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12/10 暖かな祭り

長い。

緊張で頭と身体がギクシャクしている。毎朝ラジオつけてるけど、内容が全然頭に入ってこない。一つ、大谷翔平の移籍先が決まっていて契約が10年間だった。大谷翔平の人生って大谷翔平しか決められないのやばい。準備しながら一生うじうじと値付けについて悩む。人様からお金をいただくことに関して、想像以上に尻込みしてしまっている。うまくやれるか、さざ波のような不安。前日に荷物全部用意しておいてよかった。あと背負うだけだもん。

押されるようにして家出る。コンビニとスーパーをはしごして100円玉で財布をぱんぱんにする。時間がぎりぎりだ。聴いて安心できる曲を再生して、noteにいただいたコメントに返信する。久しぶりの下北沢。本当にいい天気だったね。犬。お目当てがあるのか、開場前から並ばれている方も多くいらっしゃった。

周りのブースで、各々がのんびり設営されている。屋号に陽ざしとつけたら最初から最後まで日が当たり続け言霊が存在した。月日のスタッフさんが気を利かせてパラソルを設置してくれる。移動してもいいと教えてくれた。お隣の桐生あんずさんとお話する。イベントへの出店は何度もされているようで、設置からお客さんへの対応など非常にスマートだった。文フリやコミケとカラーが違って、日記祭は穏やかだと。そうよね。

スタートと同時ににぎわう。日記祭が目的で訪れる人だけじゃなくて、お散歩やふらっと立ち寄った方もいて、生活の中に下北沢BONUS TRACKがある人たちもいるんだな。ありがたいことに、本を手にとってくれる人が非常に多く、1時間程度で冊数が半分になる。そのまま12時半ごろには完売になった。

購入してくれた方と、「実は」から始まる会話が沢山できた。実はこんな場所から来たんです、実は今年結婚したんです、実は私も文章を書いていて。初めて会う私のことを一時でも信頼して、あなたのパーソナルな部分を教えてくれて本当にありがたいと思った。お目当てのものは手に入れられたかと聞くと、皆ぱんぱんに膨らんだトートを誇らしげに見せてくれたり。

また、noteでフォローさせていただいている方にも実際にお声がけいただいた。いただいた差し入れ、文字通り噛み締めて食べました。チョコレートやクッキー、スコーン、今までの人生で何度も食べたのに、まるで初めての味みたいに、甘くて美味しかったです。特別なお菓子になりました。

ガルボを見かけたら蔵さんの優しいお声が脳内再生されるんだろうし、六花亭を見れば05chanさんの大きな瞳を思い出すんだろうし、スコーンを見れば鮮やかなトップスと同じくらい暖かかった、めんだこexさんの雰囲気が立ち返ります。

いただいた差し入れたち。

お客さんがおしゃべりする中で、「向こう(シクロさんのブース)が激混みしておりこちらを先に見に来た」と教えてくださる。人の波が落ち着いた頃合いでお金箱を持って風の如く向かった。「おっ」という顔してくれる。混んでるって聞いて、と報告するとそんなことないと笑っていた。名は体を表す、じゃないけどシクロさんのブースは整然とされていて、気持ちがいい。卓上の黒板に現在のリアルタイム日記が書かれていて、すごく良いと思った。12時には12時の日記。

星野さんとすれ違い、お声がけする。星野さん、3m先からでもわかるかも。魅力が溢れているため。後ほど、オススメしていただいたクラフトビールを購入した。飲むのが楽しみ。蔵さんが美味しかったと教えてくれたアップルパイは売り切れであった。残念。

アルコールは5パーとのこと。週末の楽しみにしよう💐

旦那様と連れ立ってこられたとんこさんに連絡先を欲しいとごね(?)名刺をいただき、ぎゅっと一回り縁が濃くなったようで喜びを感じたりする。

初めて会うのにどうして旧知の友人との再会みたいな、居心地の良さを感じるんだろう?と何度も思ったけど、皆様が私のような人間にも思いやりを持って接してくれるからだ。ただ立っているだけで、好きな人が向こうから来てくれる。こんな贅沢が私の身に。

本が売れてしまい日に当たり続けるのも辛く、くるくるとボーナストラック周りをお散歩して、シクロさんの邪魔をたくさんする。プンバァばりに胸を張ってお店番をしていたら、サンプルを手に取ったお客さんが「一人称おれなんですか?」と言う。弾けるようにして笑い合った。

花柄のワンピースの可愛らしい女性と目があって、私はこの人を知っているかもと思ったら05chanさんだったりする。わざわざ北海道から。帰り道、私の文章が好きだと、変わらずにそのままでいてほしいと、まっすぐこちらを見て伝えてくれた。変わりたい変わらなきゃと願い祈る毎日の中で、そのままのあなたも良いと伝えてもらえる。

植本一子さんに初めてお会いした。

惚れ惚れするくらい美しい字。

大好きです、と3回伝えた。憧れの人を目の前にパニックになり、えんちゃんとくらしちゃんと、これからもいいご家庭を築いてくださいと言う。ボゲが。すでに築かれているが。この前植本さんがInstagramのストーリーで、実家の隣(盛りなし)のサイクリング店でサドルを変えており、地元には箔がついた。

悔い。あやこさんの日記を手に入れられなかった。ご本人を引っ張るようにして買いに向かうも、ご自身の顔写真を載せた緑色の表紙、見当たらず。何部置かれたんですか?と聞くと想定より少ない冊数だった。発狂。あやこペン失格。メモ。イベントで手に入れたいものは先回りする。

人の多さと不安感で顔と身体に痺れが走っていた。そんな中で、会えるなら今日だと思って、と丁寧に話しかけてくれた寝起きさんや、何度も繰り返して売り切れか〜と残念がってくれた鳥さんの存在に救われたような心地になる。午後にお立ち寄りいただいた方には、ただ私が会えて嬉しいだけ状態になってしまい申し訳なかったです。

陽ざし翳り撤収。新宿駅で、日本語を勉強しているという外国人の男性にプラカードを見せられる。お金がなくてお菓子を売っているという内容だった。購入。知らない国のチョコレートとビスケットを齧りながら、寂しくて、博多満月に行く。パインサワー。さつまいものハニーバター。水餃子。チーズ挽肉トマトの鉄板焼き。色々、5杯くらい。ありさんに会いたかった、と何度も思う。

ゆっくり、皆さまに真剣にメッセージ考えたり、送ったりする。

安住紳一郎の日曜天国聴きながら布団。電池を赤にして寝た。

*

11日月曜日。お昼に郵便局で、昨日の売り上げを日本赤十字社の「イスラエル・ガザ人道支援金」に寄付しました。全額のため、金額は隠させてください。

寄金が早く回るように規模が大きい団体、今回の戦争で傷を受けたイスラエル/ガザ双方に支援が回る寄付先を探し、こちらを選択しました。

日記祭に誘ってくれたシクロさん、月日のスタッフさんと、来てくれたお客さんのおかげで本当に良い経験をさせてもらいました。お疲れ様でした。

おまけ。

墓に入れる。

皆さんの日記本しか収めない、棚を買おうかな。

私はあなたが好き。


おしまい。

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