トークン化クレジットプラットフォームのセントリフュージ、Baseで機関投資家向けRWAレンディングプロトコル構築へ
分散型金融(DeFi)プラットフォームのセントリフュージ(Centrifuge)は、暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)が開発したイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Base(ベース)」上に、機関投資家向けの現実資産(RWA)レンディングプロトコルを構築すると、4月17日投稿のブログ記事で発表した。
認証された機関投資家は、同プロトコルにRWAを登録すると、その資産を担保に借り入れができるようになる。
「機関投資家顧客のあいだで、手の出しやすいオンチェーンのトークン化ソリューションへの関心がかなり高まっている」とコインベースでアセットアロケーターとトークン化の責任者を務めるアンソニー・バシリ(Anthony Bassili)氏は述べた。
セントリフュージの計画は、同プロトコルが「応募超過」の資金調達ラウンドでベンチャーキャピタルから1500万ドル(約22億5000万円、1ドル150円換算)を調達したというニュースと共に発表された。パラファイ・キャピタル(ParaFi Capital)とグリーンフィールド(Greenfield)が主導した今回のラウンドには、アリントン・キャピタル(Arrington Capital)、サークル・ベンチャーズ(Circle Ventures)、グノシス(Gnosis)、スパルタン・グループ(The Spartan Group)、ウィンターミュート・ベンチャーズ(Wintermute Ventures)なども参加した。
コインゲッコー(CoinGecko)のデータによると、セントリフュージのネイティブトークンであるCFGは、計画の発表を受けて14%急騰した後、上昇幅を縮小した。CFGは過去24時間でまだ5%上昇しており、DeFi領域のベンチマークであるCoinDesk DeFi Index(DCF)の1%下落を上回っている。
RWAのトークン化競争は過熱を続けており、デジタル資産企業や世界的な銀行が、効率性や決済速度、透明性を高めるために、債券やクレジットといった伝統的な金融商品をブロックチェーンプラットフォームに導入している。資産運用会社21.coの昨年の予測によれば、トークン化市場は10年後までに10兆ドルに膨れ上がる可能性がある。
セントリフュージはストラクチャードクレジット商品のオンチェーン化に注力しており、rwa.xyzのデータによると、同プロトコル上には現在2億7000万ドル(約405億円)のアクティブローンが存在する。
「機関投資家に対するトークン化プロダクトの普及が転換点を迎えつつあると私たちは考えている」とパラファイ・キャピタルのベン・フォーマン(Ben Forman)氏は声明で述べた。
「セントリフュージのチームは、現実資産のトークン化のリーダーであり、法律、規制、スマートコントラクトアーキテクチャに関する設計上の決定に対して、深く考え抜かれたアプローチをとっている」
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