Hiveon pool vs Flexpool, 理論上最強プールHiveonpoolの説明と報酬比較。マイニングプール報酬比較シリーズ第3段
イーサリアムマイニングにおいて最も使われているOS、HiveOSの開発元が提供しているマイニングプール、Hiveonpoolの報酬はどれぐらいなのかを検証してみました。
Flexpoolとの比較検証です。小規模プールですが、今の所報酬が他のプールとの比較で勝っているため、私はFlexpoolを普段使っています。
Binance poolとFlexpoolを比較した際には1割以上の報酬差がありました。
EthermineとFlexpoolでもFlexpoolのほうが報酬量自体は多かったです。
ただしEthermineはMATICネットワークでの出金なら手数料無料などのメリットもあるためFlexpoolが一番!とは言い切れませんでした。
※2021年11月中旬にFlexpoolもMATICネットワークでの出金に対応したので今ならFlexpoolの方がおすすめです!
さて、今回はHiveonpoolとの比較です。どういう結果になるでしょうか。
Hiveonpoolとは
イーサリアムマイニング用のプールとしてはそこそこの大手です。なにせHiveOSの運営しているプールで、HiveOSのユーザーは本来は利用料がかかるところを、4台まではHiveonpoolを使う限りは、OS利用料がかかりません。そのため、プールのシェアでもそこそこの位置についています。
引用元: https://www.oklink.com/eth/pool-list
Hiveonpool9.5%, Flexpool3.66%。Hiveonpoolの方が3倍近いシェアです。
Hiveonpoolのメリット
Hiveonpoolは次の3つのメリットがあると思います。
1. Pool feeが無料(Ethermineは1%、Flexpoolは0.5%)
2. 出金手数料が無料
3. HiveOSの利用料が無料になる(4リグまで)
Pool Fee 0
プールの利用料が0というマイニングプールは稀有です!マイニングの報酬は発掘されたときのラウンドへの貢献度(ハッシュレート)×発掘額、それからPool feeを引いたものです。つまりPool feeが0なら、Pool feeの分は報酬は高くなるは当たり前です。
Ethermine: Profit = Revenue - Revenue*0.01
Flexpool: Profit = Revenue - Revenue*0.005
Hiveonpool: Profit = Revenue
どう考えても理論上はHiveonpoolが最高の報酬額になるはずです!
期待しかない!!
引用元: https://hiveon.net/
Pool Feeは0%とちゃんと書いてある。。!
出金手数料が無料
イーサリアムのプールマイニングにおいて、プールからの支払いを自分のウォレット、取引所ウォレットに移すのにかかる費用は意外と馬鹿にできません。
122GWeiで出金する場合これは10ドルを超えます。0.1ETHずつで出金する場合、424USD分の出金に対して11USDなので、手数料比率は2.56%に到達します。Pool Feeは通常1%程度なので、Pool Feeよりも送金手数料が無料かどうかのほうが概ねの場合は大きいことがわかるでしょう。ただし、0.5ETHずつとか1.0ETHずつとか、イーサリアムのネットワークが空いているときならもっと安く出金できます。個々人のハッシュレートなどによって最適解が変わります。
そんな中、EthermineはMATICネットワークでの払い出しだけ無料でしたが、Hiveonpoolは「ETHネットワークで払い出し」も無料です。0.1ETH貯まると1日1回送金してくれます。ありがたいですね。
なおFlexpoolも最近MATICネットワークでの払い出しは無料になりました。
HiveOSの利用料が無料になる(4リグまで)
この記事を読んでいる人の中にはHiveOSをお使いの方も多いでしょう。HiveOSはOS利用料が掛かりますが、Hiveonpoolであれば4リグまでOS利用料が掛かりません。地味に嬉しいですね。
HiveOSのStartプランの制限になります。5個目になると全リグが課金対象になるので、1-4の間の数のリグの方向けです。
引用元: https://hiveos.farm/pricing/
(おまけ)Stale Shareが低め
マイニングプールから支払われる報酬は原則としては「手元でのハッシュレートから無効なハッシュレートを引いた分」です。そのため、Stale Shareが低いほど報酬は高くなります。
Payment for stale shares is made - it is 50%.
https://hiveos.farm/hiveon-pool-hiveon_payouts_faq-payouts_faq/
ただし、Hiveonpoolの場合、Staleも半額買い取ってくれるので、それほどシビアになる必要は有りません。
別記事でStale Rateについては語りましたが、Asia Pacific: Stale Share 0.98%で、サーバーをAsia Pacificにすれば1%を下回ります。Ethermineと同等の数値です。Flexpoolの2倍ではありますが、50%買い取ってくれることを考えれば同等と言えます。
十分Stale Shareは低いので、報酬が著しく低くなることはないでしょう。Asia Pacificサーバーを選ぶ限り、日本人(日本に置いているリグ)にもおすすめできるサーバーだと思います。
報酬比較!Ethermine vs Flexpool 検証環境
報酬を実際にプールに同一ハッシュレートを送り続けて比較してみました。
機材は両方揃えて、NVIDIA RTX 3070(NonLHR)を4枚積んだリグを2個用意し、それぞれをHiveonpool 、Flexpoolに接続しました。どちらも有線環境で、ネットワークの点では差異は有りません。2つのリグはハッシュレートもほぼ同一で、検証には十分同一と言って良いリグだと思います。
上の248.8MHsがFlexpool、下の248.7MHsがHiveonpool に接続しています。
Hiveonpool vs Flexpool 報酬比較(表)
こちらがHiveonpoolとFlexpool の25日間の報酬の比較です。
結論: Flexpoolの方がHiveonpoolよりも3.38%多かった
送金手数料も考えたらどっちがお得なのか?
Hiveonpoolは送金手数料は無料です。Flexpoolの方は普通に有料です。
0.1ETHずつをなかなか払い出されないけど払い出されることもある60Gwei指定だと報酬の1.26%が持っていかれます。
報酬をどれぐらいの頻度で受け取りたいか、ハッシュレートはどれぐらいか、相場変動時などに急いで受け取りたいか、などのニーズによってどっちが良いかは分かれるでしょう。
5GHsある私としてはFlexpoolの方が良いですね。なおMATICネットワーク(Polygon)での出金で良い場合はFlexpool一択と言って過言ではないと思います。
まとめ
(いつも記事を読んでいただいてありがとうございます。ただ纏めただけのセクションなので、良かったよというお気持ちだけいただければ幸いです。)
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