仮想通貨の規制はうまくいくのか
世界の金融会合の場でまた仮想通貨の規制の話が出ています。ちょっとずつちょっとずつ金融業界に影響を与える存在になってきたと言うことなのでしょう。
日経の記事にも同じ話がありました。
この記事の中で、少し面白かったのが、インドが提案した理由です。
やはり、気にしている点はここですね。いつも、暗号資産規制の話になると、理由はポンジスキームだとか裏付けが無い資産だとか言うのがあがりますが、もしそうなら価値もつかないし、別に気にしなくても良いはずです。しかし、気にしているって言うことは価値があることを認めていると言うことにつながります。通貨主権が侵されると思っていると言うことです。
そこで思い出したのが中世ヨーロッパのギルドです。なんとなく、中央銀行を中心とした今の通貨制度とギルドが重なるなとずっと思っていました。ちなみに中世ヨーロッパのギルドについてchatGPTに聞いてみました。
なんか、これを今の中央銀行制度に当てはめて見るとそっくりな感じがします。ギルド=中央銀行制度、産業革命=web3、生産システム=金融システムと入れ替えると、そのまま使えそうな文章が出来上がりそうです。未来になってからで無いと検証できませんが、23世紀くらいに中央銀行制度についての歴史を振り返ると上記のギルドに似た記述がされているかもしれません。
今の中央銀行制度が万能で未来永劫続くという保証はありません。もし完璧な仕組みなら、そもそもみんなで集まって議論する必要もないはずなのです。しかし、実際はいろいろ問題があって、その都度、会合が開かれています。すべてが解決されているかというと、ほとんど解決されていません。インフレはなかなか収まらないし、今は新興国の債務問題がまた浮上しています。これって1980年代に米国のインフレを抑えるために金利を上げたときと同じような流れです。毎度のことという感じでしょうか。
おそらく、仮想通貨を禁止にしてもG20で解決しようとしている課題は全く解決しないでしょう。なので、ギルドの時と同じような匂いがしてならないのです。暗号資産は産業革命に匹敵するパラダイムシフトになるかもしれません。規制を強化するでしょうが、禁止したって、どうせ、どこかの国が裏切ります。禁止にはならないでしょうけど。
圧力が上昇する瓶に必死で蓋をしている関係者の構図が浮かび上がってちょっと笑ってしまいます。