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米国のスポットビットコインETF、好調なスタートを切る

米国のスポットビットコインETFが2025年初頭に好調なスタートを切ったと、BloombergのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏が指摘しています。

スポットビットコインETFの誕生からの進展

米国証券取引委員会(SEC)がスポットビットコインETFを承認してから1年以上が経過しました。2024年には記録的な資金流入と運用資産(AUM)を達成し、2025年もその勢いを保っています。

1月24日のSNS投稿で、バルチュナス氏はブラックロックの「IBIT」、フィデリティの「FBTC」、アーク/21Sharesの「ARKB」など、いくつかのETFが2025年に入ってからも顕著な資金流入を記録していると報告しました。

・IBIT: 年初来で23億ドル以上の純流入

・FBTC: 11億ドル以上を獲得

バルチュナス氏は「スポットビットコインETFは年初から絶好調で、ETF全体の資金流入の6%(42億ドル)を占めている」と述べています。

ビットコインETFの成長と競争

これまでにスポットビットコインETFは400億ドル以上の純流入を達成し、総運用資産額は1210億ドルを超えています。この運用資産額は環境・社会・ガバナンス(ESG)関連ETFをも上回りました。

ESG分野の代表的なETF(バンガードESG米国株ETF、iSharesグローバルクリーンエネルギーETFなど)は、合計で1170億ドルのAUMを保有しており、スポットビットコインETFとほぼ同水準にあります。

バルチュナス氏によると、「ビットコインETFの運用資産額は現在、金(ゴールド)スポットETFと同程度」だといいます。

アルトコインETFの影響は限定的

一方、イーサリアム(ETH)市場やその他のアルトコインETF(ソラナ、XRP、ライトコイン、トランプ、ドージコインなど)の市場では、スポットビットコインETFほどの勢いは見られません。

バルチュナス氏は「イーサリアムETFは年初来で約1億3000万ドルの資金流入だが、ビットコインETFと比べると規模は小さく、この分野でビットコインが圧倒的に支配的であることに変わりはない」と述べています。

今後の動向

1月23日にはスポットビットコインETFが1億8800万ドルの資金流入を記録し、6日連続でプラスとなりました。2025年だけで、1月17日に10億ドル以上、1月21日に8億5000万ドル以上の純流入を達成しています。

ただし、1月23日の流入額が減少したのは、トランプ前大統領による暗号資産に関する大統領令が市場に影響を与えたためだとみられています。

まとめ

スポットビットコインETFは、米国の暗号資産市場で引き続き強い存在感を示しています。他の暗号資産やアルトコインETFも注目されていますが、ビットコインETFがカテゴリをリードし続けることは間違いなさそうです。



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