仮想通貨のアビトラで稼ぐってどうやるの総まとめ(2022年版)
はじめに
こんにちは!くりぷとべあーです。今日は唐突ですが仮想通貨のアビトラでどうやって稼ぐかを列挙してみたいと思います。
どっかでみたことがあるタイトルだなって思った方は鋭いですね。ヨーロピアンさんが書いてくださっている「ビットコイン ・ 仮想通貨で稼ぐってどうやるの総まとめ」のアビトラ版ですw
僕はこれをよんで仮想通貨界隈に足を踏み入れました。今から書く内容で、誰か新しく仮想通貨界隈に興味を持ってくれる人がいるといいなと思いながら書きます。
と言いつつ全然初心者向けの内容じゃないし丁寧に書いてないのでご容赦ください。また、以下ではほぼ国内取引所の話はしません。基本的に海外取引所、DEXの話になります。
アビトラという主語が大きすぎたので全然網羅できてないと思います。抜け漏れあればこっそり教えてください。(こっそりじゃなくてもいいけど)
あと、なんでこれ書いてないの?みたいなところあったらそれは僕のメインの収益源かもしれませんし、そうではないかもしれません笑。それでは簡単なやつから書いていきます。
単純送金型
やること
取引所間の価格差がある時に、安い方で買い、高い方に送金して売る。
ヘッジを考えると「安い方で借りるか両建てして送金、高い方で売るのと同時に安い方で返済買い」という行動になることが多いと思う。
事例
大型アルトコイン上場イベント ($APEを例に)
FTXで両建て → Binanceで売却
Binance上場までに面倒くさがらずきちんと両建てして (ヘッジして) 、前もってBinanceに送っておくことが大切だった。
国内アルトコイン上場イベント ($ENJを例に)
Binanceでマージン借入 → BitBankで売却
BitBank上場のスケジュールをきちんと把握して適切なタイミングで事前に送金するのが大切だった。
稼ぐポイント
仮想通貨黎明期は安いところでBTC買って高いところで売るみたいな単純なやり方で儲かったらしいが現在はそんな単純な鞘はほぼない。そのため、事例に書いたようなイベント時に稼ぐことが重要。
送金時の価格変動リスクはなるべく取らない。可能な限りヘッジする。
非常に鞘が大きく、またヘッジが不可能な場合はその限りではない。(僕はあまりそういうパターンはやらない)
その他、年末や長期休暇など人々の行動が偏ったり銀行からの入金が止まってしまうタイミングではビットコインですら異常な値動きをすることもあるので、注目しておくと良い。
先物活用型① (現物-先物)
やること
同じ銘柄の現物⇄先物の価格差を鞘どりする。銘柄が同じであれば取引所は同じでも違ってても良い。
現物がマージン売り可能な場合は逆でも良いが、以下は先物を売って現物を買うと仮定して説明を書く。
大別して2パターンある
単純現先型
限月先物を売って現物を買う。ポジション構築した後は先物満期日までポジションを持っておき、先物満期と同時に現物をうる。
ポジションを持った時の価格差がそのまま鞘どりの利益になる
FR型
無期限先物を売って現物を買う
ポジション構築時の価格差とポジションを持っている間のFunding Rate (FR) 収益が利益になる
バブル時は大型アルトですらFRが年利200%超える
稼ぐポイント
単純現先は市場が加熱した際に股裂きが起こりやすいので注意
相場が非常に加熱して先物と現物の価格差がどんどん開いてショート側が焼かれる
自分もBTC現先で股裂きされて死にかけた
ちょうどタイミングよく誤発注があってポジション解消できたのが不幸中の幸いだった
加熱感が読みきれない場合はFR取りの方が無難かも
FR取りはバブル期以外はあまり起こらないが一度起こるととても儲かるので、冬の間に準備をすること。バブル全盛の時は手でも余裕で取引できるが、Botがあった方が格段に楽なのは間違いない。
BNBやSOLなどの先物取引の担保にできる銘柄だと先物のレバをかけられて尚良し。
BTCやETHでFR取りができるようになると相場が加熱しすぎて弾ける予兆なので、アビトラ分以外のガチホ銘柄を捌くのいい機会かも。(僕はその機会を完全に逃した)
先物活用型② (先物-先物)
やること
同じ銘柄の先物同士の価格差を鞘どりする。価格差を鞘どりすると言うよりはFRの金利差を抜くことが多い印象。
稼ぐポイント
僕はほぼやったことがないのでわからない… (なぜ書いたのか)
はぐれメロン さんが作ってるこのサイトとかきちんと眺めてれば良いFRアビトラが見つかったらするのかもしれない。
先物活用型③ (特殊形)
やること
先物ロング/ショートやマージン売りを利用して価格変動リスクを最小限に抑えつつ、エアドロのタダ取りや大型アンロックをヘッジしてる人のFR金利をいただく。
いわゆる(送金型の)アビトラとはかなりイメージが違うかもしれないが、金利差や将来の期待収益を刈り取ってるので個人的にはアビトラだと思っている。
事例
OMGのエアドロ戦
FLOWのアンロック戦
ツイートだけだと分かりづらいので補足
coinlistのセールでFLOWを買った人はアンロックまでに何十倍にもなっていた。そのため、FTXなどで無期限先物を売って利益確定してる人が結構いたのか、FRが大幅マイナスだった。
このFRはBinanceでのマージン借入金利より大幅に乖離していたため「Binanceでマージン売り & FTXでFLOW無期限先物ロング」で金利差を得ることができた。
ついでにアンロック直後に単純送金型のアビトラもやった
稼ぐポイント
エアドロなどの大型イベントがある場合はとりあえずBinanceやOKXなどでマージンが借りられるか調べること。
借りられる場合はとりあえず借りておく。何もなかったら返せばいいだけなので、借りられなくなる機会損失を避けることを重視する。(想定よりずっと多くの人が収益機会を狙っていると考えながら行動すること)
とはいえこのタイプのアビトラはあまり型が無いので情報収集しながら臨機応変に対応する。あずまっちさんのnoteは必読。
DEGさん が情報感度高く、またタイミング良く発信してくれるので必ずフォローしておく。
DEX活用型
やること
基本的に単純送金型と同じ。CEXに加えてDEXも利用して安く買って高く売る作業を行う。
CEX-DEXでもDEX-DEXでもよし。ただ流動性を考慮するとCEX-DEXが基本になると思う。
事例
USTデペグ戦
レンディングプロトコルでUSTを借りる
借りたUSTを高いところに動かして売って、同時に安いところで買って、また高いところに動かして (以下略
DEX-CEXでひたすら乖離してる時間帯とかもあり非常に刺激的だった
稼ぐポイント
単純送金型のポイントはすべてここにも当てはまるが、送金頻度が上がると思うので以下の点にはより一層、気を遣った方が良い。
悪いこと言わないからヘッジかける
界隈で悪名高いCEXは避ける
メジャーチェーンだけでもいいのでチェーンの跨ぎ方・各チェーンの主要DEX (および DEX Aggregator)を一通り頭に入れておく。
チェーンの跨ぎ方とは以下のようなものを指す
各CEXのチェーン入出金対応状況
主要なブリッジの対応チェーン、ブリッジ手数料
CEXの入出金が止まっている時の迂回方法 (BinanceのSOLが止まってたら他のCEXに入れてTRX20で戻してくるとか)
このSpreadsheet がまぁまぁ使える
ブリッジするとWrappedトークンになるものもある
多くの場合、WrappedトークンはどこかしらのDEXで流動性提供されており取引が可能になっている。
これも収益源になりうるのでWrappedトークンがどこで売買できるのか一通り把握しておくこと。
僻地すぎない僻地を探す
ETHやBSCのメジャーアルトは飽和しすぎている
かといって草コインや過疎チェーンだと流動性がなさすぎて手間をペイできない。鞘を取りきっても数千円の収益にしかならないようなこともよくある。
DEX Screenerとか眺めながら適切な僻地を探すのも良い
可能であればDEX取引もBotで行えると良い
ポチポチSwapしてる人間への勝率が圧倒的に上がる
結構面倒くさくてやらない人も多いので競合優位性になる
が、どこで鞘どりするかの戦場選びが大切なのでここは本質ではない
SolanaのBotの作り方はSoftgateさんのこの記事に詳しい
EVMは知らない、教えてw
ヘッジの掛け方の選択肢を増やしておく
よほどの富豪でない限り複数チェーンで鞘どり始めると資金繰りが厳しくなるはず。
自分がヘッジをかけている銘柄以外で突然鞘が発生することもザラなのでレンディングプロトコルもうまく使えるようになると咄嗟の対応もしやすくなる。
DEXについての基礎的な知識は身につけておく
Uniswap, Curveのプールの価格決定の仕組みなども知っておくと良いかと思います
いろいろポロリしてくれそうな人を追っかけておく。
最近ちょっとツイート頻度控えめだけど、このあたりの裁定神といえばてぃなちゃん
事件があったときは大体なんかすごいことしてるおじさん
DEG鯖のアビトラキング (↓のツイートのnoteは直接的にアビトラの方法には触れていないが、どういう考え方をしているかは非常に参考になるはず)
Atomic Arb
やること
Botを利用して、以下のようなパスのTransactionを構築しDEX取引を行う
USDC → Coin-A → Coin-B → USDC
簡単に書いたが、Transactionを通せさえすればノーリスクかつ最高の資金効率でお金が増える手法のため、競争は猛烈に激しい。
EVMでは勝者総取りに近く、月$1mを叩き出す猛者もザラにいるらしい。
稼ぐポイント
(僕はこの方法で大金を稼いだことはないので伝聞多めです)
人間を捨てるぐらい激しく自己研鑽する
各DEXでの取引高速化に加え、低レイヤ(インフラ系)の知識や、チェーンによってはマイナーやバリデーターとの関係性構築なども必要とのこと
芸術家の域かもしれない
ので人間を捨てるというワードが出てくるのかも
以下、強い人たちの紹介
Sazanさんエグい
収益公開されてないけどRosさんも相当稼いでるはず
Solanaはmagitoさんが有名
Solanaのatomic arbの分析はmisakaさんが詳しい
MEVじゃないけどMEVって言ってatomic arbの分析してるのはご愛敬
QASHさんは絶賛勉強中とのこと
精算職人型
やること
市場の急変動時にオンチェインのレンディングプロトコルで精算を請負う
精算時に有利な価格で各種銘柄を取得できる(はずな)のでそれの反対売買をCEXなどで行う
稼ぐポイント
まっっっっっっっっっっったく知らないのでこれから勉強しますm(_ _)m
おわりに
とりあえず以上です。精神論にはなってしまうのですが、すべての項目に共通する大切なことを最後に書いておきますw
アビトラは基本的に大イベントの時に特大ホームランを打って、あとは素振りして練習してる期間みたいなものだと思ってます。
ここぞの場面ではゴンになったつもりですべてをぶつけると後悔しなくていいかと思います。
他にもなんか書き漏らしてることも多いような気がするのでまた思い出したら追記します。
そんじゃ、またね!