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カオス・ワンダーランド@香港🇭🇰

香港、中国、イギリス

香港島において、濃密に絡み合う3者。

現在の香港は、そんなカオスの上に成り立っており、街並みにもその歴史がガッツリと表れている。


「イギリス?🇬🇧関係ないっしょ?」

いえいえ、それが大アリなんです。


1842年、アヘン戦争の戦後処理で中国からイギリスに統治権が移り

太平洋戦争時の日本統治時代を経て、イギリスが香港島の統治国であり続けた。

結局、1997年にイギリスから中国へ返還されるのだが

その際に、かなり高度な自治権を認められた特別行政区という都市と国家の中間的なポジションに落ち着きました。(スコットランドとか、マカオも似た感じですね)

つまり、元々は一つの国だった所に、拡張主義ゴリゴリの大英帝国がやってきてジャイアンしちゃった。という歴史があるんですね。


そしてここ数年、香港の主体性を剥ぎ取ろうとする中国政府と、それに対抗する民主化デモ

一体誰が悪くて何が正義なんでしょうか?

香港のマガママ?中国の横暴?そもそもイギリスが原因?そして日本は歴史的に無関係と言えるの?

視点によって見方は変わるし、絶対的な正解や正義なんてそもそもないのかもしれませんね。

ただ、僕たち日本人も香港の歴史を構成した一員であることは間違いなく、少なからず危害を加えた事は歴とした事実なので、そこはしっかり考えたいところですよね。



僕がアジア航路で香港を訪れた19年末から20年は、デモが少し落ち着いた時期で、特に危険を感じることはありませんでした。


普通に過ごす分には、デモの気配を感じる事なく楽しめました。

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点心に


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夜景からの


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バーはしごしてのカラオケ大会(真ん中のおじさんは、初見です)


僕たちクルーズ船の船乗りは、基本的に半日の滞在で出港するので

たまに夜泊する港があると(over nightといいます)、皆ここぞとばかりに遊びに出掛けます。

香港もそんな貴重なover night port のひとつでした。




さて、街中はというと、ガッツリ中国な市場の先に

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突然、洋風の建物が出てきて

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シャッターには何やら中国政府に物申す落書き。そしてそんなエリアの最寄駅はプリンス・エドワード駅。



色んな文化の建物が入り乱れているのは世界各国、色んな都市で見られますが

香港のカオス感は、先述の歴史を踏まえると一層奥深い感じがして、なんだか異質な雰囲気を醸し出していました。





かなり複雑な経緯がある香港に対して、ほぼずーっと日本であり続けた日本。とても素晴らしい事だと思いますが、他国へ犠牲を強いてきた事実を忘れず、そして井の中の蛙になってバランス感覚を失わないように気をつけたい今日この頃です。


ね?リーダーの皆さん。


今回、ちょっと真面目テンションになってしまいましたね。

こういう時もあります、悪しからず!ww



さて、次回はまだどの国か決めていませんが

また新しい国をチョイスしますので乞うご期待!



今回は和歌山弁無しでお届けしましたね。ほた、またよー!!

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