#943 平本蓮はコナー・マクレガーになれるのか。
2023/04/27のじりラジオの内容を文字起こししたものです。
川尻達也のじりラジオ。
はい!皆さんどーもです。
このラジオは茨城県つくば市並木ショッピングセンターにある初めての人のための格闘技フィットネスジムFIGHT BOX FITNESS代表の川尻がお送りします。
今日もよろしくお願いします。
一人で収録してます。
RIZIN LANDMARK5 全試合見所、勝敗予想
今日は今週末4月29日土曜日に迫ったRIZIN LANDMARK5の見所を全試合紹介していきたいと思います。
第1試合/雑賀“ヤン坊”達也 vs. アリ・アブドゥルカリコフ
まずは第1試合。
ヤン坊といえばストライカー。
打撃、特に右ストレートが魅力です。
ストライカーのヤン坊がロシア人アリのタフネスに対し得意の右で倒せるかどうか。
今までの相手よりスタンドの能力が高いアリのノーモーションで破壊力のある打撃に対応できるかどうか。
この辺が見所だと思います。
ヤン坊にとってはかなり厳しい試合にはなると思うんですけど、僕はヤン坊に勝ってほしいと思ってます。
第2試合/金原正徳 vs. 山本空良
正直実力差が結構あるんじゃないかなと思います。
スタンドでは金原選手、組み技も金原選手。
寝技は山本選手強いんですけど、フィジカルとレスリングがそこまでないので、上から金原選手にがっつり抑え込まれたらきついんじゃないかと思います。
金原選手の圧力を受け流して、動きの中で瞬間的にバックからチョークだったり、下から三角だったりを取れるかどうかだと思います。
いわゆる回転体ができるかどうか、Uができるかどうかです。
僕の予想としては金原選手が勝つんじゃないかなと思います。
第3試合/スダリオ剛 vs. ロッキー・マルティネス
スダリオ選手はここほんと正念場です。
DEEPのチャンピオンからUFCファイターになったマルティネス選手は強いです。
これはしんどい試合になるけど、これも希望的な話で近い将来世界の舞台で戦うことを見てるスダリオ選手としては勝ってほしいです。
ただ相当厳しいと思うので予想としてはマルティネスが有利だと思います。
第4試合/RENA vs. クレア・ロペス
正直ロペス選手は分かりません。
すみません、勉強不足で。
解説だったらしっかり勉強するんですけど、今回はロペス選手観てません。
ただRENA選手の殺傷能力は女子格闘技では抜けてると思ってるので、スタンド勝負ならRENA選手は堅いと思います。
RENA選手の勝利を予想します。
第5試合/浅倉カンナ vs. V.V Mei
ここのところRIZINで4戦1勝3敗。
トップどころにはなかなか結果が出ないカンナ選手。
対するV.V Mei選手はONEで12戦6勝6敗。
アンジェラ・リーのベルトにも挑戦してます。
カンナ選手はここで負けたらかなり苦しいと思います。
スーパーアトム級ワールドグランプリを制し、RENA選手に勝って自ら作ったRIZINでの居場所がなくなる可能性もあります。
元UFCの王者であるシェフチェンコとの練習で何を感じて何を掴んだのか。
そういう試合になるんじゃないかなと思います。
僕はカンナ選手の勝利を予想します。
第6試合/武田光司 vs. ルイス・グスタボ
武田選手の海外武蔵修行の成果が出るかどうか。
国際戦が続いて練習環境も海外で練習するという環境で外国人ファイターのタフさやフィジカルは身をもって経験しているから、しっかり対応してくると思います。
そんな中、グスタボの打撃を受けていつもの打たれ強さが通用するのか。
見方としてはシンプル。
組んだら武田、組めなかったらグスタボ。
そういう試合になると思います。
期待も込めて武田選手の勝利を予想します。
第7試合/倉本一真 vs. 太田忍倉本選手vs太田選手
どちらもレスリング出身のMMAファイター。
だけどまだまだMMAファイターとしての完成度は高くないように思います。
自分の武器を活かして、自分の得意なところを活かしてMMAで戦ってきたのが倉本選手。
逆にしっかりと満遍なくMMAに対応しようと引き出しを広げようと戦ってきたのが太田選手。
という感じかなと思います。
どこまで自分を高めているか、自分の武器を高めているかMMAファイターとしての引き出しを高めているかという戦いだと思います。
個人的にはMMAファイターのキャリアの差として倉本選手が有利かなと思います。
倉本選手は海外でセフードだったりと練習してきた成果がどこまで出せるかどうか?それも見所かなと思います。
第8試合/斎藤裕 vs. 平本蓮
第9試合/牛久絢太郎 vs. 朝倉未来
この2戦は昨日公開されたU-NEXTのYouTube格闘技チャンネルで予想していて、僕と弥益さん、石渡さん、矢地くん、リオン武くんで話しているので詳しくはそっちを観てほしいと思います。
ただ僕は今の平本選手はスーパースターになる前のコナー・マクレガーにすごく似てるなと思います。
見た目とか戦い方じゃなくて、今の立ち位置が。
もちろんキャリアとか戦績とかMMAファイターとしての実績という面では全然差があります。
ただ、2人の状況というのは似てるなと思うんです。
当時のマクレガーはイギリスのケージウォーリアーズでフェザー級ライト級の2階級で王者になってUFCと契約します。
UFCからもプロスペクトされるような華のあるストライカーで、UFCのデビュー2戦目から現在UFCフェザー級のトップファイターのホロウェイに勝って、その後もブランダオンだったりダスティン・ポイエーだったりデニス・シヴァーという強豪と戦って結果を出していました。
でも当時のコナーは打撃はすごいけどレスリングはできないという評価だったんです。
レスリング出身のレスリングが鬼のように強いファイターには勝てないだろうと言われてたんですね。
そういう評価であってもコナーは常に自分がチャンピオンであり王様であるかのような言動でファンやUFCを煽ってアンチもファンも全部周りを巻き込んで影響力を高めていきました。
そんな中UFCフェザー級王者であるジョゼ・アルドとのタイトルマッチが決まってたんですけど、アルドが肋のケガで欠場になります。
代替選手に選ばれたのは当時UFCフェザー級ファイターの中で一番レスリングが強いとされていたチャド・メンデスでした。
チャド・メンデスも緊急出場なのでコンディションには不安はあったんですけど、実は後にマクレガーが語るにはチャド・メンデス戦に向けてのトレーニング中に膝の前十字靱帯の80%を断裂する重症を負っていたとのことでした。
前十字っていうのは元UFCウェルター級王者のGSPだったり山本KID選手、そして堀口選手も怪我してますけど、MMAファイター、スポーツ選手とってすごく大きな怪我なんです。
ここをケガすると以前の動きができなかったりなかなか以前の強さに戻れなかったりするようなケガを負っての出場でした。
そんな中チャド・メンデスにテイクダウンはされたんですけど最終的にはスタンドのでKO勝ちでUFCフェザー級暫定王者を獲得。
その年の12月に行われたジョゼ・アルドとのUFCフェザー級王座統一戦でUFCのタイトルマッチ史上最短記録となる1ラウンド開始13秒で左フックでKO勝ちします。
試合後には僕がすごく好きな言葉なんですけど 『アルドはパワフルで速かったが、精度はパワーに勝り、タイミングはスピードに勝る。アイルランドのみんな、俺達はやってのけたんだ。』と名言を言ってます。
ここからスーパースターコナー・マクレガーが誕生します。
平本蓮はコナー・マクレガーになれるのか
狙ってるのか偶然か今平本選手が置かれている立場、やっていることっていうのはまさにそれなんじゃないかなと思います。
もし平本蓮選手がコナー・マクレガーになり得る男なら、強い弱いではなくて時代を作るなら平本蓮が斎藤裕かに勝ち、朝倉未来が牛久絢太郎に勝つと。
そして平本蓮vs 朝倉未来というゴールデンカードが実現して日本初のPPV100万件の大会になるんじゃないかと思います。
彼がもしコナー・マクレガーになるんだったら実現していくだろうなと僕は勝手に期待しています。
平本蓮がコナー・マクレガーになれるのか?なれないのか?
期待しながらこの2つの試合をPPVで観たいと思います。
2023年4月29日土曜日14時開場16時開始です 。
当日は僕も解説ではなく、今回は他にお仕事もないので家でU-NEXTでPPVを観ながら、休憩明けの太田対倉本選手の試合からじりラジオじりライブもやろうかなと思ってます。
もし興味がある人は一緒に楽しみましょう。
今日はこれで終わりしたいと思います。
皆様良い1日を。
まったねー。
FIGHT BOX FITNESS代表 茨城県つくば市並木ショッピングセンター 初めての人のための格闘技フィットネスジム RIZIN・Bellator・UFC解説者 ジムトレーナーや解説者として格闘技の楽しさを伝えていきます。