東京都の明日の新規感染者数は400人を超え、来週には600人を超えるだろう

東京都の新型コロナ新規感染者が、今日(7/22)238人と発表され、累計感染者数が1万人を超えることが確実になった。そんな日に、GoToトラベルキャンペーンが開始されたのは皮肉と言えるだろう。

東京都で感染者数が増加しだした6月末からのデータを見ると、6/29の週が週平均93人、7/6の週は平均166人とに急増、7/13の週は平均212人となっている。7/6の週からは、新宿の夜の街を狙い撃ちにしたPCR検査が開始されたので、それもあって急増しているが、その後も増加の一途を辿っている。東京都のデータは、PCR検査の結果が判るのに3日ほどかかるとされており、数値が日によってかなりばらつくため、未来予測がしにくい。そのため、1週間平均で見ていくと、実態が少しづつ見えてくる。
6/29の週を第1週とすると、2週目の新規感染者数が前週に比べて1.78倍、3週目が1.27倍と推移している。ここで、今後の感染者数推移を予測してみよう。多少乱暴だが、1週から3週までの平均倍率を計算すると、1週間で新規感染者が約1.53倍増加していることになる。この値を使って、前週の新規感染者数に掛け算すると、明日は437人、明後日は448人になるだろう。

この計算が正しければ、来週の7/30には669人に、8/6には1024人と千人越えとなり、7週目(8/10~16)には1日平均感染者数も1,000人を超えることになる。つまり、7週目には毎日1000人単位の新規感染者数が発生し、そのうち2割が入院したとすると、1週間で1,400が入院となり、医療崩壊は確実だろう。児玉東京大学名誉教授が「今日のままでは1か月後には目をおおうような状況になる」と言ってから丁度1か月後である。ちなみに、これは1週間で1.53倍という1次関数で計算しているから、4月に喧伝されたような指数関数的な増加になれば、更に酷いことになることは言うまでもない。

まさか、と言うかもしれないが、現在、政府は新たな感染対策は全く打っておらず、東京都のPCR調査も1日最大6,400件程度と、児玉名誉教授の20万件単位の検査体制には程遠い。つまりは、感染が減少するファクターが何も無いのだ。もし、このままで8月の感染者数が減ったとすると、神の奇跡だろう。

私の予測が当たらないことを祈ってはいるが、新規感染者数が7/23に437人、7/30に669人という数値に近づくかどうかが、日本がミラノやニューヨークのようになるかの試金石となるだろう。

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