CFTC、内部告発に報奨金1600万ドル──大半は暗号資産関連
アメリカのデリバティブ市場を規制する商品先物取引委員会(CFTC)は今年、内部告発者に報奨として1600万ドル(約24億円、1ドル=150円換算)を支払ったが、1530件の通報の大半は暗号資産(仮想通貨)に関係していたと、クリスティ・ゴールドスミス・ロメロ(Christy Goldsmith Romero)委員が10月31日に述べた。
ロメロ氏はCFTCのウェブサイトに掲載された声明の中で「今年寄せられた通報の大半は暗号資産に関するものだった。この分野では依然として詐欺やその他の違法行為が蔓延している」と述べた。「暗号資産の台頭により、より多くの個人顧客がCFTCの管轄下に置かれるようになり、CFTCの内部告発者プログラムと顧客教育・支援局の取り組みがさらに重要になっている」。
ロメロ氏は、内部告発者は詐欺やその他の違法行為を特定し、証拠を解釈するのに役立つと述べた。 「不正行為の阻止は早ければ早いほど、顧客を被害から守ることができる」。
ロメロ氏は、今年の支払いには「重要な情報と支援を提供し、CFTCがそれぞれに訴訟を起こして成功するよう導いた2人の内部告発者への1500万ドル(約22億5000万円)以上」が含まれていると述べた。
同氏によると、CFTCは累計で3億5000万ドル(約525億円)を内部告発者に支給しており、その告発は30億ドル(約4500億円)以上の制裁発動につながったという。
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