マイニングマザーボードを紹介&買うべきでない5つの理由
イーサリアムマイニング、GPUマイニング向けのマザーボードが数年前にいくつか発売され、また、最近でも新商品が発表されています。
マイニングマザーボード(前のブーム時)の一例
BIOSTAR TB-250 BTCシリーズ
このシリーズを私も1枚持っていますが、メリットとしては以下の3つがあると思います。
・BIOS設定がマイニング向けに用意されていてわかりやすい
・すんなりと6枚〜のGPUを認識する
・起動時の画面でGPUの認識の有無を確認できる
GPUの認識有無の機能はBIOSアップデートで使えるようになります。
6スロット使えるマザー
6スロットに加えて2スロット使えるようになっているバージョン(6+2)
スロットが6つ多いバージョン(6+6)
シリーズは違いますが、BIOSTARから過去に以下のようなものも販売されています。
少しチップセットが新しいTB350シリーズも発売されています。
ASUS MINING EXPERT
マイニング向けマザーボードのハイエンドモデルです。フリマやヤフオクでは今年のマイニングブームでは一番人気かつ一番高いマザーボードだったと思います。
GPUが12枚挿せるマザーボードと、もっと挿せるマザーがありますが、ドライバー側の制限で12枚は刺せないと箱には書いてあります。実際には現行のNVIDIAのドライバーなら12枚は刺せると思いますが、スロット全部を使えるかというとおそらく使えないと思います。
ASROCK H110 PRO BTC+
年始ごろは低価格目で買えてスロット数が多い定番マイニングマザーだったと思います。
2021年発売の新型マイニングマザー
2021年発売なのにソケットは古いLGA1151ですが、兎にも角にも新型です!
こちらなどはマイニングで使うライザーカードが不要で、GPUを直接差し込めるのでとても便利です。
ただGPUとGPUの隙間がほぼゼロになるか、もしくはぶつかってしまってさせないことが多いので、1枚は直接、1枚はライザーケーブルで接続して使ったりする人も多いようです。
ライザーケーブルの例
こういった形状の16xのを刺したくなりますが、コスパは悪いです。
1xのものでも切れ込みが入っているものであれば一応は使えます。もちろん接続速度は遅くなりますが、マイニングには影響ないそうです。
CPU内蔵タイプ
GPUを直接差し込めて、さらにCPUも予め搭載しているマザーボードもあります。
マイニングマザーを買うべきでない理由
マイニングを始めるにあたって、マイニングマザーをお勧めする方と、反対する方、賛否両論あります。私は「反対」で普通のマザーボードを買えばいいと思っています。
普通のマザーボードでマイニングするメリット=マイニングマザーボードのデメリットをご紹介します。
普通のマザーボードは値段が安い
マイニング用マザーボードは2021年から高騰しており、中古品の価格もかなり上がっています。Intelの最新ソケット、LGA1200のATXマザーボードよりも高額なケースが多いです。
マイニングは利益を目的としてされる方が多いと思うので、初期投資が少なくて済む普通のマザーボードがいいと思います。
普通のマザーボードはリセールが高い
マザーボードは中古で売れます。マイニングバブルが弾けたときにマイニング用のマザーボードは誰も買う人がいません。前回のバブル崩壊時も安値でした。
一方で、普通のマザーボードの中古価格は安定しています。マイニングバブルの崩壊程度ではマザーボードの中古価格までは上下しないでしょう。なのでリセールが高い普通のマザーボードは良い選択だと考えています。
普通のマザーボードでも11枚のGPUは動かせる
普通のマザーボードでもマイニング用マザーボードと同等の数のGPUを動かすことは可能です。それにATXサイズのマザーボードであれば4GPU~6GPUぐらいは刺せるようになっています。
2-3年前は1GPU当たり30MHsが基本でしたが、今はRTX 3070の62Mhs、3080の100Mhs、3090の124Mhsと1GPU当たりの性能が格段に向上しています。11枚のGPUをつなげるためのマザーボードを無理に買う必要もないでしょう。
また、もし11枚つなげたい場合、4分岐ライザーカードというものを用いれば余裕で11枚繋がります。私はこのタイプを主に使っています。
その他に使っているものはこちらでご紹介してます。
下記は私が実際に使っている、通常のマザーボードで11枚認識している例です。
PRIME B550-PLUS ASUSTeK COMPUTER INC. (2201 04/07/2021)
H570 Phantom Gaming 4 ASRock (P1.70 04/13/2021)
H570 Phantom Gaming 4 ASRock (P1.40 02/22/2021)
※AsRockのマザーボードはマイニング用に設定するのが結構難しいようで躓いている方が多いです。ASUSなどの他のメーカーのマザーボードをお勧めします。
マイニングリグフレームが普通のマザーボードを想定している
紹介した中にすごく長い、ATX規格ではないマザーボードがありましたが、マイニング用のリグフレームはATX規格を想定しているものがほとんどです。
電源ユニットを2つ、GPUを6~12枚、マザーボードはATXサイズが1つ、という仕様で作られたリグフレームが多いです。(私はメタルラックや既存PCケースを改造してリグにしてしまう事が多いですが)
いわゆる普通のマザーが使い勝手が良いかなと思います。
マイニングマザーボードをもう買うべきではない
以前にいくつかの記事を書かせていただきました。
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