えて、ラスサビの限界突破転調も絶対やってくれるよな、ありがとう田淵。ありがとう世界(合掌)。


#9『想いのち晴れ/扉を開けてベルを鳴らそう』/ あおい(CV.井口裕香), ひなた(CV.阿澄佳奈)

 2022年秋アニメ『ヤマノススメ Next Summit』のOP及びEDから。1枚に2曲とも収録されてるし、どっちも好きだから特別枠で。
 OP「想いのち晴れ」は作詞作編曲:瀬名航。弾けるサウンドとリズムがひたすら楽しい、外に出掛けたくなる1曲でした。2人の掛け合う様な歌唱も最高です。一方、ED「扉を開けてベルを鳴らそう」は作詞作編曲:塚田耕平。化ける奴だと確信しています。速攻二段構えサビが来る構成でこのメロディはダメです…(褒め言葉)。"大丈夫!(大丈夫!) 頑張ってみたいよ(信じてるよ) ずっと隣で"の歌詞とかもムリ。その話数の内容と合わせて聴いたら絶対どっかで泣きますね…。って事で第11話で泣けました。因みに、3曲目の「はなうた*ステップ」はイチバンキャラソン感あって好きです、オタクが発狂するタイプ。ヤマノススメに纏わる歌詞もオタク心を刺しに来てるとしかw


#10『ギターと孤独と蒼い惑星』/ 結束バンド

 2022年秋アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』の挿入曲から。作詞:#ZAQ 作曲:音羽-otoha-、編曲:akkin。
 劇中バンドである"結束バンド"のオリジナル楽曲では、この曲がダントツで好き。イントロ終わりのAメロ序盤ドラムとベースが低音ドコドコ鳴ってるトコ堪らなすぎて、クラップ必至。てかエアードラムしたくなる位にはドラムが爽快すぎて好き。サビに向かって各楽器がフォーカスされる盛り上がり方とキメの爆発力もしっかり押さえて、サビでギュインギュインギター掻き鳴らしてるの気持ち良すぎますね。ボーカルがこれだけ前に出てるのに存在感よ。極めつけはCメロのアルペジオ⇒無音「聞いて 聴けよ」⇒ラスサビ、こんなん嫌いな人いないでしょう。感情ぶちまけて狂い散らかす。心情変化が窺える歌詞に熱くなる。アニメ見たら尚更。



ーーー以上、アニソン部門の10選でした。
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