ゼロから始めるChiaファーミングおすすめ構成
HDDを使ったマイニング(ファーミング)コイン、Chiaにおすすめのマシン構成を個人的に書いてみたいと思います。
必要なパーツは以下の通り。
1. CPU
2. メモリ
3. SSD
4. マザーボード
5. 大量のHDD
CPU
Chiaファーミングではコア数及びスレッド数が求められます。プロットの作成にはスレッド数が多いCPUがあるとベターです。そうなるとAMDのCPUが現状有力です。
AMD Ryzen 9 3900Xか3950Xが型落ち品なのでバルク品や中古品がフリマに転がっているのでおすすめです。
Amazonだとちょっと高いです。3900Xは3万円台で買えるところでは買えると思います。(中古or特価新品)
なお私自身はインテル Core i9-10900Kを使っていますが、単にグラボ目的で買ったLenovo Legion T750iに積まれていたからで、10コアなのでCPUがボトルネックになっています。最近3900Xを3.5万(7000円のCPUクーラーのおまけ付き)で手放したのでちょっと悔しい笑
メモリ
メモリを128GB積むか、常識的な量を積むかは意見が分かれます。
私は128GB積むのをお勧めしています。256GB積むのは周辺のコストがぐっと上がるので今回は選択肢から外しています。
CPUに投資する金額ともトレードオフです。上に挙げたCPU、3900Xであればおそらく64GB以上のメモリであれば、使うSSD次第ですが、CPUの方がボトルネックになるので、3950Xの方が良いかもしれません。それ以上は高額すぎるので趣味の領域です。
トータルバランスを鑑みるに、32GB、もしくは64GB以上、このどちらにするかをまずは検討しましょう。
256GB: すべてメモリ上で処理出来るので高速かつSSDを消耗しません
SSDの消耗は有りません。そして、全てはCPUがボトルネックになります。めっっちゃくちゃChiaに賭けたい人にのみお勧めです。
128GB: 70%の書き込みをメモリ上で処理
SSDの消耗が3割に抑えられる上に、かなり早いです。(CPUがボトルネックになります)
使うプロット作成用のアプリ(Linux用)
Windows用
64GB: 50%の書き込みをメモリ上で処理
SSDの消耗が5割に抑えられます。また速度も20%早いです。
通常、MadMax Plotterを用いますが、PrimoCacheというソフト(30ドル)を用いるとSSDへの書き込みが5割ほど削減され、20%速度が向上するそうです。
64GB未満: すべてSSDで処理
書き込みはSSDにすべて行われるため、安物のSSDなどはすぐに故障します。おそらく1週間も持たないでしょう。
2万円のSSDでも保証されている書き込み量寿命は2週間程度で消耗します。それ以上は壊れるか壊れないかを神に祈りながら使う形です。
スタートするメモリの選択肢
32GBを2枚のセットであれば64GBからスタートできるため、PrimoCacheと合わせてSSD寿命を半分に抑えることが出来ます。ただし書き込みはSSDに基本的にはすべて行われ、一部を64GBのメモリに収める形になるので、「SSDが1枚の場合ちょっと早い」「SSDが2枚ならば速度的には同じぐらい」になるのではないかと思います。(昨今のSSDは早いです)
以下は一例です。32GBが2枚組、計64GBあるメモリを選びましょう。128GB揃えたい時に揃えられるように、同じメモリが再度買えるのがベストです。中古で買う場合はもう128GB分セットで買っちゃったほうが安心でしょう。(複数メーカーのメモリの同時使用は基本的にはNGです)
もしくはSSDは消耗品として割り切って、16GB程度のメモリで始めるのも有りだと思います。
DDR4 2666, 3200, どちらでもChiaファーミングにおいては大差はありません。
私はSSDを破壊したくないので128GB構成を用いています。
寿命を伸ばす効果は抜群です。
SSD
NVME m.2 SSDを1枚、もしくは2枚使用します。2枚のほうが高速ですが、128GB以上のメモリで組んだ場合は1枚で問題有りません。
MadMax Plotterは書き込み先を2種選択でき、片方は110GiBあれば足りる量の書き込みが行われ、もう片方は220GiB必要です。両方を別々の箇所に指定すると処理が高速化されます。
予算・本気度に応じて、メモリとSSDの組み合わせを考えましょう。
ローコストの場合:
16GBのメモリと220GiB以上のSSDを1枚でのんびり耕していくことになるでしょう。
ミドルコストの場合:
・64GBのメモリと220GiB以上のSSDを1枚でそこそこ早く耕す(SSDは1枚で済み寿命は50%増加)
ハイコストの場合:
・16GBのメモリと220GiB以上のSSDを2枚で高速に耕す => 予算1万+2万x2=5万
・64GBのメモリと220GiB以上のSSDを1枚でそこそこ早く耕す(SSDは1枚で済み寿命は50%増加) => 予算3-4万+2万=6万
ハイコストの場合は上記の2択になると思います。SSDは2枚ある方が早いです。一方でSSDはTBWが高いものは2万円を超えます。そのためメモリに予算を割くのと実はそれ程差は有りません。
更にハイコストの場合:
・64GBのメモリと220GiB以上のSSDを2枚で高速に耕す(SSDが2枚のため高速+寿命はある程度増加) => 予算3-4万+2万x2=8万
・128GBのメモリと220GiB以上のSSDを1枚で高速に耕す(SSDは1枚で済み寿命は75%増加) => 予算6-8万+2万=8万〜
個人的なおすすめは128GBのメモリと1枚のSSDがトータルバランス、SSDを消耗品として長く使う、もしくは消耗しきらないで普通に使えるので、これが良いかなと思っています。もちろんローコスト戦略も良いでしょう。
メモリは基本的にほぼ壊れないPCパーツなので、中古品で揃えれば、128GBメモリも5万円台で手に入ります。SSD2万円を2枚買って使い潰すよりは、1枚を長く使うほうが良い、ように個人的には思います。
※耕す、というのは報酬をもらうのに必要なプロットという、競馬で言う馬券・宝くじのようなものを事前に作っておくプロセスのことを指します。
ほとんどメモリの話をしてしまいましたが、SSDは基本的にはTBWが高いものを選ぶのが良いです。
一例: 2,200 TBW
4400TBW
1275 TBW
3600TBW
Amazonで一番売れているSSDは下記ですが、600 TBWしかないため、Chiaファーミングにはお勧めしません。
他にもTBWが高いものはあるので、価格コムなどで調べてみて下さい。
私は上述したトラセンドのものを利用しています。TBWあたりは最安かな?と。
マザーボード
ぶっちゃけなんでも良い、と言いたいところですが、大量のHDDを接続することを考えて選ぶ必要があります。条件としては下記でしょうか。
・メモリスロット: 4枚。128GBに対応
・PCIEスロット: あればあるほど良い。
・NVME m.2スロット: 1枚、もしくは2枚対応が必須(メモリの選択肢による)
・SATAポート: たくさんあればあるほどよいが基本的には6ポートがメジャー
・フォームファクタ: 上記の理由から、ATXフォームファクタに制限されるでしょう
マザーボード、なのに全体のパーツの中では最も安く、1万以下のもので十分です。価格コムで先に挙げた条件で調べてみて下さい。
以下が6SATA、128GBメモリ対応、ブランドもGigabyteなのでそこそこ有名・老舗の安定メーカー。m.2スロット2つなので、安価で良いのではないでしょうか?(※私は所有はしていません)
大量のHDD
HDDは2種類の戦略があります。1つは外付けハードディスクが安いときだけ買っていく方法、もう1つは内蔵ハードディスクをガバッと買う方法です。
外付けハードディスクのメリット
・深い知識が要りません。USBポートにHDDを追加していくだけです。
・現状は内蔵HDDと価格が均衡しています。
・SATAポートの追加は知識が必要であり、7個目以降の内蔵HDD追加は素人には難しいです(私は素人)
・一般人が使えるものなのでリセールもある程度期待できます。Chiaマイニングが終わってもどこかの家庭のブルーレイレコーダー外付けHDDとして余生を全うしてくれるでしょう
外付けハードディスクのデメリット
・パソコン周りがACアダプタまみれになります
・ケースが1個ずつに付いている分、そこそこ面積を食います
内蔵ハードディスクのメリット
・場所をそんなに取りません
・価格が安い時期がありました(今は外付けと均衡しています)
内蔵ハードディスクのデメリット
・SATAポートの追加のために知識が必要です。HBAカード、SASエキスパンダーなどを使うのが良いそうです。
・1ポートあたりうまくやっても500円程度のコストが掛かります。たっかいです。内蔵HDD1個あたり500円以上のコストが掛かります。
日本語のChia界隈だと下記の方が詳しいです。
HBAカードは以下のものがAmazonで手に入る最安(中古1万)です。
以下のケーブルと組み合わせると2本で8ポートになります。
更に増やそうと思うとSAS Expandarカードが必要なのですが、普通に買おうとするとすっごい高いです...
6TBのHDDが1TB単価が一番安いので、新品で普通に買っていくなら6TBがおすすめです。8TBも安いのがあれば買っています。
私がよく買っているのはこちら。
ただ比較的高いは高いので中古のを私は買いがちです。(保証とのトレードオフ)
個人的なおすすめ
(上記に書いてあるまとめと、我が家のChiaマシンの写真が載っています)
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