ビッグフットはなぜ世界的に有名なのか?その3つの理由!
イエティ、ネッシー、ビッグフットというUMA界のスーパースターあるいは世界3大UMA。なぜこれらのUMAが世界的に有名になったかという考察の最後は「ビッグフット」です。
ビッグフットは3大UMAの中で最も勢いがあるというか、注目が高い存在です。というのも、この3つのUMAの中で真贋含めて最も目撃報告が多いのがビッグフットです。毎年数十件もの報告が、アメリカのどこかでなされています。更に、ビッグフットの親戚あるいは仲間と称されるUMAを含めば、世界中でそれ以上の目撃報告がされています。
ではなぜビッグフットがここまで有名になったのでしょう。理由は3つです。
1.ビッグフットがアメリカ合衆国出身だったから
2.強固なパブリックイメージを獲得したから
3.名称があまりにも秀逸だったから
ではこれらの理由を説明する前に、ビッグフットについて簡単に説明しておきましょう。
ビッグフットとは?
ビッグフットは北米大陸に棲むUMAです。直立二足歩行をし全身を黒・赤褐色・灰色の毛に覆われています。身長は1.8~2.5mで筋肉質のがっしりした身体をしています。食性は雑食性で性格は温厚で人間との接触は好まないと言われます。
しかしネイティブアメリカンの伝説では人を誘拐して食うというものもあります。現代になっても誘拐されたり襲われたりという報告もありますので、一概に温厚とは言えないかもしれません。
その正体については化石類人猿のギガントピテクスとか化石人類のネアンデルタール人やデニソワ人などが候補に挙げられています。
と以上がビッグフットの簡単な説明です。それではビッグフットが有名になった理由についてお話しましょう。
理由その1:ビッグフットはアメリカ合衆国出身だったから
ビッグフットが「ビッグフット」の名前で世間に広く登場したのは1958年
8月5日のことです。「フンボルト・タイムズ紙(Humboldt Times)」の記事がきっかけです。
カリフォルニア州のブラフ・クリーク渓谷(Bluff Creek Valley)の工事現場で見つかった巨大な二足歩行をする生物の足跡の石膏型の写真と掲載されたのです。この1958年というタイミングが重要なのです。
当時は第二次世界大戦も終結し、世界は資本主義国と社会主義/共産主義国とが対立する冷戦時代を迎えていました。シンプルに言えば「アメリカ合衆国 vs ソビエト社会主義共和国連邦」の世界だったのです。
資本主義国の盟主だったアメリカは政治・経済・軍事・文化等のあらゆる面で自由主義諸国の中心でした。当然、そこで起きた出来事や事件はあっという間に世界中に広がります。大統領の顔と名前、有名な映画や映画スター、スポーツの結果や選手などありとあらゆる情報がアメリカ合衆国から世界中に広がっていたのです。もちろんビッグフットも例外ではなく、この記事と写真とともに世界中にその存在と名前が拡散されていきました。
つまり、ビッグフットはこの年代にアメリカ合衆国に登場したことで、UMA界のスターになることが約束されていたのです。
理由その2:強固なパブリックイメージを獲得したから
ビッグフットについては世界中の人が強固なパブリックイメージを共有しています。それはその名の通りの大きな足跡です。みなさんもTV番組や書籍などで一度は見たことがあるでしょう、人間に似た大きな足跡の写真を。
この写真により人々は次のようなイメージを持ったことでしょう。
「ビッグフットは二足歩行の大きな足跡を残す。しかもその足跡は人間に似ている。」。これがビッグフットがそのイメージを獲得した始まりです。
そして迎えた1959年12月、ビッグフットのパブリックイメージを完全に決定づけるものが登場します。世にいう「パターソン・フィルム(Patterson Film)」です。
当時の8ミリフィルムで撮影されたこの映像には、木々に囲まれた荒地をのっしのっしと2本足で歩くビッグフットがしっかりと捉えられています。しかも歩行途中で振り返るという強烈なインパクトも残しています。このフィルムは発表直後から真贋論争が喧しくなされ、現在においてもその決着はついていません。
パターソン・フィルムは当時のTV番組で何度も取り上げられ放映されました。その結果、ビッグフットのパブリックイメージは世界中で共有されることになったのです。「こちらを振り返る筋肉質の毛深くて背の高い類人猿のような怪物!」というイメージで!!
この2つのイメージによりビッグフットは世界中の人々に強固なパブリックイメージを植え付けることに成功したのです。
理由その3:名称があまりにも秀逸だったから
ビッグフットという名称がなぜ秀逸であると言えるのでしょうか。
それはこのUMAの大きな特徴を、世界中の誰もが知る簡単な英語でしかも的確に示しているからです。
この言葉が発明された後、それ以前にこの未確認動物の名称であった「ワイルドマン(Wildman)」「エイプマン(Apeman)」という言葉があまり使われなくなりました。また、アメリカ合衆国内以外に出現するこのUMAの仲間もほとんど「ビッグフットの仲間」、あるいは出現場所を示す「○○のビッグフット」などと呼ばれるようになりました。
一方、「ビッグフット」よりも少し前の1920年代に発明された言葉「サスカッチ(Sasquatch)はそのネイティブアメリカンっぽい言葉の響きからか、ビッグフットと併用されて現在も使われています。この辺りはサスカッチという名称の発明者のJ.W.バーンズ(J. W. Burns) の狙い通りだったと思われます。
余談ですが、サスカッチという名称は決してネイティブアメリカンたちが使っていた言葉ではありません。先のバーンズ氏が発明した固有名詞です。この件についてはいずれお話ししようと思います。
ビッグフットとい名称には、私たちにユーモラスさや親近感といった、ある種の受け入れやすい感情を抱かせるようです。というのも、この「ビッグフット」という名称はこのUMAのみならず、世界中の企業の名前や製品・商品の名前としても多く使われています。
企業が自社名や商品名に使うということは、この名称が広く世間一般に知られているということだけでなく、消費者がこの名称に対して何らかのプラスイメージを訴求できると判断しているのでしょう。
もちろん、この名称とパブリックイメージから、人々の印象に残りやすいという側面もあることも間違いないでしょう。
こうして幅広く世界中で「ビッグフット」という名称が使われることで、さらにその人気を確固たるものにすることができたのです。
以上が私の「ビッグフットが世界に名を成した3つの理由!」
1.ビッグフットがアメリカ合衆国出身だったから
2.強固なパブリックイメージを獲得したから
3.名前があまりにも秀逸だったから
の説明です。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。