瀬戸選手の件で思うこと「勝手なイメージと先入観の脱却」が急務
瀬戸大也選手はANAとの所属契約を解除されたが、その理由が「イメージに相応しくない。」とのことだが、ならばどんなイメージを持っていたのだろう。
アスリートだから明朗快活で爽やか。そんな聖人君子的なイメージをしていたのか。
「アスリートだから◯◯」とイメージを作り上げるのは全く身勝手な妄想であり、人間を"個"として見ない失礼な話である。
果たしてANAは所属契約を結ぶために、瀬戸選手の人と成りをしっかり見て契約締結をしたのか些か疑問である。
私事で恐縮ですが、20代の時に職場の昼休み中だったかに頂き物の甘いお菓子を食べていた。その時に先輩社員が突然、「何でお前が食べているんだ。プロボクサーのイメージに相応しくない!」と言い出し取り上げたのだ。
この方は「ボクサーは常に減量して干し椎茸を舐めることしかしない。」とでも思っていたのだろうか?
こんな幻想を信じている人間が存在するならば、「アイドルは恋愛しない(してはいけない)」と言う人間が消えないのも納得である。
お菓子を食べようが恋愛しようが個人の自由で、それらを取り締まるならばある種の人権侵害であり、日本は今でも"治安維持法"の発令中かと思えてしまう。
まあ、くだらんイメージの妄想が幅を利かす日本だから「シンボルアスリート」という理解に苦しむ名称のポストが存在して、その立場を瀬戸選手は辞退した。"男のシンボル"の不始末で辞退したとはね…。
"個性が大切"が口から出まかせの日本。本気で魅力ある個性的な人材を輩出したいのならば、先ずはくだらんイメージと先入観からの脱却が必要かと。
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