住宅の“性能のものさし”についてのお話
この記事でお伝えしたいこと
住宅業界に共通のものさしは無いので数値なんて気にしないこと
皆さんこんにちは、クラミルの前島です
みなさんは、住宅の性能を示す数値や基準についてどのくらいご存じでしょうか?
展示場やカタログを読み進めていくといろいろな数値が出てきますよね
例えば、断熱性能について。
業界ではQ値、UA値、C値といった数値が使われていますが、各メーカーが自分たちの得意な数値だけを取り上げ、他社より優れていると主張することが少なくありません。
しかし、実際のところ、大手ハウスメーカーであれば、いずれも高い水準に達しており、体感できる差はほとんどないのです。
私の経験上、「暖かい」「涼しい」と感じるのは、数値そのものよりも空調設備の配置や設計の方が影響します。エアコンや床暖房の設置場所が適切かどうか、これが居住環境の快適さを左右する大きな要因です。それにもかかわらず、多くの会社の営業担当は、あまり馴染みのない数値を使って自社の優位性をアピールし、場合によっては他社批判まで行うこともあります。
これは断熱や気密性能に限った話ではありません。
耐震性能についても同様です。「わが社の建物は震度○○相当の地震で相関変形量が何ミリでした」といった説明を聞いたことがあるかもしれません。しかし、耐震性能を表す数値も、震度やマグニチュード、ガルなど、各社が異なる表現を用いており、比較が難しいのが現実です。また、計測ポイントが異なる数値を公表しているケースもあり、一見しただけではどの数値を信じていいのか分からなくなります。
こうした状況では、インターネットで調べても簡単に理解することはできません。では、どうすればよいのでしょうか?
本質を見極めるための質問を
大切なのは、その会社の本質を理解することです。数値そのものを深く理解するよりも、次のような質問を通じて、信頼できる会社かどうかを見極めることが重要です。
断熱性能について:「標準仕様でZEHを取得できる性能なのですか?
(サッシや給湯器、断熱のグレードに制限があるのか?)」耐震性能について:「提案されている工法で耐震実験をどの程度クリアしていますか?また、過去の日本の大地震での被害情報を教えてください。(そもそも御社の工法は大地震を実際に経験している建物なのか?)」
これらの質問に対して、具体的で根拠のある回答ができる会社は信頼に値します。一方、曖昧な説明や他社の批判に終始するような会社や担当さんは
避けた方が無難です。
TIPS: 数値や基準の簡単な説明 (覚えなくていいです)
必要な時に見てください
Q値: 建物全体の熱損失量を示す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高いとされます。
C値: 隙間相当面積を表す数値で、建物の気密性を示します。数値が小さいほど気密性が高いです。
UA値: 外皮平均熱貫流率を示し、建物全体の断熱性能を評価します。数値が低いほど断熱性能が優れています。
震度: 地震時の揺れの強さを表す数値で、日本では震度0から7までの段階で示されます。
マグニチュード: 地震そのもののエネルギー量を表す指標で、値が大きいほどエネルギーが強い地震を意味します。
ガル: 地震動の加速度を表す単位で、建物や地盤にかかる力の大きさを示します。
相関変形量: 建物の地震時の変形量を示す数値で、耐震性能を評価する際に用いられます。
これらの基準を正しく理解するのは難しいと思います、そんな基準や数値があるのかと知っていればいいです
大切なのは数値の意味だけでなく、それをどう住まいづくりに活かせるかです。
挙句の果てには聞いてもいないのにそれぞれ求め方の数式まで説明する営業もいます(あなたが興味があって質問しているなら話は別です)
そんなものはググれば出てきます
まとめ
数値や基準は大切ですが、それ以上に重要なのは、どの会社が本当に自分たちの住まいづくりを支えてくれるのかを見極めることです。信頼できるパートナーを見つけるために、焦らず慎重に情報を収集し、本質を見極める質問を重ねてみてください、逆に聞いてもいないにペラペラと数値自慢する担当さんには気を付けたほうがいいです。
クラミルでは、住まいづくりに関する疑問や不安に寄り添い、分かりやすく解決へ導くお手伝いをしています。
もし迷うことがあれば、ぜひ公式サイトからご相談ください。一緒に、理想の住まいを実現していきましょう!