ある意味100年前から進歩がないスポーツ界…
『歴史に学ぶ プロ野球 16球団拡大構想』
という書籍を先日拝読して驚かされた。
100年前にセカンドキャリアへの取り組みが実践されていたとは!
1920年に日本初のプロ野球チーム「日本運動協会」が設立された。
チームスケジュールは午後2時から5時が練習なのだが、午前中は座学なのである。
座学の内容は、国語、数学、習字、野球英語、簿記。引退後のことも考えて科目に簿記を設けていたと。
因みにチームは「学生野球の手本になる」を目指し選手を育成したそうだ。
その学生野球は人気の弊害として、授業料や合宿費の免除、そして小遣いまで選手に渡す。選手の引き抜きがエスカレートし、入学後は学業が疎かになることが問題になっていたと。
100年前から現在まで、アマチュアでは体育会(部活)の問題は解決されず、プロではセカンドキャリアに対する考えが定着していないとは何とも情けない。
そして、野球英語がどのようなカリキュラムだったかわからないが、英語の重要性を見透していたならば凄い先見の明!
約100年後に必要に迫られベイスターズが「チーム付英語教師」をスタッフとして迎えているのだから。
タラレバはいけないが、100年前の問題を目を背けず、勉強を疎かにしない体育会になっていれば…。プロとして引退後のことも考えた選手生活が定着していれば…。
"競技バカ"が問題にならない、そんな日本のスポーツ界になっていたかもと淡い期待を寄せてしまう。
今からでも遅くない、先人に学び実践ですね!
『歴史に学ぶ プロ野球 16球団拡大構想』
(日経プレミアシリーズ)
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/26422
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