【GasHero】オンチェーンとオフチェーン
皆さん、こんにちは。STEPN公式アンバサダーのバベです!
今回は、GasHeroのゲームで重要な要素である「オンチェーン」「オフチェーン」を解説していきます!
オンチェーンとオフチェーンとは?
簡単に言うと
オンチェーン:ブロックチェーン上でNFTや通貨が流通・記録されている
⇒いわゆるゲーム外
オフチェーン:ブロックチェーン上でNFTや通貨が流通・記録されていない
⇒いわゆるゲーム内
となります。でもわかり辛いので、STEPNを例に出します。
STEPNでは、
<オンチェーン>
Wallet上のアクションを指します
例:
⇒通貨を別のウォレットや取引所へ送金する
⇒スニーカーNFTを別のウォレットへ送付する
⇒通貨をアプリ内でトレードする
⇒通貨やNFTをWalletからSpendingへ送付する
<オフチェーン>
Spending上のアクションを指します
例:
⇒STEPNのマーケットプレイスでの靴やGEM、スクロールなどの売買
⇒歩く/走ってGSTやGMTを獲得する
⇒ミント、エンハンス、フュージョン、Gemの合成(パリチャレ)等々
このように分かれていますね!
なぜオンとオフに分かれている?
オンとオフの分け方は運営によって自由に設計が可能です。ただし、ゲームはオフチェーンを伴っているものが最近は多いです。
なぜなら、ゲームはトランザクションが大量に発生するからです。
STEPNをすべてオンチェーンで行う(”フルオンチェーン”なんていったりします)場合、毎日のMove終了時の通貨獲得、MBの獲得、MBの開封、スニーカーの修理、レベルアップ、ポイントをAttributesへ割り振る、これらのアクション1つ1つをブロックチェーン上で記録する必要があり、記録にガス代がかかるため、ユーザにとって非常にコスト高となりますし、各処理(トランザクション)の承認処理などで時間がかかります。
また、事業者としても、フルオンチェーンの場合、一度行った処理を取り消すことができなかったり、やり方によってはチェーンに大変な負荷をかかる場合を考慮してゲームの開発やイベントの開催をしなければならず、ゲームの進行に様々な制約が生まれます。
それは結果的に、ユーザが快適にゲームをプレイすることが困難につながってしまいます。
そこでオフチェーンです。
オフチェーンでは、STEPN運営が用意するサーバ内でデータを作成・更新・削除します。ブロックチェーン上で記録しないため、ガス代はかかりませんし、処理も素早く反映されます。
ただし、ブロックチェーンと違い、運営内でデータを扱うため、一般のゲーム会社と同じく、データの改ざんや削除もできてしまいます。
調べてたら、以下のサイトの解説もわかりやすいので、読んでみてください。DeFi文脈でのオン/オフチェーンの違いですが、基本的に考え方は同じだと思います。
さて、ここでまででオンチェーンとオフチェーンの違いがイマイチ分からなかった人はブ、ロックチェーンがどんなものかイメージできていないのではないでしょうか。ということで、分からなかった方は以下の項目を読んでみてください。わかる方は飛ばしてその次のページを読んでみるとイメージしやすいかと思います。
以下は、IT知識があまりなくてもなんとなくイメージできやすい内容で書かれています。
GasHeroのオンチェーン部分・オフチェーン部分の予想
どこがオンチェーンでどこがオフチェーンか
それでは、GasHeroでのオンチェーンとオフチェーンの違いを見ていきましょう。
ちなみに、GasHeroのチェーンは「Polygon」です。
9月下旬時点で公開されているホワイトペーパーの内容やJohnny(運営)の過去発言によると次の箇所になると考えられます。
<オンチェーン>
・マーケットプレイス(MOOAR)での売買
・ヒーローNFTの生成
<オフチェーン>
・ゲームプレイの各種
⇒PvEやPvPの
⇒ヒーロー、武器、ペットの育成
⇒各資源(アップグレードアイテム、かけらなど)の獲得や消費
ゲームプレイはオフチェーン、主要アセットであるヒーローの生成と売買部分はオンチェーンなのかな、というところです。
オンチェーンとオフチェーン間の移動
ここについては、STEPNと同じようなイメージかなと思います。(ブロックチェーン上の処理は違う)
つまり、自分のWallet(=ゲーム外)にあるアセットをゲーム内へ移動させるという手続きが必要になると考えられます。
オンチェーンとオフチェーンに関する運営情報やWP情報
ここで、WPや運営の発言を私の理解で読み解き、そこから推測を書いていきます。なお、私も収集できていない箇所があるかもしれませんのでご容赦ください。
まず、ヒーローについては、上記した通り、オンチェーンで生成されますが、ゲーム内で反映する場合、「stake」という形になる可能性があります。
以下CityPioneerが運営に質問した回答に「stake」という記述がありました。ちなみに、lineupedは戦闘に出すことだと理解しています。
※この辺はゲーム開始までに調整される可能性があるのでご注意を
また、STEPNでは、Spending(ゲーム内)へアセットを移動する際、運営のWalletへ送付する形でしたが、GasHeroは中央のウォレットを持たないとWPに記載されています。
そして、WPの透明性のページでは、GMTに関しては以下のような記述があります。
これらを見ると、まず「GMT」の項目では、
1.GMTをゲーム内へ反映するには、スマートコントラクトにデポジット(WebサイトでDeposit(=入金)を押すと、オンチェーン上の処理が実行されるようなイメージ)ということですね。
2.ゲーム内へ入ったGMTは契約内(=コントラクト内)でロックされており、ユーザ以外は触ることができない。まあプログラムで自動的に処理されているので、その処理を改ざんしたり削除したりできないということですね。
ちなみに、スマートコントラクトは一度オンチェーン上で稼働させると、運営であっても変更することができません。なので運営もロックしたGMTを触ることはできないということになります。
3.これはデポジットしたGMTの数量変化について、ゲーム内で起こった出来事(例えばゲーム内でアセット強化にGMTを消費)などに応じて反映するということでしょう。
4.GMTを引き出す場合、ゲームで消費したGMTは残高から差し引かれ、残ったGMTのみ出金可能ということですね。
5.これは、ゲーム内で消費したGMTについて、運営がデータを集計し、GasHeroのWebサイトで情報公開するということですね。
続いて、WPの「料金体系」の項目ですが、以下ゲーム内の情報がGasHeroのWebサイトで情報公開されるということですね。
・個人消費
⇒アセットの強化などでGMTを消費した場合等でしょう
・オークション
⇒オークションはGMTで競り落とすのでアイテムと価格とかですかね
・その他重要なゲーム内ビジネスや資産の流れ
⇒詳細はまだわかりませんが、地区の発展度合いを示す数値や指標、ラインナップされたヒーロー数、各アセットの使用状況もしくは数量、Cityやワールドでの活動に関するものなど様々なものが考えられます
この辺り、ゲームの進行にも関わるので、よりゲームが楽しくプレイできるよう、見えるところと見えないところはありそうです。
上記から、GasHeroの公式サイトでウォレットを接続、ゲーム内へヒーローや購入したアセットを反映(実際はstake処理)を行い、コントラクトを通じて、ゲーム内へ反映されるような動きになりそうです。
ゲーム内のデータは別途運営が情報を集計し、公式サイトで共有される形です。
また、GasHeroのWalletは、まだ確定していませんがSTEPNの運営会社であるFSLが戦略投資をしているVersaWalletを使う可能性があります。
VersaWalletでは、アカウントアブストラクション(アカウント抽象化)という新しい仕組みを使うことで、ゲーム自体も今までと少し違った体験ができるかもしれません。
例えば次のような点です。
・ガス代のGMT払い(GMTを送る際ガス代も含めて送金可能)
・シードフレーズが不要でウォレット作成
・「承認画面」が出ずにオンチェーン処理が行われる
いずれも、ゲームをプレイする上で煩わしい部分が減ることが期待されます!
その辺は以下2つのツイートも参考にしてみてください。
GasHeroはオン/オフチェーン分析がカギになる
最後に、GasHeroをプレイする上で非常に重要となるオン/オフチェーン分析について書いておきます。
オンチェーン分析
上記した通り、ヒーローの生成はすべてオンチェーン上であるとすれば、オンチェーン分析をすることで
・ヒーローの生成された時間を集計
・ヒーローの総発行数の観測
・ヒーローをたくさん所持しているウォレットの特定
・レアだったりGenesisヒーローを所持しているウォレットの特定
・ヒーローの生成を頻繁に行っているウォレットの特定
こういった情報が入手できます。
また、マーケットプレイスでの売買もオンチェーンです。そうすると、MOOARのサイトの解析、もしくはオンチェーン分析をすることで
・ウォレットごとのリスト数の集計
・売買が活発なウォレットの抽出
・高額取引を検知
・特定のアセットの取引を検知
こういった情報も入手できます。
これらはすべてオンチェーンに乗っている情報であるため、調べ方と技術力、そして努力さえあれば、誰でも確認することができます。
例えば、Duneといったオンチェーン分析ツールを使用することで、オンチェーンデータをグラフィカルに表示することもできます。SQLを叩かなければいけないため、IT知識が必要になりますが、これができると強力です。
なぜなら、これらオンチェーン情報を定点的に得ることで、ゲームを進行する上でのトレンド・傾向の把握ができ、それは最終的に自組織と自己の損益に影響を与えます。
例えば、アクティブユーザ数(=アクティブウォレット数)の推移を見るだけでもゲームの盛り上がり、過熱具合などを判断する指標として活用できます。
ただし、ウォレットとゲーム内のアカウント情報の紐づけを、オンチェーン上の情報のみで行うことは難しい可能性があります。なぜなら、ウォレットやオンチェーンデータにはGasHeroのアカウントに関する情報がないためです。もちろん、ENSなどでご本人のアカウント名を使っているウォレットからGasHeroに関わるトランザクションを飛ばしている、といったことをしていればわかりますが、多くのユーザはアカウント名とウォレットをわからないように管理しています。
一方、一定の技術力があれば、SNSにUPした写真や発言を元に、該当するウォレットを特定することは可能ですので、ゲーム攻略に重きを置くならば、そのあたりは各自で気を付けておく必要があります。
GasHeroが盛り上がれば「【GasHero】他ギルドへばれる!SNSで気を付ける行動3選」みたいな記事とかできそうですね笑
オフチェーン分析
前述したとおり、GasHeroの公式サイトでゲーム内のGMTや資産、ビジネスに関するデータが公開されるようです。
これらデータも、例えば有志がWebサイトから定期的に取得し、チャートで分析するなどはありそうですよね。ここについてはどのような形か9月下旬時点ではわかりませんので、公式が公開する情報の形態を見てからどう分析するのか判断することになりそうです。
いかがだったでしょうか。オンチェーンとオフチェーンの違いやGasHeroにおいて、それらがどう重要なのか理解が進めば幸いです。
GasHeroについては他の記事も書いていますので参考にしてみてください。
また、STEPNに関する記事も多数書いています!興味あれば読んでみてください。