幸か不幸か、イーサリアムのThe Mergeの延期が決定。Dificculty Bombも8月へ押し戻される
イーサリアムのテストネット、Ropstenが完全にPoSに移行を完了しました。ついにPoSのイーサリアムの時代が来ます!
もともと(当初の予定はさておき)直近では2022年の3Q~4Q、早ければ夏に、とThe Mergeのメインネットでの実施が予定されていました。
それに先駆け、いくつかのThe Merge専用のテストネットでテストをし、ついにPublic Test NetのRopstenでのテストが行われました。
これについて、Timがツイッターで説明をしてくれていますが、いくつかの問題があったようです。細かいといえば細かいのですが、クライアント側の問題、一部の意図しない挙動、その他色々、公式なテストネットとなるといろいろなDeFiなどがつながっていて、それぞれ別のクライアントを使って接続していたりするので、クライアント側の修正を待ったりしないといけません。
ひとまず、Timとしては「このツイートはあくまで抜粋」「実際にはもっとたくさんのことが話されているからYouTubeの方をみて、まじで」という感じなので時間がある方は見てみましょう。
以下、Timのツイートからざっくり抜粋。
今回の開発者会議はすごい話すことがたくさんあったよ。だからYouTubeを見てね。
バリデーターの参加率が下がるという問題が一時的にあったけどもう治った
たっくさんのイーサリアムのクライアントアプリケーションに問題が見つかった。とてもツイートでは書ききれない。YouTube見て。
現在のThe Mergeにさしあたって、MergeしたあとのためのDificculty Bombの問題があります。Dificculty Bombは当初、最初のうち(6月)はブロック生成が最大0.1秒遅れる、7月は最大0.5秒遅れると予測していました。
しかし、現実には最大14秒の遅れが発生しています。これはいいことではありません。
そのため、Dificculty Bombを押し戻す(発動延期)を決定します。
当初予定の6月から、最大2ヶ月の延期を行います。この変更は6月下旬に実施されます。
これについてはEIP-5133でも挙げられていました。
※私はこのEIPに懐疑的、実際は別の実装になるんじゃないかと思いますが、まぁざっくりはこんな感じでしょう
Dificculty Bombの延期はコードとしては5行しか変更する必要がないので、The Mergeを更に遅らせる要因にはなりません。
この延期によってブロック生成時間を短くすること、The Mergeに向けて集中して作業をしていくこと、などが意思決定されたと私は認識しています。
それによってかそうでないのかわからないですが、イーサリアムの価格が大幅下落しました。電気代高い国でマイニングしている日本人からするとちょっとこの下落は厳しいですが、マイニングできる期間が更に伸びたというのはありがたいことです。
マイニング期間終了(The Merge完遂)のときにイーサ価格が上がっていて、そのときに掘ったコインをガチホしていれば、ハッピーですね!
以上、イーサリアムの最新の開発状態でした。
ps. 細かな問題がたくさんあってこれ管理したり予定通りに行かせるのめっちゃ難しそうだなぁ…