イーロン・マスク、D.O.G.Eを通じてブロックチェーンを活用した政府効率化を模索

2025年1月28日 00:31

・イーロン・マスク氏が、政府の効率化を目指す「D.O.G.E」プロジェクトにおいてブロックチェーン技術の活用を検討中。

・このプロジェクトは、米国史上最大規模の政府ブロックチェーン計画になる可能性がある。

ブルームバーグが報じたところによると、イーロン・マスク氏は「政府効率化局（Department of Government Efficiency：D.O.G.E）」において、ブロックチェーン技術の活用を検討しているとのことです。この取り組みは、政府業務の効率化や支出削減を目指しています。

以前の共同リーダーであったビベク・ラマスワミ氏がプロジェクトを離れた後、現在はマスク氏が単独で主導しています。彼は、ブロックチェーンの分散型台帳技術を活用し、以下のような用途を検討しているとされています：

・連邦政府の支出をより効果的に追跡
・データセキュリティの強化
・支払いシステムの効率化
・政府建物の管理の最適化

情報筋によれば、D.O.G.Eの関係者は複数のパブリックブロックチェーンプラットフォームの技術的な適用可能性を評価しており、ブロックチェーンをどのように政府業務に組み込むかについて議論を行っているようです。

トランプ大統領は、先週月曜日に署名した大統領令を通じて、「米国デジタルサービス（US Digital Service：USDS）」を「米国D.O.G.Eサービス」に改編しました。この新部門は、連邦技術の近代化と政府効率化を目的としています。

また、D.O.G.Eの使命には以下のことが含まれます：

・連邦支出の無駄を見つけ出し、排除すること
・財務および業務の包括的な監査を実施すること

これらの業務は、ホワイトハウスおよび行政管理予算局（OMB）との連携のもと、マスク氏が指揮を執ります。

D.O.G.Eの公式ウェブサイトは火曜日に公開されましたが、一時的にDogecoinのロゴが表示されていたことが話題になりました。報道時点ではすでに削除されています。

トランプ大統領の就任前、マスク氏は自身のプロジェクトのために約100人のボランティアプログラマーを集めたと言われています。このブロックチェーン構想も、その一環として無駄な支出や不正行為を削減するための技術的な解決策の一つです。

もしこのプロジェクトが実現すれば、米国史上最大規模の政府ブロックチェーン計画となるでしょう。

今回の動きは、トランプ政権がデジタル資産を推進する姿勢を示す重要な一歩とも言えます。トランプ大統領は木曜日、**「デジタル資産市場に関する大統領作業部会」**の設立を指示する大統領令に署名しました。

この作業部会は、ホワイトハウスのAI & 暗号資産責任者デイビッド・サックス氏が主導し、以下の業務を担います：

・連邦デジタル資産規制の策定

・国家戦略デジタル資産備蓄の形成を検討

さらに、この大統領令では、連邦機関が中央銀行デジタル通貨（CBDC）を開発することを禁止しています。

D.O.G.Eが本格的に動き出すことで、米国のデジタル資産およびブロックチェーン分野の未来に大きな影響を与える可能性があります。

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