新しいマイニングプールを試すときはSonarを使ってサーバーを選ぼう
マイニングプールを使う時、どこのサーバーに繋いだらいいか迷いませんか?韓国サーバー?日本サーバー?アメリカ西サーバー?
そんなときに便利なのがMinerstatが出しているSonarです!
Sonarとは
マイニングするときは自分のマイニングリグ・マイニングPCと、マイニングサーバーが近ければ近いほど、Stale Shareという「無効な演算」が少なくなり、有効な演算・シェアが増えます。
端的に言えば近ければ近いほど報酬は増えます!(極論)
で、どのアドレスが近いのか?を調べることが出来るのがこのSonarです。
Sonarの使い方~インストール・起動
アプリを先のリンクからダウンロードして、解凍、実行します。
Openというボタンを押しましょう。
そうするとブラウザが開かれるので、「ETH」か「Ethash」を選択します。
NiceHashの接続先サーバーに悩む場合はEthashを、それ以外の場合はETHを選びます。
以下はEtashを選んだ場合。Min, Med, Maxがありますが、基本的には中央値のMEDが一番数値が低いものを選ぶと良いでしょう。
NiceHashの場合は当たり前ですがアメリカサーバーが近いです!
自分でURLを入力して確認する(NiceHash編)
最初からある程度URLをMinerstatがセットしてくれているのですが、セットしてくれていないものも多いので、それは調べて入れていきます。
NiceHashの場合はURLやポートは下記のように決まっています。
引用元: https://www.nicehash.com/algorithm
有効なサーバーとしてNiceHashが公開しているのは以下の4つです。
eu-north
eu-west
usa-west
usa-east
引用元: https://www.nicehash.com/support/mining-help/mining-advanced-topics/which-stratum-servers-are-available
こんな感じで追加して調べます。
追加するときのURLの書き方は以下のような感じです。マイナーの設定に渡すやつと一緒ですね。
stratum+tcp://daggerhashimoto.eu-west.nicehash.com:3353
実際は://より後だけでも挙動変わらないっぽいですが、気持ち的にマイナーに渡す値と同じのを書いてみました。
正直、想定していたよりもEUの値が悪くないのがびっくりです。
試しにEthermineのサーバーを選んでみる
EthermineとFlexpoolの報酬比較記事を書いてみようと思って、Ethermineのアドレスを見たらASIA2というのが出来ていたので、それについてPingを調べてみようと思って、ついでに書き始めたのがこの記事です。
Asia2というのが新設されていますね。良さそう、に見える。
引用元: https://ethermine.org/start
以下は実際に調べてみた速度です。正直、ASIA、US、EUすべて誤差レベルの結果に収まってしまっています。が、先程のAsia2が上位にいません。
分かりやすいように4444番ポートだけで抜き出してみるとこちら。
Asia2はどうやら少なくても日本から2021年10月10日時点では選んではいけないサーバーに見えます。Asia1を選ぶのが無難でしょう。バックアップとしてUS1,2のどちらかもしくは両方を入れるのが良いかなと思いました。
ただほんと誤差レベルの速度なので、何度もRestart Allして感覚で見てみたほうが良いかもです。
US1のほうがUS2よりは早いことが多いような気がしました笑
Sonar役に立った!!
マイニングしてみてStale Shareを見るのがオススメ
Sonarは「IPアドレスへのPing(速度計測)よりマイニング用の正確な値」と説明にあったように思うのですが、実際のマイニング時の速度とはちょっとギャップが有るように思います。
EUとUSでは確実にUSのほうが近い(海底のネットワーク回線の長さが物理的に短い)はずですが、Sonarで見ると大差なかったり、EUのほうが早く出たりすることもあります。Sonarの値はあくまで目安でしかないことにご注意ください。
また、NiceHashでもありましたが、「東京サーバー」と「アメリカサーバー」があったときに、Sonarで調べると当然東京サーバーのほうが近くて早いのですが、報酬はアメリカサーバーに直接繋いだほうが高い、ということもありました。実際に支払われる報酬はマイニングプールの中央サーバーでのジョブの受け渡しによって変わるので、ミラーサーバー(東京サーバーなど)に接続すると、そこからアメリカに通信がリレーされるだけで、逆に通信速度がトータルでは遅くなって報酬が低くなることがあります。
実際にマイニングしてみて、有効シェア(Accepted Share)や無効シェア(Stale Share)の比率がサーバーによって変わるかどうかを見るのがおすすめです。