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画像生成AIには勝てない!勝てるわけがない!!
ここ数年で出てきて、おっそろしいほどのスピードで進化し続ける生成AI。どの分野でも、その脅威にさらされている。写真もそうだが、業界人のほとんどがついていけてない。
これは今年のクリエイターエキスポで自分が出展してみて反応を見たことで再認識できた。写真家ブースで生成AIを売りの一つにしていたのは自分一人だけ。下の画像を展示した↓
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自分が実際に船上で撮影したカモメの画像を参照させて、プロンプトを打込んだだけでこれだけ完成度の高い画像が出力される。この精度は日進月歩で進化し続けていて、この画像を出力した半年前に比べて、かなり向上しているはずである。
とりあえず、カモメの画像についてだが、カモメは私の画像がメインで参照されてはいるが、カモメのようにスタンダードな物(鳥)は、既にAIがかなりの数を学習済みなのである。そして私の参照提供した画像もまた、学習されてしまったわけだ。この生成AIを使うための条件はいくつかあるが、学習されることを承認していること。
この生成された画像は、メディア等で使用しても良いのか?
何の問題も生じたりしないのだろうか?
一つ目の問いはOKである。問題は著作権が何処にも誰にも無いということだろうか?この手の画像に類似したものは、自分の参照画像以外は現れないだろうから、まず問題とはならない筈。もちろん自分も著作権が無い!
次に問題になる生成だが、以下の画像が該当する↓
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これの実際の写真は以下↓
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言わずと知れた日本の名山「富士山」である。赤のバツ印がしてある画像のの左と下は生成AIが作り出した偽物。これを本物の写真として発表・掲載などしたら、どうなるか?
考えなくても分かるはずです。
下の画像についても同様で、有名な奈良の大台ケ原山を記録撮影した一枚です。これは実写です↓
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これを上の「富士山」の画像同様に部分生成したものがコレ↓
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これを誰かが勝手に、実録として使用したら、どうなるのか?
答えは富士山と同じです。
では、画像生成は使えないのだろうか?
そんなことはありません。
一番上のシャクヤク画像がそうですが、これなら自分の著作権も主張出来てどこでも使えることでしょう。上のシャクヤク画像の元は下の画像ですが、背景は自室の普通の白壁で、何のアクセントもありません。これは、ただテーブルに置いて自然光で撮影しただけなので、数分で撮影完了。
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一番上の横位置シャクヤク画像はこの縦位置シャクヤク実写のテーブル右側を伸ばし背景をムラバックにしていますが、シャクヤクそのものは変えていません。そして下のモノクロ画像は、一番上のムラバック画像をモノクロ化してチャンネル操作でメリハリをつけています。広告写真家であれば、このような撮影はアナログ手法でも、もちろん可能です。しかし、撮影のみで完結しようとすると、5分じゃ出来ません。
1時間でも難しいでしょう。
それにこのシャクヤク画像をライティングするには、広いスペースとムラバックが必要となります。
生成AIはこれを数十秒で作り出してしまうので、わざわざ大きなセットを組んで、2時間も3時間もかけて撮影する価値があるのでしょうか?
この現実を見て、生成AIに勝てるとは思えないのですが、、、、
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