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2024年 下半期VTuber楽曲10選
どうもです。
2024年の総まとめ的な記事、第1弾。と同時に企画記事になります。
タイトルにもある通り、"野良猫のユウ"さんの「2024年VTuber楽曲10選」企画です。おかえりなさい!今年も企画立ち上げありがとうございます!
これで参加は3年目。今年も「2024年 上半期VTuber楽曲10選」で既に上半期は10曲選出しているので、記事のタイトル通り下半期のみで10曲で選出しました。少しでも多く曲を選出したい気持ち。
10曲選ぶに当たって、ある程度制約を決めないと一生決まらんので、例年通り自分は以下の制約下で決めております。
・毎週書いてる感想記事に掲載済みの楽曲からのみ選曲
・もしリリース日がずれている場合は最も早い媒体に合わせる
(※サブスク配信よりMV公開の方が早い場合はMVをリリース日に)
(※ライブや特典での限定的な先行公開は除く)
・2024年7月~12月に音源初リリースとなったオリジナル楽曲のみ対象
(※アルバム収録曲の内、昨年リリース済みの楽曲は敢えて対象外)
・ゲストボーカルとなる楽曲は対象外
・アーティスト名義被りはNG(1アーティスト1曲まで)
◎(厳しいけど)2024年上半期に選出したアーティストもNG
10選企画は誰かに知ってほしい以上に、自分が本当に大好きで仕方ない選りすぐりの10曲にしました。ではどうぞー。
★1『コハク』/ 夢限大みゅーたいぷ
◆リリース日:8月25日
◆所属:ブシロードミュージック
◆作詞:仲町あられ・堀江晶太、作編曲:堀江晶太
◆デジタル配信:https://bmu.lnk.to/KOHAKUid
バンドリ!発のVTuberバンド、6thシングル。8月24日に開催された『夢限大みゅーたいぷ 1stライブ』にて初披露されました。配信や動画投稿はLive2Dで活動しつつ、リアルライブでは実際に楽器を弾いています。
ボーカル・仲町あられが初めて作詞にチャレンジした楽曲で、自分の心の内と向き合って『今ここにいる理由』を綴ったロックナンバー。今年も堀江晶太楽曲が沢山誕生して感謝しかないのですが、この曲がブッチギリNo.1。サウンドメイクは最近の堀江晶太を感じますが、サビ直前の無音や、サビを繰り返して訴え掛ける様にゴリ押しつつ、転調で泣きを生むスタイルは、言わば安心と信頼の"昔ながらの中華そば"的な魅力。2サビを敢えて設けずに、2段階で溜めに溜めた後、ラスサビで泣きを爆発させる大胆な構成も畏敬の念しかない。メロディへの圧倒的な自信が無ければ成立しないので。実際にサビメロ際立ってますからね、ベース唸ってるのも神。"いつか後悔する時がくる"と言い切る程の、葛藤から抜け出す確かな覚悟も感じる歌詞に加え、精一杯に想いを乗せた真っ直ぐな歌声も胸に迫ってきますね。まだ現地で聴けていないので、来年以降どこかで必ず聴きに行きたい処!
★2『Dazzling』/ 明透
◆リリース日:8月28日
◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO(SINSEKAI RECORD)
◆作詞・作編曲:水槽
◆デジタル配信:https://asu.lnk.to/Dazzling
2024年3曲目のシングル。昨年8月の「アンメルト・アンブレラ」ぶりに、水槽とのタッグが実現した1曲で、12月28日に開催された1stワンマンライブ『RAY』でも現地で聴くことができて、見事に感涙でした…。
切なげなムードが漂う、Future R&B系のバラードナンバーに仕上がっており、アコギの素朴で繊細な音色が温かいサウンドと溶け合い、柔らかくも鮮明な光が差し込む木漏れ日の様な情景が浮かび上がる1曲。そして、何がそこまで"泣き"なのかと言うと、2024年4月までAlbemuthとして活動を共にした存流ちゃんに向けて歌ってるとしか思えない歌詞なんですよね。本当に手紙みたいと云うか。リアルすぎる寂寥感と、どこか暖かさも滲み出す泣きメロにも胸が締め付けられました。それでも最後は前を向かなきゃ…と思わされる楽曲で、大切な人を喪った時に深い悲しみの中でそっと寄り添ってくれる様な1曲でもありました。歌唱力が異次元なのは勿論の事、綺麗にコーティングされた透明で滑らかな歌声から漏れ出す慈愛の心ですよ…。一つ一つの言葉に感情や熱が帯びていく途轍もない魅力があります。ワンマンでは、ラスサビでスポットライトに照らされ、音も静まり返る中、「隣にいて」と歌声だけが会場中に響いた処はガチで涙腺崩壊…。Albemuthワンマンに続き、明透ワンマンも一生忘れない想い出になりました。ありがとう。
★3『The Hero』/ SUGAROCK
◆リリース日:8月29日
◆所属:個人勢
◆作詞・作曲:SUGAROCK、編曲・ギター:Kenshiro(ケンシロー)
◆デジタル配信:https://linkco.re/Pv44ANqy
記念すべき1stシングル。5月18日にストグラ内のイベントとして開催されたソロライブで初披露され、8月31日にもシャンクズプロモーションによる初のリアルイベント『激動 ~HOT LIMIT~』でも披露されました。
ひらすらに好みドンピシャです。物語の始まりを告げる様な切なげなピアノから、牽引力あるクソデカ音像リードギターを中心に勇壮なメロディを紡ぎ出していく1曲。地に足のついた力強いバンドサウンドで、エモーショナルな雰囲気を生み出されると流石に滾りますね…。その隙間を縫う様に響き渡る歌声も本当に美しい。まるで風が静かに肌に触れる様に優しくも力強い存在感を放ってます。メロディは勿論、日本語と英語を小気味よく織り交ぜた歌詞から、彼女が影響を受けてきたであろうロックアーティストの面影が良い意味で透けて視えるのも粋ですね。活動初期から投稿しているカバー動画で示してきた彼女の音楽的ルーツが、独自の表現と見事に融合して生まれた名曲。MVのクオリティも凄いので、この楽曲と共に大きく飛躍していって欲しいなと切に思います。来年以降機会があれば生歌聴きに行きたい。
★4『START AGAIN』/ ENigmatic Recollection
◆リリース日:8月31日
◆所属:ホロライブ English
◆作詞:Sarah L-ee、作編曲:Shinnosuke
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/AWsuCO
ホロライブEnglishのタレント達が展開するストリーミングや動画コンテンツ、オリジナル楽曲から、”物語”を体験できる新プロジェクト「ENigmatic Recollection」の第1章テーマソング。
ホロは今年もリリース多かったですが、本作が屈指の名曲。申し訳ない事にプロジェクト自体は追えてないんですが、楽曲が余りに強すぎる。まずこの4人が選抜されたの最強すぎて…EN歌ウマ四天王。切れ味抜群のラップを炸裂させるカリオペ、妖艶さとクールな魅力が溢れる歌声のネリッサ、オペラ歌手ばりにパワフルな存在感を放つリズ、優しい美声を響かせ全体を包み込むIRyS、隙の無い完璧な布陣。狼煙を上げる様な颯爽としたサウンドが鳴り響くイントロ、そのままエネルギッシュに歌唱力パワーで突き進む姿は圧巻。爽快感と力強さが極限まで融合して、途轍もなくハイになれる高揚感をもたらしてくれるのが、もう堪らないですね。現地で聴いたら脳汁出すぎて頭おかしくなる自信しかない。MVは何故かショートver.なんですがフル尺が本当に!本当に最高なので必ず聴いてください!
★5『群青イニシエーション』/ レトラ
◆リリース日:9月9日
◆所属:バンダイナムコエンターテインメント(PROJECT IM@S vα-liv)
◆作詞:OHTORA、作曲:New K, OHTORA、編曲:New K
◆デジタル配信:https://nex-tone.link/n8ZGTAzYg
1stシングル。8月30日のヴイアラ歌枠リレーにて初披露され、9月28日に開催された初の単独現地リアルイベント『PRODUCER MEETING 2024』でも聴くことができました。正確にはアイマス発のプロジェクトとしてVTuberを名乗ってはいない(ライバーアイドルとしている)のですが、ガチで名曲だし、活動形態的には然程変わらないので選出させて頂きました。
廃墟の如く少し仄暗い雰囲気を漂わせながらも、徐々に光が差し込んでくる様な展開と歌声が非常にエモーショナルで気に入っています。厳選された音数で魅せる余白のある美しさが際立っており、奥行きのあるサウンドスケープをも現出。その中で圧倒的な存在感を放つ伸びやかな歌声。それこそ月明かりの様な独特の色気を纏った美しい歌声だなと思います。過去にバンドのボーカルとして活動していた経験もあり、一度は夢を諦めかけたものの、自分自身と向き合い再び歌い続ける道を選んだエピソードが背景にはあって。"私は私を諦めきれない"と、音楽に懸ける覚悟を歌詞からも力強く感じるからこそ、サビの歌声には余計に胸が熱くなりますね。ヴイアラ、初動は色々あって大変だったのですが、今ではすっかり軌道に乗り本当に良かったなと思っています。来年は3月にワンマンライブがあるので楽しみです。
★6『하나(夏拏)』/ 시라유키 히나(Shirayuki Hina)
◆リリース日:9月11日
◆所属:StelLive(韓国発)
◆作詞(韓国語):REQ、作詞(日本語)・作編曲:*Luna
◆デジタル配信:https://lnk.to/CatchtheSummer
StelLive2期生、白雪ひなの初のオリジナル楽曲。作編曲はVTuber楽曲の提供も増えてきた、音楽プロデューサー*Luna氏。歌唱は韓国語ですが、日本語での作詞も併せて手掛けてくださっています(概要欄へ)。
個人的に今年は楽曲やライブで*Lunaイヤーだったんですが、頭を悩ませた結果、辿り着いた答えが本作でした。未熟だからこそ熱かった青春の物語を綴りながら、"夏をつかまえる"という想いが込められた1曲。*Luna氏らしい瑞々しく爽やかなバンドサウンドと、滑らかなメロディラインから限界まで溢れ出す極上のエモーショナル…。夏の儚き美しさや、掴んで離したくない想いを隅々から感じて、胸が締め付けられますね。そんなメロディは勿論、後向きでありながら前向きでもある歌詞も*Luna氏の真骨頂だと思います。誰にでも過ぎ去った記憶や情景がふと訪れる瞬間があるけれど、あの頃の純粋な想いを忘れていないか、迎えに行かないと、ってメッセージが本当に好きです。歌声もサウンドと非常に相性が良く、澄み渡る海の様に清らかで、これ以上ない透明感と儚さを併せ持っているなと思います。彼女が所属する事務所「StelLive」はエース・藍璃かんなの卒業がショックでしたが、純角ユニの現地ライブ成功も素晴らしかったです。今後も目が離せない…。
★7『ソラの果てまで』/ 名取さな
◆リリース日:9月20日
◆所属:個人勢
◆作詞:名取さな、作編曲:森本錬
◆デジタル配信:https://zula.lnk.to/Jh7XdAZL
今年は3ヶ月リリース企画などあった名取さな。それを経て迎えた9月19日の1stワンマンライブにてサプライズで初披露された楽曲が本作(ライブレポはこちら)。ライブ初見でも涙を誘う名曲でした。
幻想的に煌めくシューゲイザーサウンドに彩られながら、文字通り"ソラの果てまで"広がっていく様な開放感に満ちたエモーショナルロックナンバー。落ちサビから"泣き"もしっかり搭載されており、真っ直ぐに突き進む力強さが歌声からも感じられますね。ギターソロや、サビのキメも本当に手に力が入るくらい熱くて、聴けば聴くほど好きになりました。2024年で活動7年目を迎えた彼女が初めて作詞を手掛けており、「活動当初は歌いたい気持ちはそこまで無かったけれど、音楽を通してなら、皆んなに伝えられる気持ちもあるって気付けたから、これからも続けていきたい」と、そんな想いが込められた1曲。歌詞の一節一節から、想いが溢れ出ていますね…。V黎明期から活動を続けている数少ないVTuberの1人が、今も尚新たな目標に向かって有言実行し続ける姿は眩しい限りです。昔から変わらない彼女の”ひたむきさ”が好きだし、尊敬しかないのです。
★8『アオハル進化論』/ 水瀬凪
◆リリース日:10月6日
◆所属:RK Music(ライブユニオン)
◆作詞:かわむら、作編曲:ポップしなないで
◆デジタル配信:https://linkco.re/3Q5duD2Q
5thシングル。10月5日の4周年記念オンライン3Dソロライブにて初披露されました。12月16日に開催された大阪発のVTuberフェス「Vack-ON!!」でも現地で沢山歌って踊れて、滅茶苦茶楽しかった想い出。
リリース当時も一聴しただけで"良すぎ~"って唸ってました。クセになる独特なリズムと中毒性の高いリリックが特徴的なポップロックナンバー。エネルギッシュなギターリフが強烈に耳に残る中、絶妙なタイミングで響くピアノが更に透明感を加え、彩りを豊かにしてくれていますね。サビの「デデデデDays」でシンガロングするのは勿論、2番Bメロでのクラップに参加できるのもライブだと楽しいポイント。ギターソロ明け、落ちサビに差し込まれるバックコーラスが、クライマックスをより一層引き立てている点も見逃せない。青春の切なさ、純粋さ、眩しさ、全部詰め込んで最終的にこれ程までポップに仕上げる技量とセンスに感服させられるばかりです。水瀬の爽やかで美しい歌声も心に真っ直ぐに響いてきて、そんな歌声も相まって、受け入れる潔さが寧ろ前向きと云うか、凄く元気を貰える1曲です。
★9『Hikari』/ 獅白ぼたん
◆リリース日:11月5日
◆所属:ホロライブ
◆作詞・作編曲:ゆよゆっぺ
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/E5WvRe
記念すべき1st E.P.『Lights』のリード曲。収録された全5曲の内、新録は本作と「HOLD ME, Homie ?」、どちらも良かったんですが、好みドンピシャだったのは此方でしたね。
VTuber楽曲の提供も増えてきた"ゆよゆっぺ"氏らしい、粒立ちの美しいギターリフが印象的なエモーショナルメタルナンバー。幻想的で拡がりのあるサウンドスケープも、まるで一筋の光が次第に強さを増し、世界全体に充満していく情景が目に浮かびますね。流麗で繊細なメロディは光の流れそのもので、クライマックス(ラスサビ)に至る瞬間は、爆発的な輝きに達したかの様。このドラマティックな展開が本当に好きすぎて、胸が一杯になるし、メロイックサインを掲げざるを得ない。最後の日まで"私はここにいるよ"、と存在証明としての光だけではなく、それが誰かの希望の光になれたらと。ししろんの独特のシルキーさを纏った優しい歌声からも、そんな想いが伝わってきますね。2024年は例年よりも精力的に活動していたので、説得力もあるなと…。どんな音像にも溶け合う魅力的な歌声で、EP全体でもタイトル通りの"光"も感じられる1枚だったので、他の楽曲も併せて是非。
★10『水色ファンファーレ』/ 白河しらせ
◆リリース日:11月29日
◆所属:RIOT MUSIC(Blitz Wing)
◆作詞:西田美津希、作曲:北ノ原凉、編曲:秋浦智裕
◆デジタル配信:https://nex-tone.link/mizuirofanfare
記念すべき初のオリジナル楽曲。9月7日に開催された『Blitz Wing Fes』で初披露され、11月30日に開催された初のワンマンライブ『しらせファンファーレ』でも本編ラストでしっかり披露されました。
"どんな時も等身大のあなたで大丈夫だよ"、と気持ちを込めて歌ったという1曲。明るくフレッシュな歌声が本当に好きで、聴くだけで笑顔になれるし元気を貰えるんですよね。そんな彼女の歌声と共に踊る様に、ブラスサウンドが色鮮やかに彩られており、行進曲を思わせるリズミカルなサビも心地好くて、足取りを自然と弾ませます。音数も多いのだけれど、バトンタッチする様にどの楽器も明瞭に個性良く聞こえますし、ツインリードの掛け合いとか特に好き。歌詞は彼女自身の事を真摯に表現しつつも、そんな自分の姿を届ける事で”一緒に行こうよ”と手を差し伸べる優しさが詰まっているなと思います。思い切って扉を開けた先は明るいし、その先で彼女とも出逢える未来を信じたくなる心が芽生える程。今年は他現場と被ってしまい現地まで聴きに行けなかったので、次の現地ライブあれば必ず逢いに行きます!
~さいごに~
下半期もいつも通り、当時の衝撃やライブの想い出、日頃からの再生数を頼りに選出しました。楽曲の背後にある、生きたストーリーや熱いメッセージが強固になっていくのがVTuber楽曲の魅力でもあるので、そう言った楽曲は余計に好きになりますね。上半期と下半期で計20曲の内、半分以上を現地で聴く事ができたのも本当に嬉しかったなと(一生現地至上主義)。自分にとって掛け替えのない名曲が、また他の誰かに刺さったら幸いです。
新曲リリースを把握するのが追いつかない位には、毎日の新しい出逢いがあって、2024年も新曲記事を毎週一度も休む事なく更新する事ができました。楽曲リリースに関わった全ての方々と、読者様のお蔭です。最大級の感謝を。この幸せを噛み締めながら、引き続き、愛とプライドを持って発信活動を続けていきます。2025年もどうぞよろしくお願いいたします!
ではまた!
※新曲感想記事を毎週更新してますので、良ければフォローを是非!
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