暴落するビットコインとアルトコイン価格を反転させる可能性のある3つの要因
ビットコイン価格は1月13日に90,000ドルまで下落し、仮想通貨市場の最近の弱気傾向が続いています。
ビットコインは昨年12月の最高値から16%下落し、昨年11月19日以来の最低水準付近にあります。他のアルトコイン、例えばソラナ（Solana）やカルダノ（Cardano）も引き続き下落しています。
仮想通貨市場の下落要因
現在の仮想通貨市場の暴落は、主にアメリカ連邦準備制度理事会（FRB）が今年より積極的な金融引き締め政策を取るとの期待が高まっていることに起因しています。この期待は、先週金曜日に発表されたアメリカの強い雇用統計データにより一層強まりました。
データによると、昨年12月の失業率は4.1%に低下し、非農業部門の雇用者数が256,000人以上増加しました。この結果、株価が下落し、政府債券の利回りが上昇しました。
ビットコイン価格回復の可能性がある3つの要因
1.アメリカのインフレデータの発表
最初のカタリスト（きっかけ）となり得るのは、1月17日（水）に発表予定のアメリカ消費者物価指数（CPI）データです。経済学者の予測では、2023年11月のインフレ率が2.7%だったのに対し、12月には2.9%に上昇すると見られています。一方、変動の大きい食品やエネルギー価格を除いたコアインフレ率は3.3%にとどまると予想されています。
もし、このインフレ率が予想を下回り、例えばヘッドラインCPIが2.5%、コアCPIが3.0%に下がった場合、仮想通貨価格の回復が期待できます。
2.ドナルド・トランプ前大統領の就任式
2つ目の注目すべき要因は、ドナルド・トランプ前大統領の就任式です。トランプ氏はアメリカを「世界の仮想通貨の中心地」にすることを公約として掲げ、すでにいくつかの動きを見せています。例えば、証券取引委員会（SEC）の次期委員長にポール・アトキンス氏を任命し、仮想通貨専門家のパネルを設置する計画を進めています。
そのため、トランプ氏の就任式と、SECのゲイリー・ゲンスラー委員長の辞任が仮想通貨業界に大きな期待感をもたらす可能性があります。また、MicroStrategyやSemler Scientificといった企業が引き続きビットコインを購入していることも注目ポイントです。
3.ビットコインのテクニカルサポート
3つ目の要因はビットコインの技術的なサポートレベルです。BTCは現在、90,100ドルの重要なサポートラインを維持しており、このラインは昨年12月以来一度も下回っていません。このことは、売り手（ベア）がこのレベルを下回るポジションを取ることをためらっていることを示唆しています。
さらに、「蓄積・分配指標（Accumulation/Distribution Indicator）」が上昇しており、ビットコインの買い集めが進んでいることを示しています。
ただし、この90,100ドルのサポートレベルは「ヘッド・アンド・ショルダー」のパターンのネックラインにもなっており、下落リスクも完全には排除できません。しかし、過去のデータでは、月曜日に下落した後はその週に反発する傾向があるため、今週ビットコインが回復する可能性は高いと見られています。
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