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BNBチェーンの分散型取引所(DEX)取引高、過去1年の最高水準に

BNBチェーンのDEX(分散型取引所)の取引高(週次)がDefiLlamaのデータによると、過去1年の最高水準に達した。

5月7日からの週、BNBのDEX取引高は51億1000万ドル(約7000億円、1ドル135円換算)に達し、2022年5月はじめ以来の水準となった(昨年11月、FTX破綻の直後の週にも、50億ドルをわずかに超える水準まで上昇した)。

今回の取引高上昇は、アメリカの規制当局が中央集権型暗号資産(仮想通貨)取引所への規制を強化したことで、DEX人気が高まったことによるものだろう。4月、DEXのユニスワップ(Uniswap)の取引高は、4カ月続けて中央集権型取引所のコインベースを上回った。

さらに上昇の背景には、いくつかの理由が考えられる。暗号資産運用会社アルカ(Arca)のリサーチ責任者、ケイティ・タラティ(Katie Talati)氏は、BNBチェーンは取引手数料が安価なため、ユーザーの人気を集めているのだろうと述べた。また、もう1つの理由として、中央集権型取引所におけるバイナンスの人気をあげた。

「バイナンスを利用したユーザーが、その後、BNBチェーンを試してみることは当然のことだろう」

暗号資産インデックスを提供するPhutureのグロース責任者、チャールズ・ストーリー(Charles Storry)氏も同意見で「バイナンスに上場している暗号資産の数と、バイナンスエコシステムからのマーケティング施策などで説明がつく」と述べ、「バイナンスとの関係を利用しようとするプロジェクトは数多い」と付け加えた。

また、3月にBNBチェーンに進出した取引高で最大規模のDEXであるユニスワップ(Uniswap)も大きな要因だろう。

BNBチェーンはバイナンスが手がけ、以前はバイナンス・スマート・チェーン(Binance Smart Chain)と呼ばれていたが、同社Webサイトによると、現在はコミュニティ主導の分散型エコシステムとなっているという。

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