BTCトレードに役立つ指標まとめ解説
noteを書きたくなった背景
こんにちは、ダッツです。
半年ぶりにnoteを書いています。📝
今回は、「BTCのトレードにおいて有用な指標」についてのnoteです。
仮想通貨のトレードをしている、と友人に言うとほぼ必ず言われることがあります。
「で、結局ビットコインはどうして価格が動くの?株みたいに決算があるわけじゃないじゃん?つまりギャンブルのようなものということ?」
この記事は、それに対する僕からのアンサーのようなものだと思っています。
価格設定してありますが全編無料なので安心してください。投げ銭してくれる方用です。
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僕は日々トレードしていく中で、「こういう指標は見ておくべきだな、使えるな」というものは常にメモしています。
今回の記事は、僕の書き溜めたメモを
まとめたものになります。
主なターゲットとしては、
になります。
特に、「クリプトのファンダメンタルズは分野も広くややこしいので、体系的理解への道すじを最短で掴みたい」という気持ちがある方には自信をおすすめできます。
(もちろん本気でクリプトにどっぷり張り付いて情報収集する生活を何ヶ月も続ければそれなりに知識はつくと思いますが、本noteはその知識をできるだけ短期間で身につけようというコンセプトのものです。)
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目次
トピックはこんな感じです。
やはり、メインどころは
1.マイニング関連
3. 取引所に関する指標(正直、書きたいことありすぎます。笑)
4. 伝統的金融市場の指標
6. オンチェーン指標
辺りでしょうか。
ただ僕の頭の中にあるものを言語化して書く作業をめちゃくちゃ頑張っていたのですが、やはり文章にするのが思った以上に時間を取られました、、遅筆ですみません、、。
なのでいったん今回はまず主要な13個の指標について解説しました。今回それだけ?と思うかもしれませんがそれでもかなりボリュームあるので安心してください。
反応が悪くなければどんどん追記してこのnoteを完成に近づけていこうと思うのでtwitterのRTリプなども頂ければやる気につながります、よろしくお願いします🙏(すでに続き書き出してはいるけど!)
ということで、ここから内容に入っていきましょう。
※諸注意
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0. 前書き
【ビットコインをトレードするにあたって①】
まず大前提として、BTCの最終的な取引価格を決めるのは市場のプレイヤーたちの「売りと買いのバランス」です。
市場には様々な種類のプレイヤーがいますが、大まかに分けると以下のような感じかなと思っています。
相場の大まかな方向を予測する際に大事なことは、
「どのプレイヤーが、どこで、どういう理由で、売っているor買っているのかを見極めること」
が大事になります。
よくある例を挙げると、
という感じかと思います。
様々な指標やデータから相場の状況を把握することにより、上記のような各プレイヤーの思惑(買いたいのか、売りたいのか)を明らかにすることが、相場の方向感を把握することに繋がります。
上記はあくまで例ですが、原因側 / 結果側の両方から、各プレイヤーが今後買いたいのか売りたいのかを推定していこうというのが本書の狙いです。
テクニカル分析(チャートを使った分析)もBTCにおいては非常に重要だと思いますし僕も実際にトレードのベースとしてテクニカルを使用しますが、仮想通貨市場にはチャートからでは取得できない情報も山ほど落ちているので、それを拾わないのは非常にもったいないです。
【ビットコインをトレードするにあたって②】
本書は、「指標」に関するnoteですが、では「優秀な指標」とはどんな指標でしょうか。
そもそも、指標とは、
「A(指標、根拠、原因)であるときに、B(主に価格変動、結果)が起こる可能性が高い」といったものです。
僕は"優秀な指標"は、以下のようなものを指すと思っています。
ここ辺りを意識して、どの指標を用いるかを決めていくのが良いのかなと思っています。
では、遅くなりましたが、本題に入ります!
1. マイニング関連指標
【なぜマイナー動向が大事か】
突然ですが質問です。皆さん、ビットコインに価値がある理由は何だと思いますか?
世界中の人々が価値があると信じ込んでいるからでしょうか?
所説あるとは思いますが一つの説は
というものです。 参照:岩村教授取材記事
「ビットコインの価値の本質は、マイニングにかかる電気代。」
上記をふまえると、マイナーの状況、マイニングがうまくいっているかどうか、原価(マイニング費用)等が、ビットコイン価格変動において重要な存在であることは疑いの余地はないかと思います。
(金市場において生産側の状況が、価格変動の大きな要因になっているのと同様です。)
【指標1:ハッシュレート(採掘速度)】
時間軸:中期 / 長期 重要度:★★★
ハッシュレートとはすなわち採掘速度、もっと言えば計算スピードです。(※流石に基礎の基礎から書くと何ページあっても足りないので、よくまとまっているこちらのDMM bitcoinのページをご参照ください。)
ハッシュレートは、長期的に見るとビットコインの誕生以来、マイニング参加者の増加と半導体の性能の向上に伴って上昇し続けています。
■ハッシュレートと価格の関係性
ハッシュレートと価格の関係は難しいところでもありますが、個人的には以下のイメージです。
■ ➀/②について
基本的には、ハッシュレートがBTC価格に対して後追いするケースが多いです。
理由は、以下の通りです。
下の2つのチャートは、
BTC価格が上昇トレンドになり、結果としてハッシュレートが底固く上昇したパターンと、
BTCが下降トレンドに入り、結果としてハッシュレートも減少したパターンになります。
・2020年4月~2021年3月の例
・2018年11月の例
■ ③ハッシュレートが上昇しているときに、BTC価格も後追いで上昇する
「ハッシュレートが上昇するとBTC価格が必ず上昇する」というわけではないところが難しいのですが、
少なくとハッシュレートが上昇している以上、マイナーが採算や価格上昇を見込んでマイニングしているという証拠でもあるため、プラス要因にはなります。
ハッシュレートの上昇は、短期で効くというイメージではなく、中長期で底固い展開に繋がり得る要因になるくらいのイメージでしょうか。
・2021年7月~9月の例:
2021年5月のATH価格から下降トレンドが続いていた。相場の反転の前に、ハッシュレートが底を打ち上昇していた。
■ ④ハッシュレートが下落しているときに、BTC価格も後追いで下落する
ハッシュレートが下落すると、BTC価格も後追いして下落する可能性があります。先程とは因果が逆のケースですね。
理由としては、主に以下の2つが考えられます。
・2021年4月の例
2021年4月の四川省の停電や中国でのマイニング禁止などでマイニング業者が撤退を余儀なくされ一時的にハッシュレートが20-30%減少した際は、後追いでBTC価格も下落しあの長い下降トレンドへと突入しましたね。
そう多くあることではないですが、こういったケースでのハッシュレートの動きに注目すると大きな下落を回避できる可能性があるかと思います。
【指標2:難易度調整】
時間軸:短期 重要度:★☆☆
端的に言うと、難易度調整の時期やその数値(±~%)によって相場の上下方向を当てることは難しいが、時期によって特定の傾向が出ることもある
という感じでしょうか。
一応全体的な傾向として過去3年の難易度調整前後の価格を調べましたが、以下のことが言えるかと思います。
つまり、難易度調整前後でBTCが普段に比べて価格変動が激しくなる!ということはなく、短期的に見ても普段通りのボラティリティということになります。
ただ、BTCの価格変動においてマイナーが一定の影響を与えていることから、難易度調整が相場に全く影響がないというわけではないとは思っています。
定量的に分析しづらいですが、難易度調整前後で流れが変わる...みたいな話は全然あると思っています。
(常に、というわけではなく、そのような傾向が出やすい時期もある)
■ 2022/1~3の例:
難易度調整前後で方向感が決まりその方向に5~7日間動くいていた時期。
■ 2022/2~5の例:
難易度調整を挟んで短期のトレンドが転換していた時期。
上記は、2021年の1月~3月の例と2月~5月の例です。
確かに前後でボラティリティこそ変わっていませんが、上記の画像の綺麗に難易度調整前後で方向感が変わっているイメージです。
何回か難易度調整付近の動きが続くような場合はしばらくの間注視しておいていいかと思います。
【指標3:マイナー採算ライン】
時間軸:中期 重要度:★☆☆
■ 概要
マイナーの採算ライン(赤字と黒字の境目)が相場のサポートになり得る、という指標になります。
上記を前提とします。
前提から推察するに、BTC価格がマイナーの採算ラインを下回ると、マイナーによる売り圧が減少と市場心理があいまってサポートになる可能性が高いと思っています。
■ 実際のチャート
Tainoko(@btc_tainoko)さんが作っていらっしゃる「Bitcoin ASIC Cost」というTradingviewのインジにて採算ラインを確認します。
マイニング機器のうち代表的なものの採算ラインを示しています。
上記は、2018~2021年頃の推移ですが、2019年の低迷期、半減期直前は結果としてマイナーの採算ラインのうち一番コストが高いライン(S9i,S15)がサポートになっています。
その後コロナショック で一気に下落しましたがこれは外部要因なので採算ラインからすればイレギュラーな動きとして、その後反発上昇したあとは半減期による採算ラインの底上げを経て、一番コストの低いオレンジライン(S17+)がサポートになったように見受けられます。
こちらは現在のチャートです。
マイナーの採算ラインを考えると、3万ドル以下は売り圧が減少し3万ドル付近がサポートされ得る一要因になるのかなと思っています。(勿論相場は無数の要因で動いているため、一概に3万ドル割れないとは言い切れませんが。)
【指標4:ハッシュリボン】
時間軸:中期 重要度:★★☆
言わずと知れた有名指標ですね。具体的な定義は、以下になります。
■ 定義
超超簡単に意訳すると、「ここ1ヶ月ハッシュレート伸びてるよね、かつ BTC価格も最近上昇気味だよね」ということになります。
(もともとは①だけでしたが、追加で②の条件が加わりました。)
■ ロジック(なぜ上記の条件でBTCが上昇すると言われているのか)
既に書きましたが、BTCの価格変動に関わるプレイヤーはマイナー、機関投資家、企業、大口投資家、小口投資家などに分類できます。
この中でBTCの誕生以来、価格に大きな影響を与え続けていたのがマイナーです。
マイナーは約10分に1回のマイニング成功報酬をBTCで受け取りますが、いつかはそのBTCを現金化する必要があります。
現金化=BTCの価格変動に影響する「売り圧」 であるため、この売り圧の大小が中長期的な価格に影響します。
先程書いた2つの条件を詳しく見ていくと、
という解釈になり、この2つが満たされることで中長期的な上昇が期待できる、というのは理にかなっている話かなと思います。
また、マイナーのサイクルの観点考えることもできます。
4年に1度の半減期(報酬が半分になる)や競合増加、その他の条件(電気代の変動等)により、弱小のマイナーは淘汰されていきます。
弱小のマイナーの淘汰と、それがBTC価格に及ぼす影響のサイクルは以下のようになります。
上記の③~④あたりを察知し指標化したのがハッシュリボン、という認識で良いかと思います。
また、上記の流れをチャートに記すと以下のようになります。(2018年後半~2019年前半)
■ 過去の実例(その後の上昇)
チャートで見ても良くわかるかと思います。
※余談:2021年8月のハッシュリボン点灯について(画像はサロン内投稿)
2021年8月のHash Ribbon点灯は、通常の点灯とは原因が異なりました。
そもそもハッシュレートが"安定して上昇"しているわけではなく、"下落から回復"しているだけだったため、その後の価格上昇の予想に対して懐疑的な意見が多かった印象です。
ただ、結果として、2021年の11月までに4万ドル⇒6.8万ドルの上昇が見られたのは皆さん知っての通りかと思います。
【指標5:difficulty リボン】
時間軸:中期 / 長期 重要度:★☆☆
先程のハッシュリボンはハッシュレートに着目してマイナーの淘汰とBTC価格のサイクルについて論じてきましたが、difficulty リボンは採掘難易度に注目します。
とはいえハッシュレートと採掘難易度は相関関係にあるため、(正確に言うと、ハッシュレートに応じて採掘難易度が2週間に一回調整されるため)本質的には似たような指標になります。
■ 定義
difficulty リボンは、採掘難易度の移動平均線のうち、200日移動平均(Days Moving Average)、128DMA、90DMA、60DMA、40DMA、25DMA、14DMA、9DMAを利用します。
「この移動平均線(リボン)が圧縮される、もしくはネガティブに反転するときが、中長期的にビットコインを購入する最適なタイミング」というのが概要になります。
■ 実際の例
上記は、2012年~現在までのDifficulty リボンとBTC価格のチャートになります。(そもそも中長期的な指標なので長めの時間軸で表示させています。)
Difficulty リボンが収縮している部分は、中長期的に底を付けていることがわかるかと思います。(紫の四角部分)
指標4:ハッシュリボン のマイナーの降伏とBTC価格のサイクルを振り返ってみましょう。
「②~③の時期にハッシュレートと採掘難易度は横ばいもしくは下降気味になるケースが多く、中長期的にBTCを購入するタイミングである」という話だったかと思います。
ハッシュリボンは、ハッシュレートが(下降する時期を終えて)上昇し始めるタイミングを察知するという仕組みだったのに対し、
Difficulty リボンは、採掘難易度が横ばいになる ≒ 移動平均線の集まりが収縮する ことで購入タイミングを察知しようというロジックになります。
2018年~現在までのチャートになります。
収縮もしくはネガティブに反転している期間と、BTCの中期底の時期は大体重なっていることがわかるかと思います。
【指標6:ブロック生成スピード】
時間軸:短期 重要度:★★☆
遅延ブロックに関する指標です。
ビットコインの1ブロックは、2週間に一度の難易度調整を経て平均10分で採掘されるようになっています。
しかし、あくまで"平均"なので、稀に1ブロックで1時間以上を必要とするあ場合もあります。
■ 概要
生成時間が長い(ex1時間以上)のブロックが発生すると、その後短期的に下落するリスクが増える。
■ 実際の例
下落の根拠としてはハッシュレートの悪化が投資家センチメントの悪化につながるということではないかと思います。
ただ短期的なブレがどこまで影響するかは難しいところでもありますし実際に検証して確認してみました。
具体的には2021年10月~2022年3月に生成時間が1時間以上のブロックが52ブロックありましたが、その後のBTCの価格変動はどうだったのでしょうか。
端的に言うと、「下落のリスクは増えるので(これのみでポジるほどではないが)警戒はしておいていい」という感じでしょうか。
上記の表が検証結果なのですが、遅延ブロックから2時間後に遅延ブロック生成時よりも価格が低くなっている確率は約65%でした。(52サンプル中34)
また、2時間での価格変動の平均値、中央値はいずれも - 0.21%でした。
同じ6カ月間での価格変動の平均値、中央値が + 0.01%だったことを踏まえると、一定の有意差はあるのかなと思います。
【指標7:MEMPOOL(未確認取引量、メモリープール)】
時間軸:短期 重要度:★★★
個人的には、この未確認取引量の増加(=送金詰まり)に関する指標はかなり効きが良いかなと思っています。
具体的には、
というものです。
そもそも、ビットコインは約10分に1回のスピードでブロックが生成されていますが、1ブロックの情報量に上限があるため、
は、送金データが処理できず溜まってしまいます。
というロジックになります。
実際の例を見てみましょう。
■ 2022年3月上旬の例
3/2時点で、ハッシュレートが落ちていないにもかかわらず、MEMPOOLが増加して3万件近くになっています。
MEMPOOL解消後(=大口の送金が取引所に着金したと考えられる後)、ダラダラとBTC価格が下落しているのがわかるかと思います。
■ 2022年3月中旬の例
同様に、MEMPOOLが約2万件に増加した後、BTC価格が下落しているのがわかるかと思います。
(実際この場合はハッシュレート下落もMEMPOOL増加の一因と考えられますが、過去ハッシュレートが同様の水準だった時よりもMEMPOOLが溜まっているという認識です。)
【指標8:半減期サイクル】
時間軸:長期 重要度:★★★
ちょうど2年前に出したnote で触れた内容になります。
noteでは色々書きましたが、一言でまとめると「BTCチャートは半減期をベースにした4年サイクルで動いている」というものでしたね。
これは価格を需要と供給のバランスと捉えたときに、半減期がBTCの供給(マイニング報酬)を半減させ需要側にバランスが傾くためです。
■ 実際のチャート
実際のチャートを見てみると、綺麗に法則が成立しているのが分かります。
前回のnoteではこのサイクルやその他の要因に基づいてBTCの上昇を予測し、約1万ドルから6万ドル超えまでの大きな上昇を捉えることができました。
ただしこのサイクルに関しては前回noteでも言及した通り半減期の性質上サイクル毎に効果が薄まっていきますし、BTCが金融資産として確立された今では他の外部要因等による資金流入にも左右されるため、今後の優先度は落としてしまっていいかなと考えています。
(本当はもう少しお世話になりたかったですが...)
【指標9:S2Fモデル】
時間軸:中期 / 長期 重要度:★☆☆
指標9の半減期による4年サイクルをサポートする理論として、S2Fモデルというものがあります。
こちらも以前のnoteで触れたもので、金などのアセットで使われるstock to flowという指標を用いてBTCにフィッティングし数式化したものになります。
■ 実際のチャート
チャートを見るとBTCの過去の価格推移がかなり綺麗に理論価格と相関していることが分かりますね。
ただ
・長期指標なので当然誤差は大きく短中期的なポジション構築には使えないこと
・指標8のサイクルと同様半減期ごとにBTC時価総額に対する割合が減っていくので指数関数的な上昇をずっと続けられるわけではないこと
には留意してください。
【指標10:The Puell Multiple】
時間軸:中期 / 長期 重要度:★★☆
■ 定義
オンチェーン関連の指標の中でも、この The Puell Multipleというのはかなり有名な指標です。
マイナーの収益観点とBTCの価格が割安か/割高か に注目しており、定義は、
になります。
■ 実際のチャート
非常にわかりすく、上記の定義の "The Puell Multiple"が 0.3~0.5のときに中長期的に底を付け、4~10のときには過熱していることを示します。
では、なぜこの指標が成り立つのでしょうか。
先程から書いている通り、マイナーは日々の電気代や採掘用ハードウェアの固定費をカバーする必要があるため、BTCを定期的に売る必要があります。
マイナーの利益は、
になりますから(当然ですが)、1円でも高い価格でBTCを売りたいわけです。
勿論、利益を確定するために、日々少しずつ売る操作も行っているものと思われますが、
というのは理論的にも理解できるかと思います。
【指標11:Minor Position Index】
時間軸:中期 / 長期 重要度:☆☆☆
結構有名な気もするんですが、個人的には正直使えなくない...?という指標も載せておきます。笑
この、Minor Position Index は、
を更に指数化したものです。
参照:CryptoQuant
見てもらうとわかると思うのですが、大体効いているように見えて、
2021/11や2021/5の天井付近が微妙にずれているなど、個人的には使いづらいなという印象です。
やはり、最初にも書きましたが、指標というのは、
「A(指標)であるときに、B(主に価格変動)が起こる可能性がある」といったものです。
僕は"優秀な指標"は、
上記のいずれかを満たしていると思っているのですが、
MPIの場合、A(MPIの30日移動平均線が2を超えている)のときの、B(天井が近い)の確率が低い点が気になってしまいます。
2. 暗号資産周りの大まかな指標
【指標12:ステーブルコインドミナンス】
時間軸:中期 重要度:★★☆
非常にシンプルかつわかりやすい指標ですね。
■ 実例(USDTドミナンス)
(4.5~5%が目安)
本来は、ステーブルコイン全体の時価総額で評価すべきかもしれませんが、
- そもそもステーブルコインが使われるようになったのはここ数年であるため、ステーブルコイン全体の時価総額で評価すると右肩上がり
- 海外取引所で最も使われているのがUSDT
あたりから、USDTドミナンスを見るのというので悪くなさそうです。
https://twitter.com/crypto_datz/status/1498959214164672517
ちなみに「仮想通貨全体の時価総額がBTCに連動するのでUSDTドミナンスとBTCの上下が逆相関するだけ」という意見もありますが、アルトコインの変動に加えてUSDTの発行量というファクターがあるので、それが一定の閾値を持つ(水平ラインで反発する)のはかなり意味があると考えています。
【指標13:Crypto Fear and Greed Index】
Alternative.me というサイトで1日1回更新されるビットコインの「Fear(恐怖)」と「欲望(Greed)」の度合いを測る指標です。
0に近づくほどFear(市場がリスクを恐れ、過剰なパニックとなっている状況)であり、100に近づくほどGreed(マーケットが楽観視され、市場が過度にリスクを取ろうとしている状況)を示します。
■ 実際のチャート
下の水色の線が Fear & Greed Index になります。
基本は、相場の格言通り「恐怖(Fear)で買い、欲望(Greed)で売る」というスタンスで良いかと思います。
下落相場ではなかなか買えないものですから、この指標を基に機械的に現物で拾う、といった戦略は初心者にも有効かと思います。
追記するならこんな感じでしょうか。
この指標の算出方法の概要はこちらを参照してください。
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お疲れ様です、今回はここまでになります!
冒頭に書いた通り目次のトピックをどんどん加筆してこのnoteを完成版へと進化させていくつもりなので、今回面白く読めた、参考になったという方はまた続きをご期待ください。
デリバティブ指標とかオンチェーン指標とかまだ面白いのがたくさんあります。📝
この指標解説してほしい、とかもあれば募集しています。DMください。(載せられるかは場合によりますが遠慮なくどうぞ!)
あとは少し宣伝になってしまうのですが、運営しているサロンではこのnoteに出てくるような指標を使って、リアルタイムでの相場分析・実況を行っています。
4月頭からリニューアルオープンして募集開始するので興味があればそのときぜひ参加してみてください。お待ちしてます💥💥
それではありがとうございました。
加筆したらまたtwitterで告知します!
この下はこのnoteを気に入って投げ銭をしてくれる奇特な人用です。特にコンテンツはないですが評価されたことがモチベになるのですごく感謝します。僕の好きな漫画のセリフでも載せておきます。
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