マイニングプールのベストはどこか!?Binance Pool vs Flexpool 24日間の報酬を比較。目に見えて差が有り私は絶対Flex!プール選び徹底解説
イーサリアムマイニングにおいてマイニングプールの選択はそこそこ重要です。どのマイニングプールを使うかによって、報酬がわりと変わります。
理論上の最高益プールはどこだ!?
プールから受け取れる報酬は簡単には以下のようになります。
報酬 = プールにどれぐらい貢献したか - プール利用手数料 - 送金手数料
プールの利用手数料は0%~4%まで幅広いが1%が主流
手数料はプールによって異なり、有名なところだと以下のようになります。
1. Hiveon Pool 0%
2. Binance Pool 0.5%
3. Flexpool 0.5%
4. Ethermine 1%
5. その他は概ね1%~4%ぐらいです。だいたい1%が多くて、ViaBTCとかUnmineableとかな変わり種系が手数料高い感じです。
利用手数料ではHiveonPool最強、次点でBinancePoolとFlexpoolです。
報酬体系としてPPS・FPPSとPPLNSとかはあるにはありますが、理論的な報酬にはどの体系だろうと大きな影響はないので説明は割愛します。
PC好きには定番のインプレスさんの記事のリンクを張っておきますね。
手数料の他に、送金手数料というのも重要になってきます。
送金手数料はプールによって大きな差があり、ユースケースによって最適解は変わる
1. Hiveon Pool 0円(たぶん)
2. Binance Pool 0円(BinanceのWalletへの支払いのみ)
3. Flexpool マイナーが支払い
4. Ethermine マイナーが支払い(+別の選択肢有り)
5. その他
いくつかのプールへのリンクも貼っておきます。
自分で決めるプールは支払いの頻度を下げて、かつ、イーサリアムのネットワークが空いているときに払い出しを行うと手数料を下げられます。
Ethermineでも同様ですが、Matic/Polygonネットワークによるイーサリアムの払い出しの場合は無料です。
要約すると、理論上の報酬は下記のようなオススメ具合になります。
1. 報酬のETHをBinanceで取引する方はBinanceが手数料無料で安い
2. 報酬のETHをMatic/PolygonネットワークでDe-Fiでのステーキング等に回すならEthermineが手数料無料で安い
3. 日本の通貨取引所で円に変えるのであれば無料のHiveon poolが安い
4. FlexpoolやEthermineやその他のプールは自分で費用を支払う事が多いので高いかやすいかは人それぞれ
私は0.5ETHごとにFlexpoolから日本の取引所(GMO)に移すように設定しているので、0.273%の送金手数料(今だと500円ぐらい)をかけています。
すぐに円に変えるのであれば、たとえばBinanceの場合は日本の取引所にETHを送るには0.0035ETH(1400円ぐらい)かかりますが、リップルに変えてリップルで日本の取引所に送って、そこでリップルを円に変えて出金するというちょっとした手間を払えば手数料は取引手数料とリップルの安い送金手数料で済みます。
長くなっちゃいましたが、「掘ったイーサリアムを何に使うのか」によって送金手数料が安いプールというのは変わります。
理論上の最高益報酬プールはどこだ!?
あくまで理論上は、出金手数料が無料で、かつ、プール利用料が無料のHiveon Poolが最高です。
次点ではプール利用料が無料のBinance PoolとFlexpoolになりますが、細かい単位で送金したいケースだとBinanceで取引をするのであればBinanceとなると思います。もしくは、プール利用料は1%だけど送金手数料はMATICネットワークを使えるのであればEthermineが0円なので良いと思います。
とりあえず、理論上最強だけで言えばHiveon Poolなのは間違い有りません。
一方で、日本円に簡単に変えて出金したいというケースだとFlexかEthermineになるでしょう。
なぜ今回はBinanceとの比較記事を書いているか?
Hiveon Poolとの比較記事を書いてくれ!と思うかもしれませんが、Hiveon Poolはなぜか報酬が低いという噂がReddit上に本当に多く、他のプールに乗り換える方も多いことから、一旦最初の長期検証としてはHiveon Poolを対象から外しました。
EthermineとBinanceどちらを先に検証するか悩みましたが、自分がBinanceを使ってBSCチェーンのDe-Fiに資産を回すことが最近多かったので、一旦Binanceを検証してみることにしました。両方ともプール利用手数料は0.5%と同一条件なので、同一条件で報酬の差が出るのか、というのを検証するのにもベストだと思いました。
報酬比較に使った環境
両方のプールを公平に比較できるように、多少長めの期間である24日間弱を検証期間にしました。
また、機材も両方揃えて、NVIDIA RTX 3070(NonLHR)を4枚積んだリグを2個用意し、それぞれをBinance、Flexpoolに接続しました。
どちらも有線環境で、ネットワークの点では差異は有りません。
2つのリグはハッシュレートもほぼ同一(今は0.01だけ差がありますが)で、検証には十分揃ったリグだと思います。
FlexpoolとBinance Poolでの報酬比較(表)
報酬の単位はすべてETHです。
右端が1より上ならその日はFlexpoolのほうが報酬が多かった、1より下ならBinance Poolのほうが多かった、ということを示します。約23日間の結果になります。
検証開始初日は接続時間が3時間ほどずれてしまったので計算から除外しました。
プールのネットワークハッシュレートはこの2プールはそれほど差がない、結構小さなプールなので、プールの運による報酬の差は日によってあるはずです。そのため、すべての日程の合計の差だけではなく、各日程の差も表してみましたが、ほとんどの日付においてFlexpoolが上回っています。
結論: 23日間検証ではFlexpoolの報酬はBinance Poolの1.12倍
なぜFlexpoolのほうが報酬が多かったのか?条件比較
これに関する情報はBinance Pool側の情報がFlexpoolの開示情報よりも少ないので想像するしかないのですが、リグのハッシュレートはローカルでは248.8MHsでした。
Binance Poolでは23日間の平均のハッシュレートは242Mhsでした。
つまり、私の環境ではBinance Poolはローカルハッシュレートの97%が有効です。
以下はFlexpoolのローカルハッシュレートと有効ハッシュレートの差です。ローカルの95.55%が有効になっています。
この2つのプールは利用手数料は同じなので、報酬は以下の3つで決まります。
・どれだけプールに貢献したか(有効なハッシュレートを送ったか)
・どれだけそのプールが運が良かったか
・プール側の何らかのマイニングプログラムの差(ここは我々からはブラックボックスです)
最初はFlexpoolは韓国サーバーが有り近い、Binance Poolはプールのサーバーがどこにあるかは非開示だがPingは早いし、有効なハッシュレートの割合もBinance Poolのほうが上なので、報酬はBinance Poolのほうが上になると考えていました。
一方で、結果としては、報酬はFlexpoolのほうが多かったです。
つまるところ、「Binance Poolがめちゃくちゃ運が悪い」か「Flexpoolのマイニングプールサーバー・アルゴリズム等が優れている or Binance Poolのそれが劣っている or Binance Poolはその報酬をネコババしている」のどちらかになります。
流石に23日間のうち20日間Flexpoolの方が運がいいというのは信じがたいので、公開されていない、ブラックボックスである部分のところに根本的な差があるのかと思います。
結論: Binance PoolはFlexpoolよりも報酬がなぜか10%以上低い(理由は検証不可能)
失った報酬という悲しみ
0.012846712055051800ETHを今回の報酬で失ったに等しいです。
Flexpoolを普段使っていて、この記事を書くために検証をしてみたら、なんと本来貰えるはずだった0.012ETHが貰えなかったのです!
これは今日時点でのレートでは約5000円の差になります。
1記事書くのに5000円の損をしたのです。悲しみしか有りません!
(検証したら損をしたので誰か投げ銭プリーズ!!笑)
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