応援し続けたいチーム・クラブであるために必要な7つのこと
もうすぐ、ここからはじまった「みるスポ」を巡る2年に及ぶ旅も終わろうとしています。
それなにって、自分にとってのみるスポのスタンスが固まりつつありそうです。
なるほどなあ。
こういうのが必要なんだったんだと、感じたわけです。
なんだったんだろうということで、ちょっと紐解いていきます。
「これは」というのだけ詰めてみましたが、それでも7つもあるのかあ。
ちなみに今回は、この記事をはじめとして今までの私のつらつらがある程度体系化されただけの内容であって、確実に皆さんそれぞれに考えはお持ちだと思いますし、私のトピックが世の中の定石ではありませんのであしからず。
1. 未完成でもいい、伸びしろという成長の余白と期待が欲しい
一番重視していることなのですが、一方でこれって自分の原体験が大きく影響しすぎていて、正直万人受けしないかもしれないです。
要は、ある程度仕上がっていて「あとは優勝するだけ」みたいなチームって「つまらんな」って思ってしまうらしく…。
下馬評が低いとか、若手ばっかりとか、誰にも見向きもされないとか…。
逆にそういうの、燃える。
応援したくなる。
なぜって、自分の中で「いや、こいつらこのあたりまで行くでしょ!面白そうじゃん!」って思えたら、彼らは相当な掘り出し物なわけで。
でも、こういうチームってあんまり出て来ないっす。
ただ面白いのが、最初に伸びしろMAXの状態で応援し始めて、いつしか優勝争いとかし始めると、そのまま応援し続けるんですよね。あら不思議。
逆にいうと、伸びしろMAXで応援し始めて、負けてばっかりなのは目をつぶっても、内容観ていて「ああ、これはもう天井だな」って思っちゃったらTHE ENDなんですよね。
たいていこの症状は、シーズン後半に訪れることが多いので、冷静に観て行きたいといつも思っています。(だからあんまりグッズは買わない派)
競技以外のこと(クラブのこと、他のファンのことなど)で応援しなくなることも悲しいけども、競技そのものに期待感持てないのが一番悲しい。
そりゃあ、プロスポーツですから、競技あってなんぼですから…。
じゃあ、「ああ、これはもう天井だな」って思うときってどんなときか。
たぶん次のやつです。
2. 激しさだけじゃなくて、厳しさも欲しい
激しさって、競技者であれば必ず求められることなんじゃないかと。
ただ、個人的にはプロとアマを分かつものって、厳しさなんじゃないかと。
もちろん、アマでも高みを目指して厳しさを持っている方も少なくないと思っていますけども、それでも単純に「ハードワークする」みたいな激しさだけでは、どうも「あと一歩足りない」って言われてしまうんじゃないかと。
プロである以上は、どのレベルの厳しさで競技に向き合っているのか、そういう観点でパフォーマンスに差がついてくるんじゃいかと思っています。
関連してふと思うのは、厳しさを与えるひとってどんなひとだろうってこと。
一番わかりやすいのは監督だったり、コーチ陣だったりですし、もちろんチーム外の目(フロントやスポンサー、ファンなどからのプレッシャー)もあるでしょう。
でもやっぱり着目するのは、「厳しさを与えられる選手がチーム内に存在するか」ですね。
こういう存在がなければ、いくら監督が、コーチが、周りが言ったところでどうにもならなそうな印象を受けますね。
「ああ、いないなあ。もう変わらんなあ、このチーム」って思ったら、見切りをつけていきます。
だから、盲目のもとにほだされる前に、「厳しさを与えられる選手」のポジションはチェックしています。これはリーダーシップとか、キャプテンシーとも似ているようで異なる性質かなと思っているので、判別が難しいところなのですが。
でもいます。いるチームには、いるんです。あと年齢ではないってのも、ミソ。あくまでもカルチャーですから。次にも続きますけども。
3. どこかではない、ここじゃなきゃいけないと思う何かが欲しい
これがないと、ぶっちゃけ選手の入れ替わりがあったら、早々に離脱するパターンかなと。
要は、チームやクラブのカルチャーに惚れられるかなんじゃないかと。
このあたりは三者三様ですから、「こういうスタンスじゃなきゃいけない」っていうものはないです。
私はなんでしょうかね。わからんですね。こればっかりは長年のナゾで。
挙げておいてなんだよ、って感じですけども(汗)
ただ少なくとも、チームのスタンスとクラブのそれがズレている(もっと具体的にいうと、アカデミーの方針とトップの方針が違うとか)みたいなのは、もうダメですね。ファンになるならない以前のはなしですから…。
そうやって言い方悪いですけども、似たようなスタンスのチームが並んだときに、消去法的に脱落させられて、残ったものが残っているような気がしています。
あまりカッコよくない選び方ですけども、現実そうなっちゃうなあ…。
そう考えると、見出し(ここじゃなきゃいけないと思う何か)っておかしいような…?
まあ、ご愛嬌ということで…汗
4. 試合に入り込むための、プレビュー&レビューが欲しい
というか、プロスポーツだから、当然といえば当然…。
むしろ、これがあるから、試合にワクワクして入れる、そして試合を冷静に振り返れる、次につなげられる。
厳しい言い方かもしれませんけども、プレビュー&レビューが世にないのに、クラブは一生懸命オフショットばかり出しているのはちょいと競技軽視な気もしますしね。
直接的にマネタイズできる要素じゃなかったとしても、(本来プレビュー&レビューを提供する)メディアがやらないなら、(さすがに予想フォーメーションとかは立場上できないにしても)クラブがライターと契約して出すくらいのレベルで必要なコンテンツだと思ってます。
5. シーズン問わず、持続的な波が欲しい
結論、試合がコンスタントにない(次の試合は2~3週間後)とか、オフシーズン(数か月試合がない)とかに何も音沙汰ないと、他の情報に埋もれてあっという間に離脱しちゃいますね。
ファン目線でも、クラブ目線でも、認識は同じだと思うので、このあたりは今後もシビアになるだろうなあ。
6. 好きな距離感を取れるようにして欲しい
これは、自分からコンテンツ量の供給を制御できるようにしたいという意味もあります。
ただ一番は、選手との関係性でいうと、「ゼロ距離(=選手との距離感の境目がないこと)」はやっぱり難しいということ。
ファンサービスが過ぎるのも怖いですし、逆につっけんどんすぎるのも怖いですけども、自分のなかではずっと、選手というのは銀幕の存在でいてほしいものなのです。
大袈裟ですけども例えるなら、ご当地アイドルじゃなくて、グローバルユニットをみていたい感じですかね。
だから、自分からガツガツ行って、サインもらいにいったり写真お願いしたりするのは気が引けてしまうので、できれば何かの抽選でプレゼントされたサイン入りグッズとかだったら嬉しいなあと思うくらい、かなりの奥手なのですね(汗)
あとは関連して、一定の「見えない壁」だったり、境界線だったりというのも、「ゼロ距離」をコントロールする意味では必要だろうと。
そう考えると、メディアやクラブが出すコンテンツというのは、普段ファンが触れることのできない「向こう側」を映しているものであってはじめて意味を成すんだろうなあと。
正直、「ゼロ距離」なクラブのコンテンツは、むしろつくらない方がいいんじゃないかってレベルでコンテンツの意味を成していない印象でした。
もしかしたらファンからすると必唾のものなのかもしれないので、ターゲットを考えると必ずしも不要というわけではないのかもですが…。
7. 安心できるコミュニティが欲しい
そもそもの「コミュニティ」という定義はさておき、このクラブについて行っていいか?、ほかのファンと一緒になって応援できるか?、みたいなところは一定重要かなあというところですね。
チームは魅力的だし、試合も最高なんだけども、なんとなくこの集団にいるのはつらいな、となるのは避けたいなあと。
人間ですから好みの問題として、10チームあったら、10チーム全部好きっていうのはなかなか考えにくいかなあと思っています。
こんな感じで、ひとまず接し方にはケリがつけられそうです。
基本的に競技志向(競技上のスタンスを非常に重視する)なのですが、他の軸というのも多少はあるものです。
「みるスポ」はほどほどにてきとーにやりますので、チームやクラブのことを頻繁にnoteで話したりは雑感以外しないかもですが、「こういうライト野郎なんだな」程度に見ていただければ幸いです。
今はなんとも清々しい気持ちですね。
また、「みるスポ」に接していて路頭に迷っていたり、悩んでいたりする方がいたら、多少のヒントになればいいのかなとも思っています。
結構、つらくなるとき、ありますからね。
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